どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

スノーハイク・赤城山小沼のアイスバブル

今更ですが、新年おめでとうございます♥今年もよろしくお願いします~♪

今年初歩きは群馬の赤城山赤城山には大沼と小沼という湖があって、両方全面凍結します。大沼は氷上ワカサギ釣りが出来るし、小沼は湖面を歩いて遊べるので、湖面を歩いて名物のアイスバブルを見よう!と1/11行ってきました。

 

アイスバブルとは、湖が凍るとき、氷の中に湖底からわくメタンガスなどの気泡が閉じ込められたもの。何層にも重なった無数のバブル(泡)が氷に閉じ込められていて、氷上を歩いて探しながら観察するもの。いつか見てみたいと思ってたんで、今年のスノーハイク開始は赤城山から始めました。

 

去年は繁忙期入りが早くて、10月末の切込湖が歩き納め。忙しくて11月から2ヶ月歩けてないので、スノーシューの慣らしもかねて、今回はゆる~い雪歩きです。(2月に奥鬼怒の手白澤温泉を予約したので、手白澤へのまあまあ長い雪歩きに向けて、スノーシューの練習開始です)

歩いた後は、一度来て見たかった渋川にあるモツ煮の有名店、永井食堂で遅い昼ごはん。めちゃ旨いモツ煮でご飯をかっこんでエネルギー補給です。

 

今日は長距離歩かないし、朝はゆっくり7:00起きで8時15分過ぎに家を出ました。冬は日が傾くのが早い上、山や谷は暗くなるのが早いから登山は朝早くなるんですが、目的地が開けた凍った湖上なので、日差しが遅くまで残る場所だからゆっくりでも大丈夫。

関越道を前橋で降りて、市街地を抜けて下道を1時間ほど。10時30分に赤城山ビジターセンター着。なんだかんだで2時間くらい、やっぱり群馬は近い。

ビジターセンター駐車場は綺麗に除雪されて、アスファルトが乾いてました。車を止めて、トイレをお借りします。小沼の駐車場にもトイレはありますが、冬期封鎖されているので、トイレはビジターセンターで済ませます。建物内だからあったかいし。

トイレを済ませたら、車に戻りスノーシューの支度をします。 雪歩きは支度がなかなか。冬の山武装(ジオラインアンダー、メリノウール長袖、シャミースフリース、ライトシェルパーカー)の上にレイン上下着てー、さらに足にゲイター付けてー、スノーシュー履いてー。

この日は風もあまりなく、天気も良く、気温は-3℃くらい。スノーシュー歩きにはちょうど良いくらいです。

赤城山とはひとつの山を指すのではなく、複数の山々の山塊の総称です。駒ヶ岳の山頂付近、木々が白くなっているのは霧氷といって、枝が凍っていているから。前日1/10は下界でも強風で寒かったので、風の通り道になる場所は霧氷が付いているみたいです。

霧氷、まだ間近で見たことないので、いつか登って間近で見てみたい。雪が付いてるのでなく、枝が凍っているので、陽の光にキラキラして綺麗だろうなー。今日登った方々は霧氷と青空のコントラストがキレイだったろうなー。

準備を終えたら、ビジターセンター前の車道を渡り、まずは覚満淵という湿原地帯へ。 ここはグリーンシーズンには尾瀬のような場所の様子。沼地と湿原を囲むように木道の遊歩道がある場所です。そういう、湿地帯や草原みたいな場所は、開けているのでスノーハイクにはもってこいなのです。

風が雪原に付ける風紋、シュカブラ。赤城山は風が強い山です。麓の群馬や埼玉に、冬になると“赤城おろし”という冷たい強風をおくる山だからか、シュカブラはあちこちにありました。あと、雪が積もるとグリーンシーズンは見えない木々の影が面白いのよね。

おお、覚満淵は一面雪原! これよこれ!けっこう雪深くて、スノーシューずぼずぼ埋まりました。

雪はわりとパウダースノー。ここしばらく雨は無いと思うので、わりと締まって歩きやすかった。

縦横無尽にグリーンシーズンは歩けない場所を歩く楽しさ、これがスノーシューの醍醐味。覚満淵は皆さんスノーハイク満喫されているみたいで、あちこちに楽しんだ足跡がたくさん。

だれも跡を付けてない雪に、己の跡を付ける楽しさ、これもスノーハイクの醍醐味のひとつ。

風はほとんどなく、太陽は暖かく、空には雲ひとつない晴れのスノーハイク、サイコーにいい気持ち~。いつもこうとはいかないけど、できればいつもこういう天気でいて欲しい~。

真っ青な空に真っ白の雪原、やはり雪遊びはこうでなくちゃね。

地蔵岳。山頂に電波塔が立ってるのでわかりやすい。地蔵岳もあちこち霧氷がついてました。

覚満淵を縦断し、端からまずは車道へ登ります。車道から覚満淵へ降りる遊歩道は雪に埋まって見えないので、歩きやすそうな場所を自由に行く、スノーシューの本領発揮。でも、斜面歩きはけっこう足にくる。スノーシューのヒールリフターが役に立ちます。

車道に出て道を反対側に渡り、長七郎山の手前の無名ピークを巻いて、小沼へ向かいます。距離1キロくらいだけど、地味に登りで、スノーシュー履いてると足が重いからつらい。

この巻き道は山影なので、常に暗くて寒い。開けて明るい小沼までの修行タイム。

尾根に出て、景色が開けた!右手に赤城山の最高峰、黒檜山。手前がさっきビジターセンター駐車場から見た駒ケ岳。黒檜山も山頂付近が白いから霧氷がついてる。黒檜の足元の白いとこは大沼。正面奥には尾瀬付近の山々が白い姿を覗かせています。

白い峰々をアップで。武尊山の右のゆるやかな峰は尾瀬至仏山尾瀬と赤城は意外に近いんだとこれを見てると思う。

尾根の反対側には凍った小沼が一望できました。 肉眼では小沼の奥に富士山も見えたよ。

枝についた雪の花が綺麗。

誰も踏んでない雪の表面は、陽光にキラキラ光ってました。

小沼入口に到着!

小沼入口横に、埋もれてないベンチがあったので一休み。

やっぱりスノーシューは重たいので、どこかに腰かけて休みたくなります。山専ボトルには今日は熱々のチャイをいれてきました。チャイは甘いから補給になるし、スパイスが効いてて身体が暖まります。めちゃ旨かった、これから雪山ではチャイにしよう。

お互いのスノーシュー。私はMSRレボ・エクスプローラ(女性用)、オットはMSRライトニング・トレイル。一昨年12月に通販で購入しました。レボ・エクスプローラは正規では取り扱いない製品だし、ライトニング・トレイルも正規で取り扱いない製品です。

MSRは、ライトニング、レボ、エボとシリーズ展開していて、現在日本ではライトニングとエボのみ正規で取り扱っています。その中ではライトニングが最上級グレード。

私のレボ・エクスプローラはプラに金属歯のフレームで、最上級グレードのライトニングの登攀モデル・アッセントより登攀力が落ちるけど、ちょい登るくらいならいけるで、って感じの位置付け。

オットのライトニング・トレイルは、最上級シリーズのライトニングの下のモデル。縁や裏のギザギザ歯が登攀用モデルのアッセントなんかより全然尖ってない感じで、森林や丘陵地帯のトレイル向き。

我々のスノーハイクは雪山ピークハントに重きを全然置いてないので、そんなに登攀機能が高くなくても良いという選択です。

 

 

 

 www.alpine-rose.com

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一休みしてから小沼に降りてきました。まずはこの広がる景色に感動!抜け感あって素晴らしい。赤城ブルーの空もサイコー!

全面凍結し、雪が積もってますが、所々雪が吹き散らされて黒っぽく氷が見えてる場所があります。そこがアイスバブルの観察場所。

アイスバブルとは、湖底からわくメタンガスなどが、急激に凍結した氷に閉じ込められたもの。 シャンパンのシュワシュワを閉じ込めたような、不思議な氷が見れます。大沼だともっとバブルが大きいやつも見れるみたい。

実は本州では赤城山くらいでしか見れない、貴重な氷の現象みたいです。(北海道の糠平湖やオンネトーが有名)

湖底からわき立つような、連続した泡の閉じ込められた氷、なんか不思議~♪

アイスバブルをアップで。

透明な氷の中、下まで続くバブル、見てると不思議な気持ちになる。

方向により光が差し込むと氷が明るくなり、バブルが宙に浮いてるみたいに見えて神秘的。

ヒル雪メーカー持参したので、小沼のアイスバブル上にアヒルを作りました。

相談するアヒル達、アイスバブルとの対比が楽しい。ちなみにこれは氷の上に腹ばいになって撮影。スノーシュー&ザック背負ったまま寝転ぶのはわりと苦しかった。今度はチェーンスパイクで来よう。

立ち上がって上からアヒルを撮影。

雪がさらさらで、なかなか固まらず作るのわりと大変でした。

ヒル達、どれくらいまでここに残ってるかな、次回来るときはすでに雪の下だろうか。

アイスバブル、氷の上に雪が多く積もると見れなくなるので、12月~1月くらいが見頃かもしれません。昨年3月頃来た方は雪で覆われて見えんかったと言っていたし。

アイスバブル観察ポイントは、小沼入口からすぐ左手の岸に近い場所だったので、小沼の中央へ向かいます。シュカブラと、縦横無尽に歩いた皆さんの足跡で表面は凹凸たくさん。

氷が覗く場所は陽光にキラキラ光ってます。

小沼真ん中あたりの足元、氷にヒビが入ってる。ちょっと怖い。実際はかなり厚く凍ってるんで乗ってても全然大丈夫なんだけど。

アイスバブルの出来た氷と、白く濁って凍った氷の境目。アイスバブルが見れるのは透明に凍った場所なので、黒っぽく見える氷露出地点が人気です。

なんでこんな風に別れて凍るのか?あれか、製氷機で作る氷の中心が不透明なあれだろうか。それともガスが湖底から出てるところと出てない場所の違い?

じっと見ていると遠近感がバグって、銀河系みたいな星雲と、星雲の外に広がる外宇宙みたいにも見えてくる。

アイスバブル面白かった~。なんか、宇宙の上を歩いてるみたいで、足元がすごく不思議な気持ちになるの皆さんにも是非味わってもらいたいです。靴に付ける滑り止めさえあれば、スニーカーでも来れますよ。

さて、小沼とアイスバブルを堪能したし、お腹空いてきたから戻りますか。

車に戻り、下道を赤城山から1時間ほど、渋川にあるモツ煮の有名店、永井食堂へ。 テレビやメディアに良く取り上げられる有名店です。

https://www.cm-tokyo.com/nagai/

私はモツ煮(普通サイズ)定食半ライス560円。オットはモツ煮(大盛)定食普通ライス770円。

永井食堂のご飯の盛りは、半ライスで普通盛り。普通盛りで大盛りです、注文時ご注意を。

あと、お盆は縦に置かれます。横にすると怒られるので、縦にしたまま食べます。カウンターしかない店だから、隣とぶつからない為らしい。

ニンニクの効いたピリ辛の味噌で煮込まれたモツ煮は、ご飯にめちゃ合います。モツ煮で白米をわしわしかきこむのです。最後は汁をご飯にかけて、ネコまんまみたいにして更に白米をかっこむ。お腹もすいてたから、10分くらいで完食。めちゃ美味しかった~。美味しかったからお土産モツ煮買いました。3人前1,000円。

これはオットの大盛モツ煮。ここのモツ煮は具はモツとコンニャクのみ。味が染みたモツとコンニャクが、ちょっと固めの炊き具合のご飯にめちゃ合います。

カウンターしかない席に着いてオーダーすると、20秒くらいで出てきます。定食屋だけど、即出てくるので意外に回転いいです。また赤城山に来た時、お腹空かせて立ち寄りたいと思いました。18時まで通し営業なのも嬉しい。

今日はゆる~く、スノーシュー慣らし歩きの初歩きでしたが、天気も良く、青空のもとアイスバブルも見れてとても楽しい雪歩きでした。 今度は大沼の、もうちょい大きいアイスバブルを探しに湖面を歩いてみたい~♪