1/5日曜。お正月休み最終日の今日、2020年の初山歩きをしてきました。
今回のコースは、自分のホームベース的な埼玉県日高市の低山、日和田山の麓の駐車場に車を停めて、歩いて最寄りの高麗(コマ)駅から隣の武蔵横手駅まで電車移動。武蔵横手駅から五常の滝へ向かい、滝の裏から物見山→高指山→日和田山へ戻り、車を回収して帰宅というもの。距離的には6~7キロ、コースタイムで3時間くらいの里山縦走コースです。
幸い天気もよく、風も午前はそう強くない登山日和。今年初となる奥武蔵の山々をゆっくり歩いて来ました。
今回のコース図。黄色の線が今日歩いた道です。左下の武蔵横手駅からスタート。右側の日和田山駐車場がゴールです。高低差で450mくらい。ヤマップで地図ダウンロードしてGPSログ取りながら歩いてるので、今回は歩行時間3時間19分、距離6.9キロ、消費カロリーが1392カロリーと出てるけど本当か?ハイキング設定で歩いてるけど、このカロリー消費だけはいつも?マークになる。ハイキングでこれだけ消費するなら登山モードにして歩いたらどれだけのカロリー消費計算になるのかちょっと興味ありますw
今日は県内の近くの山なのでゆっくりモードで7時過ぎに起床、8:30出発。9:30には車を日和田山駐車場に置いて、高麗(コマ)駅に9:40着。トイレを済ませて9:55の電車で隣の武蔵横手(ムサシヨコテ)へ移動。
いつもは平日登山なのであまりお仲間(登山武装の方々)を見ないけど、今日は正月休みで尚且つ日曜。同じ電車から何組も同じ目的のカラフルなザックやウェアが改札を出て行くのが新鮮で楽しい。
武蔵横手駅にはヤギがいると、いろんな登山ブログやヤマップのログで読んでたけど、本当にヤギが居た!ホームから線路はさんだ反対側の空き地にヤギ!やっと直に拝めたよ。
単線で、ホームから線路を渡って駅舎に入るタイプのこじんまりした駅です。それでも登山者の多い駅なのでトイレなどの設備はしっかりしてます。
となりの高麗駅も、駅の規模の割にトイレがすごく広くて個室の数に驚きました。日和田山への登山口だし、巾着田の彼岸花もあるからなんでしょうが、登山客としてはトイレが綺麗でたくさんあるのは大変助かります。
駅の横はすぐに国道299号。山を越えて秩父へ行く主要幹線道路です。反対側に渡り10mも歩くと五条の滝入口。左折します。
しばらく、こんな舗装道路歩きが続きます。
道はゆるく登り勾配を付けながら渓流の脇を奥へ続きます。滝から流れる水なのか、すごく澄んでいて綺麗な水です。
道端に陽が差し込むと、朝露に濡れてキラキラ光る宝石。マルバフユイチゴの赤い実が綺麗でした。 奥武蔵の山々って、フユイチゴ多い気がする。
五常の滝は、参拝料200円かかるそうなのでスルーして、脇の林道をひたすら登ると分岐にたどり着きます。ここまで滝から5から10分。
右へ行くと物見山、鎌北湖へも行けます。左へ行くと北向地蔵へ。ヤセオネ峠を通りユガテ方面へ行けます。北向地蔵経由でも物見山へは行けますが、その道は一度歩いたことがあるので、今日は右へ向かいます。
この指導標、高麗(コマ)あたりで多く見ます。高麗という名の通り、昔、大陸から来た人々がたくさん住んでいた地なんでしょう。この指導標の鬼みたいなものは、高麗駅前にトーテムポールみたいな大きなヤツが立っています。
右へ曲がり進む。まだもう少し舗装の林道が続きます。
10分ほど歩いて林道が大きく左手にカーブしているとこで、物見山へ向かう指導標が出てきます。指導標の裏からやっと土の山道に入ります。
久々の山道、土のふかふかの感触が足に優しい。アスファルトは歩きやすいけど、地味な登りがジワジワ足に来るのと、道に飽きてくるんだよねー。しばらくつづら折りに高度を稼ぎます。
前方の視界が開けると尾根の南側の平坦な道に出ますが、驚くなかれ、こんな山道沿いに民家が数軒あり、畑が広がります。景色が開けてるのも、民家の方々がこの畑を開墾するため昔に木を切ったんだろうなあ。そういやユガテも山の中にいきなり集落があったし、このあたりは昔から山の中に住んでいる方々が今も住み続けているんだろうな。
南向きで日差しのさんさんと降り注ぐこの場所は、ススキが陽の光に輝いてとても綺麗でした。
民家を過ぎて物見山へ向かいます。
しばらく歩くと、山の中の十字路に出会います。Xの形に道が交差しており、それぞれ4方向へ道が続きます。
車もなかった江戸時代、こういう山道が庶民の交易の道だったと聞きます。くねくねと街道を行くより、山道を直線距離で歩いたほうが早かったからです。山を越えて薬を担いで売りに来てたり、山で取れた恵みを町へ売りに行ったり。こういう四辻でそれぞれの行き先での噂話や忠告話を交わしたと、なにかの本で読んだ事があります。
足元にはヤブコウジの赤い実がルビーのよう。
歩きやすく、気持ちのいい道が続きます。物見山周辺はこういう気持ちのいい道が多かったな。
昨年の台風で倒れたのか間引いたのか、木々の切れ目から街が見えます。
物見山には登らずに脇をトラバースして下ります。なんだかんだで物見山、高指山、日和田山と三回以上、登ったり下ったりちょこちょこ高度上げ下げするので、地味に足にくる。
物見山からの下りは一度舗装路に出ます。駒高の集落に通じてる道です。
舗装路を先に進むと、右に小さな売店、左手に公衆トイレが出てきます。
先日建て替えられて綺麗になった公衆トイレ。洋式の水洗トイレです。トイレの右横には東屋があります。人がたくさんいたので写真はないですが、ここでお湯を沸かしてココアを入れて一休みしました。
このあたりは富士見の集落と言うみたいで。たしかに、富士山がさきっぽだけちょっと見えました。
アスファルトを高指山方面へ歩いていくと、右手に山へ降りていく道があり日和田山と書いてあるのでそちらへ降ります。そのまま道なりに20分ほど歩くと日和田山へ着きます。
山頂直下は岩道の急登りになりますが、すぐに急登りは終わり山頂になります。仏教の宝塔が立つ、ここが日和田山山頂です。305mの小さな山ですが、大好きな山のひとつです。
山頂碑も木作り。
山頂からの眺め。東の方向に開けているので、スカイツリーや新宿の高層ビルまで見えました。
山頂から少し下って山の南側の琴平神社前の岩場。日和田山というと山頂よりこちらの岩場のほうが有名かな。昼過ぎから風が強くなって、山頂は強風で寒かったですが、風向きのせいかこの琴平神社前は風もなく日差しがさんさんと降り注いで、岩場に座っているだけでぽかぽかで気持ちよかった。
皆、気ままに岩場の好きな場所に腰下ろして、お茶を飲んだりおしゃべりしたり、ご飯食べたりしてます。私もヤマメしの最初の頃はここでお昼ラーメンしたよなー。
目の前には巾着田が見えます。彼岸花の頃はここからでも赤い色が見えるのだとか。
こちらの方面には山頂と同じくスカイツリーや高層ビル群が見えました。このあと、女坂から下山して14:00過ぎには車に乗り、帰宅の途につきました。
いや、いい一日でした。 三時間程度のきつくない里山歩きは、しばらく歩いてないリハビリにも、正月のダレた体にも、今年の初山歩きにもちょうど良かったです。天気もよく、後半は風もありましたが基本樹林帯を歩いてるので影響は受けず、寒くもなく暑くもない快適な歩行が出来ました。
今年は、2月に高峰温泉のスノーシューは決定してるけど、雪解けの6月以降には大物としては木曽駒ケ岳に行ってみたいなあ。八ヶ岳の北横岳もまた行きたいし、入笠山もまた歩きたいなあ。奥鬼怒温泉郷もまた行きたいし、混浴用に湯浴み着も買ったからどこかの山奥の混浴秘湯にも歩いて行ってみたい。
山を歩けば歩くほど行きたいとこばかり増えて、嬉しい悲鳴があがりそうです。こんなのも、山歩きの魅力のひとつです。