10/28水曜。紅葉を見に、中禅寺湖の湖畔の山、 半月山に登ってきました。
ここは山頂付近にある半月山展望台から、中禅寺湖に突き出た八丁出島と正面に男体山を見下ろせる絶景ビューポイントとして有名です。この角度の中禅寺湖の写真、旅行パンフで時々見ますよね?あれはカメラマンさんがここまで山登って撮影しているのだと理解しました。カメラ構えたそーいう方々が展望台に居ましたよ。
それでは2020年紅葉シーズンのメインデッシュ、日光中禅寺湖の紅葉をどうぞー。
おはよーございます。只今、10/28AM8:30頃の歌ヶ浜第一駐車場です。ここはいろは坂を上がり、中禅寺湖が見えたら左折、湖畔を少し行った立木観音の側にある無料駐車場。今日は曇り予報でしたが、霞空でも青空が出て、男体山がばっちり見えていい気分♪
昨夜は11:00頃に埼玉の自宅を出、東北道から日光宇都宮道路を経ていろは坂を登り、1:17にこの駐車場に着きました。支度をして1:45に就寝しましたが、雲の隙間から月が出ていて、夜中の中禅寺湖の漆黒の湖面に、金色のスポットライトのように月光が差し込み、霧がたなびく光景は神秘的だったなー。別世界への入口のようだった。写真撮れば良かったなー。
この前の白駒池での車中泊より、寒さ対策に寝袋(山用ではない)を導入。今回は寝袋の寝心地テストと、紅葉最盛期で早朝からいろは坂は渋滞・歌ヶ浜第一駐車場も混雑との情報で車中泊を決行。就寝時の外気温6℃くらいでしたが寝袋+毛布を掛けて寝たらポカポカ。朝までぐっすり眠れました。
今日のコースは湖畔を八丁出島の付け根へ向かい、付け根の分岐から半月山へ登り、半月山展望台を目指します。帰りは同じコースを降りて、八丁出島へ。時間がなかったので先端までは行けませんでしたが、紅葉を愛でながらコーヒーを一服して戻りました。
あまりにぐっすり眠れたので寝坊して、8:45頃歩き出します。いいや、もう今日はゆっくり歩こうw
駐車場は平日水曜の朝8:30でこの混雑。前日夜もかなり車中泊は止まってたけど、ここまで混んではなかったかな。朝6:00頃から駐車場は歩き始める登山客でざわざわし始めて、登山客プラス早起きの観光客が入れ替わり立ち替わり訪れてる様子でした。奥のトイレは今年夏に新しくなったばかりでピカピカ、ウオッシュレット完備、洗面台も綺麗で助かりました。
さて、駐車場の奥に向かって歩きましょう。奥から湖畔の遊歩道へ向かいます。
周辺図看板。先の地図とは180℃向きが違いますがw
歌ヶ浜第一駐車場は男体山がばっちり見えるスポットでもあり、遊覧船の発着所もあるから混むんですよねー。中央の建物が遊覧船乗り場。右手がトイレ。男体山も裾が綺麗に紅葉してる。
駐車場の端ですでにこの紅葉の美しさ、期待が高まります。
中禅寺湖は透明度が高くて水が綺麗です。朝はワカサギ釣り(ボート釣り。ドーム船はない)のボートを見ました。
駐車場の端から階段を登ると車侵入禁止のゲートがあり、この遊歩道に入ります。平坦で歩きやすいアスファルト道です。
紅葉、きれいー。右手に中禅寺湖を眺め、その手前に紅葉を見ながら歩けるゴキゲンな道です。
10分ほどでこの大使館別荘への分岐です。別荘地内を通り抜けたほうが景色もよいし気持ちいい上にショートカットにもなるんで迷わず右へ。
まずは英国大使館の別荘。現役ではなく、明治から昭和にかけての時期に使われていたそうです。その頃の日光は国際避暑地だったようで。
この広縁に置いたソファが気持ちよさそう。人気が無い朝とか、夕日とか、ここでぼーっとみてるのもリフレッシュできそうです。ここの2階から絵に描いたような中禅寺湖の景色を楽しみながら、駐日英国大使館シェフ監修のスコーンと紅茶を楽しめるようです。
別荘前からの景色。ほんといい立地。八丁出島も左手に見える。
広角カメラで撮影。左右の紅葉も綺麗だし、静かな湖面を囲み、映り込む日光の山々もイイ。
お隣はイタリア大使館別荘。箱根の寄木細工みたいな外観が逆に今おしゃれだと思う。
ここは喫茶コモとなっているそう。北イタリアにある有名な避暑地コモ湖を中禅寺湖に投影した名づけなのかな。
桟橋があるので先端から。男体山までばっちり見えるいい景色、やっぱり大使館別荘だけあってこちらも最高の立地でした。
中禅寺湖はとても透明度が高いです。明治の昔、大使館の方々は避暑で湖水浴を楽しんだのかしらん?
大使館別荘をすぎると、しばらくこのような湖畔沿いの静かな道です。大使館別荘までは観光客も多いですが、ここから先は登山客か奥に数件ある別荘に用事のある方々くらいで静かな湖畔歩きが楽しめます。
やがて八丁出島が近づいてきます。赤と黄色の二色に関連する全ての色のグラデーションが詰まって、針葉樹の濃い緑がアクセントになってる宝箱みたいな場所。
出島の付け根のちょっと前、車両進入禁止のゲートを越えたところに半月山への登山道の分岐があります。ここまで駐車場から45分くらい。
さあ、半月山へ向けて登りますど。最初はこのようなゆるい上り坂ですが、なにしろ足元に薮もないからどこも歩けてしまうのでどこが本当のコースかちょっと見にくいんです。よく見ると正しいコースの脇には木の杭が立てられてロープが張られてるんだけど、ロープが苔むして周囲の緑に同化するんだよなー。
苔むした倒木に赤いもみじがはらりと一枚二枚。絵になる景色に秋のわびさびを感じる。
やがて笹の斜面をつづら折に登る道になります。後半は足元に岩がごろごろするけど、つづら折の道は脚に優しめで疲れにくいです。
高度を上げると木々の隙間から中禅寺湖が見えてくる。
登山道脇の倒木になんか美味しそうなキノコ。なんだろう、一見食用のエノキやなめこみたいに見えるけど、きっと食べれないか毒キノコ(笑)。
前方のダケカンバの森の黄色の紅葉が美しい。下の笹原との対象もイイ。
笹原の下にちらちら見える真っ黄色の小さなキノコ。 まだ指の先くらいのサイズだけどなんというキノコなんだろう。すごく黄色が原色で綺麗でした。
コースタイム1時間10分を20分オーバーして1時間30分で半月峠へ到着。今登ってきた暗い樹林帯を振り返ると、入口のもみじが綺麗。
鞍部にあるこの峠、日差しが届いて暖かくて良かった。
峠の反対側はカラマツの黄色の林越しに群馬の山並みが遠くに見える。
半月山はこの半月峠から200m弱、まだ登ります。いままでの半月峠までのつづら折りの優しさから、いきなり牙を向かれた感のこの急登。
高度を上げると開けてくる景色。笹原とダケカンバの彼方の紅葉した山肌。
お、山越しに中禅寺湖が見えてきたー!急登に息をあげて、立ち止まって振り返ると絶景が。こちら側の斜面は風が強くて寒かったけど、景色の綺麗さに見とれてました。
そしてまた急登につぐ急登。地面が露出してるとこが滑りやすく、木の根や笹の根が引っかかるので注意です。
やっと登りきり平坦な道。途中にある大岩に腰掛けて休憩してると半月山駐車場が見えました。半月山はあの駐車場まで車やバスでアクセスして登る手段もあります。その場合なら30分程度で展望台へ行けます
最後に足場の悪い岩場を越えると、ウッドデッキで出来た半月山展望台へ着きました。6畳ほどの広さにベンチ二つ。見晴らしの一番いい左側は常に誰かいるので、後ろに並んで前の人が写真撮り終わるのを少し待ちました。
まずは広角で全体図。うーん、いい眺め!手前に八丁出島が突き出て、奥に男体山が裾野を広げ、男体山の左側奥に戦場ヶ原のこの構図が見たくてがんばって歩いてきたぜい!
八丁出島へと続くカラフルな山肌、これこそ錦の裾と言うんだろうな。ここ数年で一番の紅葉絶景が見れた気分です、日光よ、ありがとう!
次々と半月山駐車場から観光客も上がってきて、狭い展望台はすぐ人でいっぱいになるので早々に退散。あのカラフルな八丁出島へ向かうために、今来た道をまたサクサクと下に戻ります。
最初は八丁出島先端まで歩こうと思ったけど、スタートの遅さから時間が押してきたので、少しいった中程で一休みして戻ることに。倒木がちょうどいい具合に倒れて、開けた場所を発見。あたりも綺麗だし、ここで休憩しよう。
朝よりは空も晴れてきて、日差しが差し込むようになってくると、赤い紅葉は映えるね!
ちょうど開けて気持ちいい場所。湖面に向いて敷物を敷いて、倒木を背もたれにしました。八丁出島はちゃんとした登山道がなく、人の歩いた踏み跡をたどる感じですが、その分足下が落葉やコケでふかふかで敷物敷いて座ると気持ち良かったです。
コーヒーを入れて一休み。今日は行動食をちょこちょこ食べながら歩いてしまい、ちゃんと昼ご飯食べるタイミングを逃してしまったので、このままここでお茶だけ飲んで下山後に夕食を早めに取ろうと。
コーヒーも美味しく入りました。もちろん、こんな景色見ながらの登山コーヒーが不味いわけが無い。今までの最高の一杯に入る味でした。
倒木によりかかり、秋のヒヨドリの声を聞きながら仰ぎ見る青空ともみじの赤。湖面の翠。こんな時間を持てるから登山は素晴らしい。
片付けてから周囲を散歩。もみじの多い場所らしく、赤い葉が陽光を透かして空気が紅い。地面も赤い。
赤と緑と黄色と。もみじの三段紅葉越しに見る中禅寺湖の青翠。なんだここは。カラフルな神様の色彩のパレットか。
おおー。いつまでも見ていられるな。
そこにちょうど陽光が斜めに差し込んできたりすると、一面、赤い自然のフィルターがかかる。
赤いステンドグラスから差し込む光みたい。童謡の真っ赤だな~♪という唄が口をつく。
もう何も言えないわ。自然ってすごい。
足元もぎっしりとふかふかの赤いカーペット。
いやー、綺麗でした八丁出島。しかし登山道がない分シカが多いらしく、足元にシカの落し物がたくさんあります、歩くときは紅葉ばかりでなく足元も見てね。
八丁出島の付け根の湖畔から出島を見る。もう落葉してる木々も見えるから紅葉もそろそろ終わりかな。出島内でも風が吹くとバラバラと紅葉が散る様子でしたので持って今週末くらいかな。
駐車場への方向を見る。歩いてきたこちら側も紅葉きれいだなー。
おや、半月山展望台では雲に隠れていた男体山の山頂が見え始めた。
この八丁出島の付け根にあるちいさな湾みたいな湖畔、すごく雰囲気良かったです。
ほぼ正面に男体山。湖面は静かで鏡のように八丁出島の紅葉を映す。時々登山者が通る熊鈴の音が遠くに響き、遊覧船が出島の傍を通ると波が足元に打ち寄せる。静かで、落ち着いていて、すごく満ち足りた気分になりました。椅子を持ち込んで、ここでしばらくこの景色を眺めていたいくらい。今度はここで敷物敷いてコーヒー飲もう。
さよなら、八丁出島。名残惜しいけどもう戻らなきゃ。また春先に新緑を見に来るよ。
帰りも歩きやすいこういう道を駐車場へ戻ります。途中で野生の猿の群れに会いました。10匹くらい居たかな?ちょっと怖かったけど、目を合わせずにさかさか通り過ぎるのがコツか。
道沿いはいつもこんな景色。日に透けたステンドグラスみたいな紅葉を愛でながら歩く、ごきげんな道。
イタリア大使館別荘まで戻ってきました。午後の傾いた日差しが、山々に隠れる前の最後の残照で黄色の紅葉が輝くようでした。
ベンチがあるので座って一休み。静かな午後の湖面と、残照に輝く紅葉を眺める。
今日一日、とても美しい景色ばかり見れました。どれも2020紅葉シーズンのメインに間違いない景色でした。思えば山歩き始めるきっかけになったのも奥日光戦場ヶ原の秋だった。日光はいつも私に優しい気がします。ありがとう日光、また来るよ日光!
この後、車に戻りいろは坂を下り、宇都宮を目指します。
宇都宮市内中心部のドンキホーテ地下に、宇都宮餃子会館来らっせがあります。食べ逃したお昼の代わりに、早めの夕飯は宇都宮餃子。栃木に来たからには栃木名物を食す。
常設店舗と日替わり店舗があるので、まずは日替わり店舗から。
水曜日はこのメニュー。曜日ごとにいろんな店舗が食べれます。来らっせ自体は三回目で、日替わり店舗は二回目。前々回来た時に食べて気にいった、五香粉の効いたでか餃子の彩花をもう一度たべたかったので注文。
彩花、宇都宮ねぎにら、味一番を注文。飲んでいいよと言われたので珍しくレモンサワーをお供に。クーーっ、登山後のレモンサワーうめぇ!餃子うめぇ!あっというまに三皿空いて、彩花はおかわりしました。
もちろんこの後、常設店へもなだれこみますよっと。有名なみんみんとかめんめんとか常時5店舗入ってます。
前回、妹たちと食べて気に入ったさつきのゆず餃子としそ餃子を注文。主人はさつき餃子定食で普通餃子に白飯とスープをつけて。一口かじると柚の香りがぶわーっと広がる柚餃子、しその香りとさっぱり感がいいしそ餃子。ここはもちっとした皮がやっぱり美味しい。さつき、やっぱり好きだな。
日替わりと常設で二人で6皿、ひとり18個は餃子を食べました。紅葉で心を満たし、餃子でお腹も満ち足りて帰路に着く幸せ。以外に宇都宮は近くて、19:30に来らっせ出たのに20:30には自宅に着きました。
宇都宮餃子はひと皿300円程度なので、懐もあまり痛まずに二人でお腹一杯になれます。炭水化物も肉も野菜も採れる完全食。登山後の餃子は正義(笑)。