どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

龍崖山(飯能三山)

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2月も終わりの2/27に、飯能にある里山、龍崖山(りゅうがいさん)に行ってきました。先月、鉄砲木の頭を歩いて以来の山歩き。今回も山というより丘陵地帯の250M足らずの里山だけどね。

時期的に今さんざんディスられてる(笑)我が愛する居住地、埼玉県。その奥の方、山と街が接する地域が飯能市です。高校生登山アニメのヤマノススメで、一気にある方面にはメジャーになりましたが。(街中はヤマノススメのキャラ等身ポップだらけです)

その飯能には飯能三山と呼ばれる里山があって、自分がよく行く天覧山多峯主山、今回の龍崖山、そしてその奥にある柏木山を飯能三山と呼ぶそうで。

昨年からそんなに歩いてないダルダル身体の練習にはいい具合かなと思い、歩いてきた次第です。登山口から小さなピークを二つ三つ超えてたどり着く里山、往復2時間程度の軽いコースでした。

 20日過ぎにはてなブログからメール着。内容を略すると、

『貴様、すでに1ヶ月記事書いて無いとは何事だ、さっさと更新しろ(意訳)』

という内容が丁寧に告げられてました……。恐るべし、はてなブログ!!更新が無いと催促されるブログは初めてじゃよ……。

 

ちょーど今、私の業界は繁忙期でな……毎日ヘトヘトで帰宅、翌日のお弁当の準備したら即寝るような生活だったのと、この時期は名のある山々は雪山と化しているので、もっぱら里山や関東県内の低い山メインになるんじゃが、低い山はな……今は、花粉がな……。

という言い訳から前回の富士山ビューから歩いておらず、登山ブログを詠う以上は登山に関する記事でないとな……と思っているウチにはてなブログからの督促、ええい、わかったわい、アレジオン飲んで花粉防止スプレーしてマスクして、花粉対策して行ってくるわい!と出かけました。

生憎、翌日から雨の予報で、どんよりした曇り空の下のハイキングでしたが、やっぱり、山道はいいな、自然の中は癒されるなと、山の良さを噛み締めてきました。

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まずは龍崖山公園へ。公園の駐車場に車を止めて、公園の綺麗なトイレで用を済ませ、公園内にある登山口へ向けて歩きます。

飯能の丘陵地帯を切り開いて作られた新興住宅地と工業地帯に面した里山なので、新興住宅地の公園内に登山口があるのです。

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丘陵地帯を切り開いた場所のため、公園も平ではなく、斜面に出来ています。公園内の遊歩道を斜面下まで歩きます。

f:id:Aoituki:20190228225256j:plainアスファルト遊歩道を下まで降りた左側の林に登山口あり。このアスファルト、帰りは一番上にある駐車場まで登る事になるけど、地味にツラかったです(笑)。

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龍崖山だから登山道入口には龍を彫った木の置物。今見直すと狛犬のような、あ・うんの様子だなと。古来より山は神域だからか。

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入口脇にある、飯能のハイキングコースの地図。黄色で囲った場所が今回の龍崖山エリア。

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拡大するとこう。龍崖山公園から出発する黄緑の道が今回のコースです。赤い丸がある場所は急坂の印。今回は山の反対側へは下山せず、龍崖山山頂を往復するコースにしました。反対側に降りると車停めた龍崖山公園まで戻るのに、山裾を大回りして車道をずっと歩くためです。この後、安売りスーパーに買い出しに行く予定なんで、そんな悠長に歩いてたら特売品が無くなる。

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天覧山多峯主山のように有名でもないから、登山地図にも登山道が詳しくは書いてない、本当に地元の方々が歩く里山なんだなー。

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入口には木の杖のサービス。頂上にも置き場がありました。

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入口を登り始めると、左に手作りっぽい看板が。

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……いいじゃない、そーいうのを求めて山を登るのだよ(笑)。この龍崖山、地元の有志80人で手入れされている里山だそうで。

日本各地、100名山や300名山には名を連ねてはいないけど、地元の人々のみが知る、地域に密着したいい里山、低い山がたくさんあるんだろう、こうやってその山を愛する有志が手入れしている山が。

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うん、いい道。つづら折れで急ではあるけど、よく手入れされて下草は刈ってあるし、危なそうな場所にはロープ設置されているし。道の端には切った木の枝で土留めしてあるし。

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足元には盛りを過ぎたマルバフユイチゴ。実がからからに乾燥してるけど、1ヶ月早かったらルビーみたいな木苺状の赤い粒があちこちに見れたかな。

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山を手入れされてる有志の方々が透けて見える、くすりと笑える手書き看板がコース上あちこちにあります。なんか、あったかい気持ちになります。

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鞍部に下り登り返す。ここが龍崖山かと思ったら、ここは名も無き小さなピークで、この先に燧山(ヒウチヤマ)を経てたどり着くのだそう。

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また鞍部に降りて、燧山へ登り返し。以外に起伏がたくさんあって歩きごたえあるコースでした。240Mくらいの里山丘陵だしと舐めてたよ。

f:id:Aoituki:20190228232011j:plain燧山への登り返し。そうそう息は上がらないけど、地味に汗をじっとりかく。

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燧山、山頂到着!

写真には撮らなかったけど、この看板の裏に、おがはらの展望ならぬ、おがはらの展望と書いてあって笑った(地名が大河原という)。燧(ヒウチ)にかけてあるのね、尾瀬は燧ヶ岳(ヒウチガダケ)だもんね。

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燧山頂上からの展望は……このとーり。すぐそばまで丘陵地帯を切り開いて工業団地が迫っている。遠くに奥多摩の御岳山が見えるけど、この日は曇で霞多し。

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燧山から下り、今度こそ龍崖山に登り返します。下りの道でみたマルバフユイチゴの群生。時期が遅いからか、やはり実は枯れている、残念。

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龍崖山への最後の登り。

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しばらく行くと見晴台テラスと書かれた分岐があり、そこからも山頂へ回れるようなので立ち寄り。木々の無い開けた場所で、まるで河川敷の堤のよう。展望は抜群。

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天気がよければ、こちらの方向に富士山が見えるそうだ。

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傍らに看板があったので見てみると……

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……なるほど!この若木、なんだろうと思っていたら桜の植樹か!何年かしたら、桜並木になり、その先に富士山が見えるビューポイントになるのか!

……龍崖山の有志の方々の、山を愛する思いに頭が下がります。この先、10年か20年して、若木が立派な桜並木になったころに思いを馳せました。桜並木に富士山。霞の春空。たぶん、とても綺麗。

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桜の若木に別れをつげて、頂上目指して歩き出します。黄色で囲ったピークがやっと来た龍崖山の頂上!かと思ったら違くて、ここも名も無い小さなピーク、富士見の展望台でした。本当の龍崖山ピークは更に降りて登り返した先でした。地味に遠いぞ、龍崖山!

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やっと着いた龍崖山の頂上は、ちょっと広くなっており、休憩や食事にぴったりでした。ベンチもたくさん整えられていて、丸太を切っただけの椅子も見受けられました。

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対面に名栗川を挟んでよく行く多峯主山(とうのすやま)の頂上が見えます(黄色のやじるし)。

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目を転じれば飯能の市街地が一望。天気はイマイチですが、確かに360度の展望だわ。

このあと、サーモス山専ボトルに入れてきた熱々の紅茶と、行動食のシリアルバーを山頂でかじり、同じ道を戻りました。

いつもの事ながら、道がわかっている戻りは行きよりも早く、行きは1時間くらいかかったのに帰りは45分くらいで公園の登山口に戻りました。

 

龍崖山、250mもない低い里山ですが、いくつかのピークを超えて山頂にたどり着くため、適度なアップダウンがなかなかの歩きごたえでした。近くにあれば練習に通いたい山です。なにより、山を愛して手入れされている有志の方々に頭が下がりました。

あちこちに適度に配置されたベンチ、わかりやすい道案内、歩きやすい山道。有志の方々が日々心くだいてくれたおかげでしょう。

登山道を整備するのはすごく大変な作業だろうと思います。有志の方々がまめに手入れされているから、こうやって私たちが安全に楽しくハイキング出来るんだなと思いました。

この山に限らず、どこの山でも、そうやって山道を保守してく下さる方々が居て、そのおかげで山を楽しく歩けていることを忘れてはいけないなと思いました。