今年の山歩きでのちょっとした心残り、それは初秋に訪れた尾瀬にあります。
いえ、たいした心残りではないんですけど、どうしても知りたいのに分からないという……。それは、尾瀬沼北岸の湖畔の樹林帯の中に、ひっそり佇んでいました。
9/26、9/27で訪れた尾瀬沼。福島県側から入る尾瀬は初めてで、また、尾瀬沼を見るのも初めてで、とてもワクワク気分で入山。
天気はイマイチで、朝は曇り空に小雨ぱらつく感じでしたが、お昼を食べて沼尻の休憩所まで北岸を往復（南岸は雨の影響で足元ドロドロだと聞いたのでパス）する頃は、沼尻に近づくにつれて晴れ間もでたりして、楽しく平坦な北岸木道を樹林帯を抜けて湖岸を歩きを繰り返して沼尻に向かい、沼尻で絶景を見たり池塘に色づくヒツジグサを見たりして休憩してから山小屋に帰りました。
秋、そして雨、手付かずの自然林、落ち葉……このキーワードではっとする方はスゴイ！そう、秋の尾瀬の樹林帯はキノコの宝庫と化していたのです！
ナメコにスギヒラタケ、アイタケ、クヌギタケ……足元を見ればキノコがいるような有様。
子供の頃から図鑑で見て知ってはいたけど、実物見たことなかった、毒キノコ界の王者的存在、ベニテングタケまで見れて、もう、感激するくらい、キノコ乱舞。
ひと目でわかるやつから、なんだろう？写真だけ撮っておいて後で調べるか、ってやつまで色々発生していました。
その中で、いくつか手持ちのキノコ図鑑で調べてもわからないキノコがありまして。
昨日、年末の買出し中に、つい、ボーナスで気が大きくなっていたので新たにキノコ図鑑を……買い足してしもーた……。1300円……。
右側が新しい方、左は以前からもってるヤマケイのポケットガイド。ヤマケイは他にも高山の植物やら樹木やら色々もってる。
新しい図鑑により、それまでカワリハツか？ドクベニタケか？と悩んでいたヤツがドクベニタケとはっきり判明。
この赤いやつね。傘の真ん中のへこみ具合や、ジクや傘裏側の白さなど、ドクベニタケの特徴が一致し、尚、新しい図鑑の写真がまんまこれだったので同定。
キノコは個体差が激しいし、若い個体、年老いた個体で色の差や形が違ったりするもんだから、シロウトにはわかりにくいっス。だからシロウトが手を出してはいけない。（その前に尾瀬は国定公園だから採取禁止。撮っていいんは写真だけ）
側に生えてたこれもドクベニタケの若いヤツと判明。新しい図鑑にサークル状に菌糸が伸びて円状に映えてる写真があったので、上の写真のそばに生えてたからほぼ間違いないだろうと。真ん中凹んでるし。
でも、若い個体だから色がちょっと黄色み帯びて見えるじゃない？だから最初はニシキタケってやつかと思ってた。（ニシキタケは食べれる）
で、1300円出してドクベニタケはわかったけど、1300円出したのにどうしてもわからんヤツがまだ一種類ありまして。
これよ、これ。この、地味ーーだけど傘の直径10cmくらいあって大きめで存在感あるコイツの正体がわからない。
傘は真ん中が飛び出ていて、ジクにツバがあって……。特徴だけ見てると毒キノコが多いテングタケの仲間ではないかと思うんだけど。
1300円出して220種類網羅の新しい図鑑買ってもわからないなら、隣にあったもっと高い、396種類網羅の図鑑にまた散財するしかないのか……。
どなたか、わかる方いましたら教えてください。
洋服や食べ物は我慢できるけど、本にはストッパーが効かない、知識欲だけあるタイプなもんで、このままだと我が家にはキノコ狩りには手を出さないのに、キノコの本だけ揃っていきそうで怖い……。
で、本に糸目はつけないもんだから、昨日、また、こんな本を買ってしまいました。
いやー、あんまり書店で見ない本だから、物珍しくて手に取って見てたら面白かったので。1400円。野鳥を捕る方に手を出すことはないと思うけど、食べるほうには手を出しまくっているもんで。カモ肉大好き。ハトも好き。
キジ、近所の自然観察公園にもいるもんなー。昔食べて淡白でササミのようなイメージがあるけど、もう一度食べなおしてみるか。
……1400円もコレに出してるなら、これでもう一冊キノコ図鑑買えたじゃないか！
