3/23水曜日。栃木県の奥地にある奥鬼怒温泉郷、手白澤温泉へ行ってきました。
奥鬼怒温泉郷には4つの温泉宿があります。手前から八丁の湯、加仁湯、日光澤、手白澤です。4湯とも日光国立公園内にあるので自家用車乗り入れ禁止だし、そもそも砂利のスーパー林道しかありません。加仁湯と八丁の湯は宿泊者専用でマイクロバスを出しているので、女夫渕の駐車場まで車で来て、その先は奥鬼怒遊歩道を歩いていくか宿の送迎バスを使うかが選べますが、日光澤と手白澤は車の送迎ナシ。なのでこの二つの宿泊するには、山道を6キロほど歩いていくしか手はありません。
昨年12月にスノーシューを買って、今年に入ってからあちこちスノーハイクをしてたのは、スノーシューに慣れるためも目的でした。もちろん、それぞれの場所の雪歩きを存分に楽しみましたが、私がスノーシューが欲しかった理由、それは、この奥鬼怒へ冬季に歩いて来たかったからもあるんです。わりとなだらかな登山道で、鬼怒川沿いの為、途中途中で川沿いに広い河原があって。そこを雪の積もった冬季にスノーシューで新雪蹴散らしながら歩き、あったかい温泉で雪見風呂をする。冬は、ハイカー人気の宿でちょいとお高い手白澤の宿泊料金も、一番安い設定になるし、なにより雪が好きな自分には、ずっと雪に飽きるくらい歩けていいんではないかと。
宿泊装備はいつもより荷物が重くなるし、スノーシューハイクは足にスノーシューの重さの負担が来るので長距離は少し心配でしたが、加仁湯までは歩いたことのある道だし、なに、どうにかなるさーと、レッツゴー♪
今日は15:00に宿に到着する予定で、8:00自宅出発。11:00に女夫渕無料駐車場着。支度して11:30に歩き出します。前日3/22が全国的に荒天で、山は雪の予報。このあたりも結構降ったらしく、季節の終わりの重たい雪が枝に付いて、木々を白く染めてました。
今日は、紫で印をした右上の現在地から中央あたりの手白澤温泉へ向かいます。この図だけ見ると近そうなんだけどねー、実際は2倍くらいあるよ、この図はすごく略されてます、主に等高線、上下への移動がw
丁度配達の車が通ったあとで、ゲートが上がっています。こから先は一般車立ち入り禁止なんで、常にゲートが閉じています。
奥鬼怒遊歩道は、最初のこの階段と、そのあとの最初の吊り橋へ向かう為の登りと、吊り橋へおりる下りが一番キツイw
最初の登り。雪で道がかさ増しされてるわい。
吊り橋への下り階段は、もともと急な階段に雪が積もり、そこを人が通るから踏まれてアイスバーン化。写真撮る余裕なし。行きは階段や橋があるし、緩いけど全体的に登りなんでスノーシューは封印し、チェーンスパイクで歩きましたが、この吊り橋への下り階段ではアイゼンの必要性を感じました。今後もスノーハイクするならカジタックスに手を出すべきか……。そして吊り橋は雪が積もり、高さが増し増しされてます。怖いので途中からは端の溶けた部分、片足幅くらいのとこを通りました。
対岸はこのとおり雪の世界。トレースはしっかりあるんでチェーンスパイクで行きますが、トレースから外れると時々踏み抜く。
スノーシューでもいい感じ。まだ橋や階段があるからチェーンスパイクで行くけど。
よく雪の奥鬼怒遊歩道のヤマップレポやブログで拝見する氷瀑は、緩んで落ちて、真っ二つに割れてました。
デカイなー、まだ壁についてればさぞかし見ごたえが。
折れてはいたけど、中がうっすらミントブルーで綺麗でした。
枝に雪が付いて綺麗。春先の水分が多い湿った雪だから枝につくんです。これがまだ2月とかなら粉雪だから、枝には一晩では積もらない。鬼怒川に沿って歩く奥鬼怒遊歩道は、数箇所お湯が湧き出てる所があります。硫黄臭がするし、湯気が見える所もあるし。そんな場所の周辺では地熱が高いからか、雪が溶けて無い場所があります。
川の中の岩に雪が積もり、マシュマロみたい。ここも奥にお湯を運ぶパイプが川の上を横切っています。
長ーーいつらら発見!崖の上から垂れ下がった針金か何かに、したたる水が凍った模様。
崖の壁面から水が染み出している場所は、一面のつららが出来ています。
岩の隙間から、雨水や地下水が常に染み出ている様子。コケも生えているし。
足元には沢山、折れたつららが折り重なって落ちてました。つららに触るなんて、いつ以来だろうか?小学生以来じゃないか?さて。今回のスノーハイクで絶対やりたいことがひとつありまして。
まずは、不純物のない、透明で綺麗そうで、手で折れそうな厚みのつららを選びます。使う分だけ先を折って取ります。
アウトドア用の金属お猪口に折り取ったつららを入れて、スキットルで持参したウィスキーを注ぎます♪
うまーーい♪つららの溶けた水と混じりあって、甘い口当たりがたまりません。野外でつららで酒を飲む、これがやりたかったんです。
やるには①酒を飲むから泊まりである事②綺麗な清水のつららがあるところ③酒を飲んでも歩けるくらいのゆるい登山道、という条件が必要なんで、奥鬼怒でいつか!と数年越しに思っていた願望がかないました。
ウィスキーは、このために目白の酒屋まで買いにいったグレン・ドロナック10年。ストレートで飲むと甘いけど、水割りすると塩気を感じる不思議なウィスキーですが、つらら割りは甘くておいしかった。雪の中だと、ウィスキーは胃の中からポカポカして身体が温まっていい。スイスの山岳救助犬セントバーナードが首に酒樽をつけている意味がよくわかります。
二つ目の橋、二ツ岩橋。対岸の大岩へ渡り、すぐまたもうひとつの橋で元に戻りますが、やはりここも橋に雪が積もって歩きにくいわー。ちょうど股下くらいまであるから、またいで歩くわけにもいかず。端を歩きますが、ザックが橋の欄干に当たってイヤ~。対岸の階段も、段差が埋まってアイスバーン(゚´Д`゚)゚。
戻る橋も同じイヤーンな状態。明日帰り道はこの橋のたもとまではスノーシューで来て、ここからはチェーンスパイクに履き替えないと、これはスノーシューでは歩けない状態。
川の中は岩に雪が積もって、マシュマロやマカロンがたくさんあるようなファンシーな景色です。
パノラマで。3/21の春分の日を過ぎて暦上は春ですが、ここ奥鬼怒はまだ春遠き景色です。
今日は薄曇りで時々日が差す感じ。風もなく、気温もまあまああって登りでは汗をかくくらい。青空がないのは惜しいけど、絶好のスノーハイク日和です。薄日が射すと、木々の薄い影が出来る。
このあたりは河原が広く、雪原になっています。明日はこのあたりでスノーシューでバフバフ歩こう!
パノラマで。広くて気持ちよさそうでしょ?
八丁の湯に到着。ここもまた泊まりたい宿です。お風呂も良かったし、お食事もおいしかった。男湯の露天は混浴で滝見風呂、女湯露天から入れます。混浴は女性はタオル巻き可で、200円で追加バスタオル(透けない厚手紺色)貸してくれます。タオル巻きで濡れたバスタオルは脱衣場に脱水機があって脱水できるのも嬉しい。サイト見たら泊まった時と食事内容が随分変わってたのでまた是非行きたい。
八丁の湯から15分ほどで加仁湯に到着。ここはGoToで訪れましたが、とにかくお風呂の数がすごい。第一露天、第二露天、第三露天くらいまであるかな?源泉が5本あるので、それぞれのお湯を試せる利き酒ならぬ利き湯ができる場所もあります。ここも混浴。有名な第一露天はにごり湯なので、混浴だけどハードル低めです。お宿は奥に長いタイプで、この山奥なのに館内にエレベーターがあるのはびっくり。写真右手は足湯で、だれでも無料で使えます。
手白澤へは更にひと登り。林道で行くコースと、山道で行くコースがありますが、冬季は林道で来てねとの事。この看板裏から山道なんですが、ご覧のとーりたっぷり雪が積もってる上、トレースなし。雪初心者にはラッセル無理です、車道で行きます。
除雪されて歩きやすい林道。
雪の表層が剥がれて丸まる、雪まくり。表層雪崩の起きる合図なので、足早に。
しばらく行くと、林道を大きく右に曲がり、更に登ります。
たぶん、ブナ平と呼ばれるあたり。大きなブナのある平原。
パノラマで。このあたりでスノーシューも楽しそう。
やがて三叉路に出るので、ここも右へ。
ここから先は手白澤の生活道路との事。手白澤の私道扱いなのかな?一層道の雪が深くなります。
奥に、まだ雪深い山が見える。たぶん根名草山2,330m。あの山の向こう側は奥日光の菅沼です。
葉を落とした冬の木立の向こうに人工物が見えた!手白澤だ!
こんな山奥にあるとは思えない、モダンな建物。そして一層雪深くなります。
宿入口までの最後の登りは、片側が雪の壁。
ついたー!今宵のお宿、手白澤温泉です。予定15:00から40分オーバー、15:40着。やっぱり11:00駐車場出発でないと間に合わないね、反省。今日は朝の自宅出発が30分予定より押してまして、その分がかかった。
今日のお部屋は7番。手白澤は6室しかない、ちいさなお宿です。入口から一番奥のお風呂に近い部屋です。
お部屋は二人で泊まるには広すぎる15帖。TVはありません。部屋には洗面とトイレ。洗面のお湯、温泉です。
部屋の前からフロント方面。突き当たりを右で玄関です。
部屋の手前から奥。突き当たりの左が女湯、右が男湯。左手の消化器がある入口は食堂です。天井も高く、全館床暖房。湯量が豊富なので、温泉を床に回して温めているそう。
お夕食は18:00から。あと二時間あるのでまずは荷を解いてお風呂へ向かいます。
お風呂へ向かう途中、中庭を覗くとイワナの泳ぐ水槽が。でかい尺ものがいます。夕飯の材料だな。
女湯の更衣室。ロッカーや荷物置きはなく、隅に積んであるカゴを取ってきて、好きな場所に置いてお着替え。
ドライヤー1台あります。女性には重要ポイント。手白澤はフロントでドライヤー貸出してくれます。無料です。
この日は3組宿泊。内女性は2名。ちょうどお風呂に誰もいない時間で、貸切で入浴できました。浴場に入ってまず驚くのがコレ。
シャワー無し。カラン無し。かけ流しの源泉ありw
壁からすこしぬるめの源泉が勢いよく出ています。これで髪や身体を洗います。切り株をくり抜いたお湯受けには湯の花が舞ってます。
話には聞いていたし、ウェブ上で写真も見ていたけど、ほんとコレは衝撃的でした。しかもずっと出ているのよ?コックをひねって出すとか止めるとかでなくて、本気のかけ流しw
内湯はこんな感じ10人くらいは入れそうなサイズです。
内湯も壁から滔々と源泉が注がれています。
まずは内湯へ。おあーー!気持ちいい!熱くもなくぬるくもない適温!窓の外は雪景色で、根名草山がばっちり見える。
窓に近づくと露天が。まずは内湯で温まってから露天へ移動。
露天、写真だと小さく見えるけど6~8人くらいは入れそうな広々サイズです。
なによりこの景色の中、湯に浸かる気持ちの良さ。奥には根名草山。
右手には雪の森。
ああ、最の高。これは雪道を4時間かけて歩く価値のあるお湯です!
お湯は、消しごむカスのような湯の花が大量に舞う無色の湯。ほどよい硫黄臭がします。手をこすりあわせるとぬるりとする、美肌の湯。湯温は熱くなく、ぬるくなく。
給湯口からはすこし熱めの湯が投入されます。雪の中なので、顔が冷えるから、無限に入っていられそうなお湯。肌にも優しく、包み込まれるような湯感、サイコーでした。
露天から内湯を望む。名残惜しいけど、ずっといるわけにもいかないし、そろそろ戻ります。
最後に、内湯にもう一度。
窓から雪山が見えるこの景色、サイコーだな~。
お風呂から部屋に戻ります。窓の外はこの雪量。到着時、湯上りに飲もうと担いできたビールを雪の中つっこんで冷やしてあります。
私がLUCKY CATでオットがよなよなエール。とりあえず、無事の到着を祝ってカンパーイ。キンキンに雪で冷えたビールうめえ、五臓六腑に染み渡ります。一杯飲んで、ゴロゴロしてたら、夕食ですと女将さんが呼びにきました。お食事の時は朝夕共に女将さんが部屋の前まで来て声をかけてくれます。
食堂に行くと、前菜の用意がされています。
今日のお品書き。
おいしそー。手白澤はワインのリストも豊富です。食前酒はオレンジジュースとスパークリングのミモザ。ワイン、一本は飲めないのでとりあえずデキャンタで白を注文。
奥の左から右へ鹿刺し、イワナの燻製と燻製チーズ。
手前左から右へうるいのお浸し、ゼンマイの煮付け、こしあぶらのお浸し。どれもものすごく丁寧な仕事を舌に感じます。そしてとてつもなく美味しい。都内の一流店で供されるお味です。
鹿指しはニンニク醤油で。イワナ燻製はそのまま。あー、白ワインが止まらない♪
皿からはみ出る尺サイズのイワナの塩焼きは、添えられたポン酢で食べます。付け合せの野菜も美味しい~。白ワインに合う~。
次のお肉に向けて赤ワインをデキャンタで注文。
牛ヒレ肉のローストは添えられたホースラディッシュで。左側は自家製ベーコン。お芋はインカの目覚め。添えられた温野菜のブロッコリーとニンジンのグラッセは白ニンジンをくり抜いた普通ニンジンの中に入れて。しいたけはコンフィか?これまた赤ワインが止まらない~。
ワインにこだわるお宿だけあって、デキャンタのワインもすごく美味しくて。赤はチリ産のカベルネソーヴィニヨンだったかな。
ゆっくり食べるからかけっこうお腹いっぱいで。このあとそばがき汁とご飯が出て、シャーベットで締めになりました。コーヒーや紅茶は食堂の端にコーヒーサーバーや紅茶が置いてあり、自由に飲むスタイル。
部屋に戻るとワインの酔いですぐ寝てしまいました。外は雪だけど、お部屋は床暖房で暑いくらいでした。
翌朝。朝風呂を楽しみ、7:30からの朝ごはんの前に、館内探検していると、フロントの前で看板犬の岳(ガク)が寝てた。そう、手白澤は犬がいるのです。
奥鬼怒温泉郷はどこの宿も犬がいる様子。八丁の湯はモコ、日光澤はチャング、サンボ、わらびの三匹の親子柴犬がいます。加仁湯は……わからん。
床暖房でとろとろうたた寝する岳。この子は長野県の天然記念物の川上犬という犬種です。オオカミを飼い慣らしたとか、オオカミの血が入っているとか。
眉間をかいてやると、嬉しそうに目を細めます。お腹をさわれと腹を出すので、十分にモフらせて頂きました。
女将さんの声がけで7:30から朝食。温泉卵とトロロと甘露煮。朝からごはん二杯は硬いおかずのラインナップ。甘露煮は甘くてほろほろ。副菜のウドときゅうりの酢の物はさっぱりするし、お漬物も美味しい。このお膳に並んだ品の他に、味噌汁と、食後にヨーグルトが出ました。
手白澤はご飯が美味しいお宿としても有名。昨夜の晩御飯といい、この朝ごはんといい、4時間歩いてたどり着いた山奥とは思えないクオリティでとても美味しかった。お食事目当てのリピーターが多いというのもわかります。
今回、雪玉作成器を持参したので、腹ごなしにアヒルを作ります。
なかなかの出来栄え。
手白澤の玄関端に、アヒル隊を作ってきました。(女将さんには告げてあります、邪魔なら片してくださいと)
手白澤ヒユッテと右から左へ書いてある古い看板。ここは狩猟好きな初代が発見したそうです。こんこんと湧く湯のそばに狩猟小屋を作ったとか。昔は山小屋だったそうで、この看板はその名残かな。
入口脇には清水。手白澤のお部屋の魔法瓶には、この水が入れられています。このお水が美味しくて~。甘い柔らかいお水は、夜半、ワインによる喉の渇きも癒してくれました。出発前に、空いたペットボトルに今日の分を汲んでいきます。
アヒルを作って水を汲んで、玄関に戻ると岳が玄関先にいた。『お顔を撮らせて』って声をかけるとこの角度で顔を上げる。絶対、この子、言葉わかってるわ。
川上犬はオオカミの血が残る犬なので、オオカミ爪と言われる6本目の蹴爪がある個体が居るというけど、岳もまた後ろ足に六本の爪があります。
犬種の特徴として飼い主にしか慣れないというけど、岳はそんなことなく、泊り客に腹を見せてくれます。女将さんに聞くともう9歳。おじさん犬です。女将さんいわく『歳のせいか朝ごはん残しているわ』と。『でも、死んだ獣がいてそれ食べてるらしいからそのせいかしら?』さすがオオカミ犬!自分で食べ物は確保かwww
さて、支度して精算して、9:00には表に出ます。(手白澤の支払いは現金のみ)
今日はほぼ下りの工程だし、スノーシューで行こうかと。二つ目の橋をわたるとこでチェーンスパイクに履き替えるつもりです。
宿の反対側奥には女将さん一家の自宅。今日は晴れて気持ちいい天気!よく見ると、岳に出待ちされていますw岳はリードなどに繋がれてません。八丁の湯のモコも同じく。そして、手白澤の岳といえば有名なのが宿へのお客さんの送迎。岳は、手白澤まで来るお客さんを迎えに行って宿まで先導し、手白澤から帰るお客さんを女夫渕駐車場まで送ってくれます。
今日は三組宿泊で、ひと組というか単身の方は先に宿を出てるんだけど、女将さんが『あら、岳、ついて行ってないのね』と。
岳にどういう基準があるのかは知らないけど、今日の送りを我々にきめたようで、スノーシューのしたく中、まだ~?と周りをうろうろされました。
スノーシューの装着を終えて玄関から歩き出すと、先導するように先に岳が飛び出します。我々はスノーシューなのでわりとゆっくり。そんな我々を気遣うように、こちらを振り返りながら岳は先導してくれます。
オット、今回はオニューのカリマー・リッジ40を背負ってます。このグレーブルーの色がオットにとても似合うので、私が半分出すから背負って欲しいと頼み込んで購入しました。やはりオットには、いくつになってもカッコいい男でいて欲しいのです、ツマとしては。
先をとことこ駆けていく岳。姿が見えなくなったなとカーブを曲がると、先の雪の上でこうやって我々を待っています。我々が近くに来るとまた小走りに先に駆けて行きます。本当に賢い子。今日は晴れていい天気!ちょっと風があるけど、やはり雪には青空!昨日枝に付いていた重い雪は溶けたか落ちたみたいで、今日は枝には雪が付いていません。
このカーブを曲がればすぐに加仁湯で、その先は八丁の湯です。
岳に、手白澤を出るとき、『八丁の湯まで行く?』って私言ったんですよね。そしたら八丁の湯まで送ってくれてその先は来ないでやんのwこの子、常には女夫渕まで送ってくれるそうなんで、本当に言葉がわかるとしか思えない。
岳に送迎のお礼を行って、八丁の湯から先に行きます。八丁の湯から先は、まずは気持ち良い樹林帯。
広い河原に雪が積もり、開けた美しい景観です。
パノラマで。この川、渓流釣ができるので、このポイントは密かに入退渓ポイントとしてチェックしてます。
山から河原へ、一直線のアニマルサイン。
雪に腹を擦る跡がないので、足の長い、軽めのケモノ。肉球見えるので狐かな。アニマルサインがあちこちたくさんありました。シカとサルが多かったかな。サルは群れも見ましたよ。
気持ちいいトレイルが続きます。今日はスノーシューだから、トレース歩かなくても大丈夫。気ままに新雪を踏みます。
昨日、明日はスノーシューで歩こうと決めた、大雪原に到着。夏は広い河原になってるところです。
登山道から下りて、広い河原を歩きます。同じような同志が残した足跡がたくさん。
気持ちいい~♪この雪原を歩かずして、なぜスノーシューを履く、という景色。たんまり雪原歩きを楽しんでから登山道へもどります。
途中、小さな氷瀑も緩んで落ちてました。もう、山も春なんだなあ。
9:10に手白澤を出て、女夫渕に12:30に到着しました。昨日、歩き出す時は下が雪で白かった駐車場も、黒いアスファルトが覗いてました。気温7℃くらいまで上がってたもん、そりゃ雪も溶けるよね。支度して、帰宅路につきます。
途中、お昼ご飯を求めて立ち寄りした、栗山村のそば屋さん。店内にグレートトラバースの田中陽希さんの色紙と写真がありました。そばも美味しかったし、カレーもおいしかった。こちら方面にきたらまた立ち寄りたいお店です。……女将さん、宣伝してねと言われた約束、果たしましたよw
玄関脇には清水が湧きます。ご自由にのお言葉に甘えて、ペットボトルに補充させてもらいました。
霧降高原を抜けて今市インターを目指します。高原の展望ポイントより山々を望みます。
パノラマで。歩道部分まで雪に埋もれていたので、フェンスには近寄れず。車を停めた場所からです。
あのあたりに、さっきまではいたんだなあと、奥鬼怒方面を眺めます。
さて。霧降高原から今市インターへ向かうには日光を通過します。只今ハマっている日光の水ようかんを買えるチャンスを逃すわけなく。今回は綿半を試してみます。
そして、前回気に入った鬼平は今回は10切れで購入。
うふふ。鬼平と綿半、ふたつも日光水ようかんがある幸せ♪
鬼平を開けます。あいかわらず綺麗でゆるめの水気の多い感じ。色は寒天が多めで白っぽい。
綿半を開けます。鬼平よりしっかりした固めの質感で、色は赤い感じ。
左が鬼平、右が綿半。並べると差がはっきりわかります。綿半はしっかりしていて、これぞ水ようかんって味わいです。やはり私は鬼平のゆるい感じが好き。甘さも綿半のほうが強めで、鬼平のほうが薄いです。
手白澤の領収書です。デキャンタ二つ頼んで40,000円以内。あのお料理、お湯、お部屋の設えでこのお値段。そして岳がいる。
これはリピート決定です。
手白澤温泉、歩いてしか行けない、送迎もない山奥の宿ですが、土日は二ヶ月先まで予約が取れない人気だそうです。その理由が泊まってみてよくわかりました。
美味しいお食事と最高の温泉、そして賢い犬。テレビも遊戯施設もない宿ですが、これだけが有れば満ち足りていられるんだなというモノが足りています。手間暇かけた食事と温泉で心が豊かになるような、そんな良いお宿でした。