どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

ミツマタを見に・焼森山

山歩きしなければ知らなかった事のひとつに、春まだ早き時期に、和紙の原料になるミツマタの木が可愛い花を咲かせる事。

まん丸の黄色いボンボンのような、満天の星みたいな花を付けると知って、いつかミツマタを見に行きたいと思ってました。

例年この時期はスノーハイクに行っていますが、今年はどこも雪解けが早い様子。ならばミツマタを見に行こう!と思い立ちましたが、現地はスギ林の中にあります……。数年前に花粉症を発症し、年々ひどくなる私、一年中慢性鼻炎で花粉時期には更に重症化するオット。

……焼森山登山はお互いの鼻の安全の為に止めとこう、サクッとミツマタだけ見て、滞在時間は少なめな命(鼻)守ろう作成で行って参りました。

で、結局歩きた足りなくて、更に足を伸ばして袋田の滝を見に行ってから、また更に更に足を伸ばして茨城の海を見てから帰宅しましたとさ。春の花を愛でるロングドライブです。

 

栃木県茂木市にある焼森山には、ミツマタの群生地があると数年前に知ってから、いつか行きたいと思ってました。

www.tochinavi.net

ミツマタ群生地は以前は近隣数ヶ所に駐車場がありましたが、ミツマタ人気に路駐や渋滞が出来るようになり、近隣住民への迷惑から、このミツマタの時期だけ2022年より周辺の駐車場は閉鎖されてます(夏などは登山に使える様子)。

紫で○をした旧逆川中学校のグラウンドが駐車場になり、そこからシャトルバスが30分ごとに群生地入り口まで出ています。

www.town.motegi.tochigi.jp

バス往復代金とミツマタ保全費用で1000円です。 道が狭い里山地域、この方法が地域住民に迷惑かからず、地域にお金還元できる良い方法だと思う。

尚、バスチケットの裏面にある『いい里さとがわ館』で、チケット提示でシングルアイスがダブルになります。もちろん、帰りにチケット握り締めて立ち寄りました。

逆川中学よりシャトルバスで10分ほど。砂利の林道をすこし入ったところにあるバス発着所で降ります。

シャトルバス降りて、群生地入り口まではこんな林道をゆるゆる歩きます。左手は渓流。なかなか水が綺麗でした。

ミツマタ群生地は一方通行なので、出口を通り越して入り口へ。垣間見えるミツマタに期待はあがる。

入り口でシャトルバスチケット見せて、券をちぎってもらい、Go! 係の人が『10分咲きですよ~』と。満開らしい、ワクワク♪

群生地の遊歩道はウッドチップ敷き詰められた歩きやすい道です。

カーブ曲がればすぐにミツマタがお目見え。

入ってすぐにミツマタのトンネルです。

おお!すごい!

綺麗だ、まん丸い黄色い花。ミツマタ、初めてこんな群生見たよ!

ミツマタはどれも人の背丈を越すぐらいの潅木で、これ以上大木にはならないのかな。

とてもいい香り。沈丁花のような、気品ある香りがします。場内はミツマタの香りにあふれています。

この写真みたいに枝先が三つ分かれるからミツマタだそうです。

黄色い丸い玉が、私には星に見える。

時間がたつとだんだん花が白くなり、上の方から散るのでまん丸の花が下向きの半円になっていきます。

圧巻。言葉はいらないな。

本当にミツマタのトンネルだ。

ミツマタ、最近人気で平日でも混む様子なので、今回は混む時間を外して、先に早めのお昼を食べてから12時のバスで来て正解。行きのバスはがらがらでした。

遊歩道も人がそう多くなく(それでも10人以上にすれ違ってるけど)、ゆっくり見れました。

まん丸ちゃん、かわいいなあ。桜より見慣れない分新鮮な春のお花見を楽しみました。

お昼の日差しがちょうど差し込むポイントで、逆光とミツマタ。黄色い花が太陽に透けて綺麗。

マンガン鉱石試掘跡。中に水がたまって、したたる水滴音がひびく水琴窟になってました。ここを過ぎるとちょうど遊歩道の半分くらい。

試掘跡を過ぎると折り返し地点。歩いてきたミツマタ群生地を一望できます。

すげー、下生がみんなミツマタよ。ひとつひとつが丸い星ならば、さしづめ銀河系みたいな感じ。

暗いスギ林に、黄色が生える。

元々、和紙原料として戦前に植えてあったらしく、戦後は忘れられていたミツマタ

地元の学校建築のために、スギ林を伐採し、日当たりを良くしたら増えたそう。現在は盗掘防止の為に、町の特別保護指定されているそうです。

かんざしなんかにそのまま付いててもおかしくない造作、めちゃ可愛い。和菓子の練り切りでもありそう、この形。

斜面を黄色と白に埋め尽くす姿は本当に圧巻です。

香りもいいし、とても癒されました。

早春の一時期だけ咲くミツマタ、これだけの群生はめったに見れない風景。見に来てよかった。

一周650mほどの遊歩道、すべてミツマタがぎっしりで見ごたえありました。 楽しかった、ありがとうミツマタ
シャトルバスて駐車場に戻っても13:10、このまま帰るには早いので、1時間ほど北上して茨城県袋田の滝を見に行きます。

冬はこのチケットのように氷結する袋田の滝。アイスクライミングが出来るのか。

袋田の滝はむかーし、四半世紀前くらいに一度来たきりです。オットは見たこと無いというし、国の名勝地だから一度見ておくべしと。

www.ibarakiguide.jp

袋田の滝、昔来た時はこんなトンネル通路なかった。 今はこのトンネル通路と、奥にあるエレベーターで観瀑台に上がって滝を見下ろせます。1人入場料300円。

トンネル内はなだらかな斜面なので、これなら車椅子や手押し車を押した老人でも見に行ける。そのために整備したんだろうな。

まずは第一観瀑台。滝を同じ高さの目線から見ます。 昔はここしか滝を見る場所が無かったような記憶です。

さらにエレベーターで上がった観瀑台より、袋田の滝の全景を見おろせました。上から全景を見たほうが迫力あってすごい!一枚岩の滑滝なんだな。

観瀑台のそばにカタクリが咲いてるの発見!

山に春を告げるカタクリ、見れて嬉しい♪

袋田の滝を背景に、ひっそり下を向いて咲く姿が慎ましやかな春の花です。

吊り橋があるというのでトンネル本道から左へ曲がり、吊り橋上から滝を横に見る。

そのまま吊り橋で対岸に渡り、駐車場へ戻りました。 袋田の滝、なかなか面白かったです。 で、あと1時間走れば海に出る事を発見。これは見に行くしかない。

袋田の滝から右下へ横移動し、日立市にある、伊師浜海水浴場。砂が白く、こじんまりした綺麗な海水浴場でした。

trip.iko-yo.net

明日から天気は悪くなるという予報のせいか、春の海は、ちょっと波高。

久しぶりに海をみたなー。

さて、帰りますか。 夕飯食べて、帰宅は22:30。

ミツマタ袋田の滝、海岸と、山に滝(川)に海にと春の欲張りドライブ旅でした。