江戸時代にタイムスリップしたような古い宿場町の町並み。
長野と岐阜の境目、木曽地方の奥深い山中を通り、京へと向かう旧中山道沿いに、そのような古い宿場町が数ヶ所ある事を知り、いつか行ってみたいと思ってました。
その古い宿場町から宿場町を、昔の旅人のように歩いて行く『サムライロード』なるトレイルがある事を知り、今年のGWは5/1~5/3まで、木曽の宿場町を車中泊で巡る旅です。
今年のGW前半は雨予報。30日夜遅くに地元を出て、上信越道の東部湯の丸SAで仮眠。翌日5/1は雨予報なので、この日はゆっくり温泉&ドライブ日。上高地の西側の入口、平湯温泉のひらゆの森で温泉を堪能し、平湯から高山市街地を抜けて下呂へ。
下呂でも一風呂浴びようともくろみ、目当ての公衆浴場へ行くも駐車場いっぱいで入れず。下呂をあきらめて目的地の道の駅へ向かいます。途中で見つけたおんぽいの湯で夜の風呂を済ませ、道の駅きりら坂下で車中泊。好天の翌日5/2に馬籠宿から妻籠宿の間の8キロを歩きました。
この道を『サムライロード』と名づけ、広めたのはどうやら欧米の方々の様子。自国がトレイルやパスが整備され、ハイキングが身近にあるお国柄だからか、歩いている方々はほとんど欧米の方々で、聞こえてくる言葉も英語、イタリア語、フランス語と様々でした。
まあまあ長さのある『サムライロード』、後半疲れてくるかなと思いましたが、次々に現れる古い家々や休憩場所、美しい草花や大きな滝や巨木などが目を楽しませてくれて、あっという間に妻籠宿に到着しました。最後まで飽きず、あっと言う間の8キロ、実際歩くととても短く感じました。
木曽の初夏。まだ山桜の残る山肌に萌える美しい若葉の緑。晴れ渡った青空のもと、気持ちいいねーとそれぞれの言語で言い交わす声が聞こえる、とても良い道でした。
前日は車で20分ほどの道の駅きりら坂下で車中泊し6:00起床。支度して移動して8:10に妻籠宿の第二駐車場(有料:500円/一日)へ車を止めます。 前日は1日、雨が降ったりやんだりでしたが、今日は朝から晴れていい天気!これからしばらく天気は登り坂なので、これからの1日に期待が高まります。
今日は妻籠宿に車を止めて、バスで馬籠宿へ向かい、馬籠宿から妻籠宿へ歩いて帰ってくるコース。コースタイムは3時間だけど、写真撮ったり寄り道したりで4時間は固く見積りたい。
8:47分の朝一番の馬籠宿行きのバスに乗ります。向こうに9:00過ぎかな?歩くの開始が9:30かな。
山道をバスに揺られること15分ほどで馬籠宿の入口バス停に到着です。
馬籠宿は坂道の宿場町。ここからトレイルの最高地点の馬籠峠まではずっと登りです。ちょっと雲が出てきたけど、今日は1日晴れという予報を信じる。
トイレを済ませ、まず馬籠宿内を抜けていきます。
ふと横を見ると、素敵なご飯やさん。その先の坂道もそそる。見知らぬ道って、その先に何があるか気になるタイプ。
馬籠宿のシンボル、大きな水車到着。入口から割とすぐです。この階段と写真に収めるのがビューポイントみたい。
水車脇には無料の休憩所。水車の写真を取れるポイントがわりと狹いので、写真撮影待ちに出来たんではなかろうかw
古民家を改装した休憩所内、かなりステキです。無料休憩所とは思えないクオリティ。
少し坂道を登って振り返る。馬籠宿はすべて石畳で、そのせいで現代とは思えない町並み。あのカーブの先から駕籠とか飛脚とか現れそう。
石畳の坂道の脇は、上から山の清水が流れてます。
道の脇には小さな水車もあちこちに。坂道を流れ下る清水でゆっくり回ります。
馬籠の郵便局。景観を合わせてます。丸い古いポストがいい雰囲気。
のれんがすべて木の名前の、木工細工のお店。寄木細工の箸置きを買いました。木曽は木工が有名だもんね。木の名前は左から、ナラ、マキ、トチ、次が不明、ケヤキ、ヒノキ、サワラ……全部は読めんかった。
次の無料休憩所には、朝どれの筍が200円!今日自宅に戻るなら買うけど、明日帰る予定だから泣く泣く諦め。筍大好物なんよ~、この時期は毎週買うくらい。
青もみじと、木の水受けが絵になっていたのでパシャリ。 馬籠宿、写真映えポイント多くてなかなか前に進めない~。
坂道の途中に、色々な買い食い処があります。これは栗ふく。ふわっとしたカステラ生地の中は、カスタードか粒あんか栗あんか選べて、真ん中に栗が一粒入ってます。
栗ふくは今川焼きみたいに焼いているので、その場であつあつ出来立てを頂けます。店先のベンチに座ってあつあつを頬張る。中に小上がりもありました。
ほかには五平餅や焼き団子、カフェや蕎麦屋など、誘惑がいっぱいです。 道中おやきというおやき店もあったので、道中食べるように購入。
数々の誘惑に誘われながら、やっと馬籠宿の町外れ、坂の上まできたぞ。
ここからは車道を挟んで、まずは展望広場へ向かいます。
道端に咲く花も美しい。馬籠宿はツルニチソウがあちこち花ざかりでした。
江戸80里半って何キロかな?と夫婦で議論になったポイント。私は1里3.3キロを主張。Google先生の正解は3.9キロで約4キロ、つまり日本橋まで約322キロか。
展望広場より、馬籠の町並みを見下ろす。
ここからは恵那山が見えるはずだけど、あいにく雲が残っていて見えず。展望広場の端から妻籠へ向けていよいよサムライロードを歩き出します。
サムライロードを示す石碑、見落としそう見えますが、隣に見やすい看板が立っているから大丈夫です。
ほら、このとーり。途中、何度か車道沿いを歩いたり、車道を横切りますが、案内看板や、古い石碑などの目安がしっかりあるので、道を間違えることはありません。
小さな用水路の滝を、何か居るかなと覗き込むのは魚釣りを趣味に持つものの性。よし、あと7キロ。
サムライロード、全体的に二人並んで歩ける幅の、気持ちの良い、歩きやすい道です。
第一目標ポイント、水車小屋到着。周辺にベンチ有り。水車は今は動いてない感じでした。駐車場もあるので車で見に来てる方も。ここまでは馬籠宿の端って感じ。
水車小屋脇から石畳の梨子ノ木坂を登ります。
坂の途中、ちょうどヤマブキが花ざかり。ヤマブキを見ると、『七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき』という、ちょっと悲しい詩を思い出す。貧しい村民が旅人に物を乞われて、何もないですとヤマブキの枝を差し出すというはなし。
サムライロードは山道と車道を繰り返します。山道からまた車道に出ると、お食事処が。栗おこわや五平餅が頂けるお店です。
英語のメニューがあるのは欧米人が多いから。そして店頭にテイクアウトメニュー発見!栗おこわおむすびをふたつ買いました。あつあつです。
中間地点の休憩場所までがまんしようと思ったけど、せっかくだからあったかいうちに栗おこわを食べようかと、次の休憩所へ。
塩の強めな枝豆が5個添えられていて、歩いてきた身体に塩分が染みました。栗はほくほく、ごま塩加減もちょうどいい栗おこわ。もちろん、まだあったかい栗おこわはメチャ旨でした♪笹の葉に包まれているのも風情があります。(ラップに包まれた上で笹の葉に包まれて、ビニール袋に入れて提供されます)
奥のテラスで気持いい山風に吹かれながらいただく、あたかい栗おこわの旨さっていったら! このサムライロード、トレイル各所にトイレがあり(自分が見ただけで4箇所はあった)。ここも綺麗なトイレがあります。
この休憩所、写真撮り忘れたけど十辺舎一九の牌があり、『渋皮のむけし女は見えぬども栗のこは飯ここの名物』と書いてありました。栗おこわの碑がある場所で栗おこわ食べたぞ。
小さな集落を通る中山道。砂利混じりの赤っぽい舗装路を歩きます。 オズの魔法使いでドロシーが歩くのは黄色いレンガ道よねって、思い出したり。
人家があり生活道路がある集落のような場所を通るときは、ハイカーが迷わないように、サムライロードは足元の舗装がこのような砂利混じりになっています。
馬籠は岐阜県ですが、妻籠は長野県。岐阜県と長野県の県境を歩いて渡る。なかなか県境を歩いて渡る場所ってないよね、知ってるの場所では尾瀬くらい。
県境プレートの先がこのトレイルの最高地点、馬籠峠です。
峠の茶屋あり。お蕎麦とか食べれるし、店内でお茶や水のペットボトル飲料売ってます。この日はわりと気温が上がってたし、登りだったから飲み物補充しました。
現在地はここ、まだ1/3来たくらい。でも、ここからは基本、緩い下り道になります。次は立場茶屋休憩所を目指します。
古道らしい石畳の箇所が所々にあります。
道は基本的にはなだらかで、ある安い気持ち良い道ばかり。
快適さに歩いてるとわくわくします。
道の傍らを澄んだ川が流れています。
もちろん川を覗き込む。魚影は見えないけど、居そうな雰囲気。この浅さだと小さい魚だろうねとオットと話します。
なんかもう、ハイカーには天国みたいな道だな。道は歩きやすく傍らには川が流れ、目には青葉が萌えて、日差しが木漏れ日模様を道に落とす。
その上、爽やかな山風が川を渡りさらに冷やされ、冷たい風が吹いてくる。もう、本当に言うことなしの気持ち良い道です。
木立の中を歩く道の先方が明るく開けてきたら、中間の休憩場所、立場茶屋に到着です。
正確には一石栃立場茶屋(いっこくとちたてばちゃや)。馬籠~妻籠の間にある、無料の休憩場所です。
歩いてしか来れない桃源郷のような場所です。以前、桜や花桃が満開の時期のここの動画を見て、まるで桃源郷だなと感動し、 馬籠~妻籠間のトレイルを知り、この場所を知ってから来てみたくてたまらなかった場所です。
休憩場所の中では囲炉裏で熾が燃え、無料のお茶やお菓子が振る舞われます。
古い古民家の軒先の縁台に腰掛け、後ろを振り返ると懐かしいミシンに、火鉢。
軒先から目を空に転じれば、散りゆく垂れ桜。
終わりかけの垂れ桜が水場に舞い散る姿が美しい。天然の花手水のよう。水面に桜の花びらの風情あることよ。
古き日本の夢のような場所、一石栃立場茶屋。
垂れ桜越しに茶屋を見てみる。
垂れ桜を内側から仰いでみる。
古い家の軒先の縁側に、歩いてきた皆が座してこの桜を見上げてるのも、また昔の街道沿いの景色のようで風情がある。
ちょっと離れて、垂れ桜と茶屋の全景。
しだれた枝と古民家の絵になることよ。こういう古民家に住んだ事はないし、祖父祖母宅もここまで古くなかったのに、このような家に郷愁を誘われるのは日本人のDNAなのか。
水場を逆から見る。水面に舞い散る桜の花びらとか、しだれ枝のかかり方とか、奥の街道に歩く人影とか、素材が良すぎてもはや一枚の絵。
馬籠へ向かうにはこっちへ。
妻籠に向かうにはこちらへ。
囲炉裏端も惹かれたけど焚火の匂いで煙たいし、外国の団体さんが中で座って休憩したいたから、縁側に腰掛けてしばらく一休みしました。 朝に馬籠宿で買ったお焼きをここで食べます。栗おこわも当初はここで食べる予定だったw
もちろん、書きました。緑のチョークで。
今日だけで、ホンコン、ブラジル、ベルギー、ポルトガル、カナダ、イタリア、フランス、スイスなどなど。世界中からこれだけの国々の方々が歩いてるのか~。そしてヨーロッパ率高っ。サムライロード欧米に人気なのよくわかる。
名残惜しいけど、茶屋に別れを告げて、妻籠宿へ向かいます。
この場所のファーストインプレッション動画が桜の時期で、まるで桃源郷のようだと思っていたから、垂れ桜が残ってくれていて良かった。心に思い描いていた風景が見れて良かった。一石栃立場茶屋に来れて良かった。
木漏れ日の気持ち良い道をさらに妻籠宿へ向けて下ります。
途中で傍らに大きな木。大木は椹(さわら)の巨木。椹は水に強いから、昔は風呂桶に良く使われたんだとか。
道の傍らには、渓魚がいそうな美しい渓流が流れていて気持ちいい。
ところどころ、足元が石畳になります。石畳は車道に出る手前が多いかな。
小さな渓流がいくつか流れこんで、大きな流れになった川を高巻く気持ち良い道。
高巻道の先には、一見、トイレとわからないように景観に配慮されたトイレ。 この先、橋を渡って対岸に渡り、また山の中へ。
渓流にかかる小さな橋を渡り。
この渓相は絶対居るよなとオットと川を見る。あちこち指差して、あそこは居そう、いやあそこもなかなかとやるのが楽しい。そして魚がいてもいなくても綺麗で癒される。
杉並木の木漏れ日が気持ち良い道をさらに進むと
このトレイルの見所のひとつ、男滝、女滝。前はトレイル沿いに滝があったけど、道の崩落により、トレイルからちょっと外れて見に行く形に。
まずは男滝。滝の直ぐ側まで行けて迫力満点。
奥に女滝。道の崩落以前はサムライロードの通り道だった橋の上から女滝を見る。道が崩落する前は、右手からこの橋を抜けて、女滝、男滝の順で滝を通り抜けて行けた様子。
女滝。男滝より細いけど、高さはある感じ。
もう一度、男滝を横から。滝壺、魚居るかな~。
河原の岩に腰掛けて、ちょっと一休みし、またトレイルに戻ります。 外国の方々が数名、岩に腰掛けて休んでました。雄滝手前のこんもりした岩の上でも外国の方々が座っていたな、涼しい場所でノートパソコンかスマホかいじっていたような。外国の方々のトレイルの楽しみ方が日本人と違うのもちょっと面白い。
ちょうど草木の花々が美しい時期で、あちこちで目を楽しませてくれました。満開のオオデマリ越しに見るトレイルもステキ。
古道!って感じの石畳のつづら折りを下る途中、
妻籠宿の手前、大妻籠の端の家々が見えてきた。右下に見える横断歩道がこの道の出口、あと少しの山道を頑張ろう。石畳が地味に歩きにくく、弱点の膝裏が痛み始めた頃。
山道から出て車道を渡り、大妻籠の町に入ります。大妻籠は、奥妻籠がなまって大妻籠になったとか。
数件の宿屋があるだけで、小さく静かな集落です。
長野県側の国道19号中山道沿いの宿場町は、みな、この形の看板が立ってます。
花桃や八重桜はまだ残ってるものもあったけど、季節は藤の時期。
盛りの藤が綺麗でした。
まるで、藤ののれんをかきわけて店舗へ入るみたい。古民家(後で調べたら宿屋)と藤、日本の皐月の景色に癒される。
トレイルには道案内がしっかりあるし、いつも誰かしら歩いてるので安心です。
妻籠宿の端につくと、今度は白藤が見事でした。
白藤のいい匂いが、風に乗ってふわりと香ります。風薫る五月とはまさにこれ。
妻籠宿に入る。何気ない山水の水桶にヤマブキと藤が飾られて。妻籠の方々のおもてなしの気持ちが心に染みます。
山の中の宿場町、妻籠宿。古い家が軒を連ねていい感じです。馬籠宿は石畳だったけど妻籠宿は舗装で、道が広くて歩きやすい感じ。まずは目的のひとつ、栗きんとんを買いに、澤田屋へ。
岐阜県中津川からこの妻籠宿あたりまでは栗菓子が名産品。この茶巾絞りみたいな栗きんとんが有名なんです。
一個260円から買い求め出来て、店先の縁台で、古い街並みを見ながら食べる事ができます。サービスのお茶を頂きながら、栗きんとんを頂きます。栗と砂糖のみの優しい甘さ、ほろりと口の中で溶けゆく栗味が歩いて疲れた身体に染みる~♪
お土産に6個入りを2箱購入。
この松代屋前は、座頭市の映画のロケ地。勝新太郎の昔のヤツね。
強い日差しがくっきりした明暗コントラストをつけた街並みもいい。 妻籠宿に着いたら、もうひとつ楽しみにしていたお店があって。
それがこの、ゑびやの栗餡汁粉。
普通のお汁粉は小豆餡だけど、これは栗餡を汁粉にしてます。こんがり焼けた丸餅の香ばしさと、栗餡汁粉の甘しょっぱさがメチャクチャ美味しくて、永久機関的に飲んでられそうな旨さでした。
塩加減が本当にちょうど良く、一瞬、ポタージュスープの味を錯覚します。汁粉の粘度がコーンポタージュを思わせるような飲み心地なんです。 めちゃ刺さる人に刺さる甘味なんで、行く機会がある方は是非試してみてほしい。(私はYouTubeで見て気になったので食べにきてめちゃ刺さりましたw次回も行ったら食べたい)
歩き疲れた身体に、これまた染み渡りました。
この日は道の駅信州平谷へ移動。ここのひまわりの湯がぬるぬる系美肌の湯で最高でした。温泉施設の食堂で軽く食べて、車中泊。写真は翌朝5/3朝です。この日も雲一つないめちゃいいお天気です。
今回のGW旅は、昨年11月に買い換えた新車RAV4での、初の車中泊旅でもあります。
前のヴェゼルより広くなった車中は、車中泊が快適過ぎて毎晩熟睡しました。10cm厚インフレーターマット導入で腰や背中が痛くなる事もないし、明け方6℃まで下がったけど車体断熱性能も上がってるから寒い事もなし。
その上、ハイブリッドだからバッテリーから非常時給電システム(1500wまで)が使えて電気ポットでお湯も沸かせて、ドライヤーも使えます。RAV4、もう、車中泊性能としては言うことなし。自宅から持ち込んだドライヤーで朝の乱れた髪直せて、ポットで湯沸しできて、朝のお茶も飲める。たぶん、IHコンロとか電子レンジもいけそう。
朝はミルで豆を挽いて、給電システムで沸かした湯で朝のコーヒー。
2月に白馬で、焙煎工房の美味しいネルドリップを呑んでから、ちょっぴりコーヒーがマイブームです。
100g1600円のグァテマラのナチュラル30gを金属歯のミルで手挽きし、450ccの水を沸かして入れました。結局のところ、旨く入れるのは豆の計量と水の計量が大事だという事と、豆や粉の鮮度という事にコーヒーにはまって気付きました。
コーヒーを呑んでから、朝の妻籠宿にもう一度来ました。
今日からGW後半戦の祝日で妻籠も混雑が予想されますが、朝9:30ならまだ空いてます。
しかしいい天気~。青空が嬉しい。アウトドア遊びは天気8割って言う人がいるけどまさにそうだと思う。
妻籠の郵便局。一見、郵便局とはわからない。
青空に宿場町の街並みが映えます。朝だから気温もまだそう高くなく、過ごしやすい気候なのもいい。
もう一度妻籠宿に来た理由は、栗きんとんを買い足すため。
昨夜、ここで買った栗きんとん3個を車中泊で食べてみたらめちゃ旨かったので、さらに土産に買い足すために再訪。妻籠宿の栗きんとん売ってる店は、やる気満々で朝8:30から営業してます。
実はこの店、昨日栗餡汁粉を食べた店です。
昨夜、車中泊の酒盛りで、ハイボールで酔っ払って甘いつまみが欲しくなり、三個買った栗きんとんが美味しくて完食してしまったので買い直し。 お店のおばちゃんに『めちゃ美味しかった』と伝えたらすごく喜んで下さって良かった。
更に、昨日の一件目の6個入りを2箱買った栗きんとん屋にも立ち寄り、買い足し。
昨日、ここの縁台に座って、町並み見ながら栗きんとん食べたのに(笑)
オットはこちらの店のほうが好みだというので、オットの実家用のお土産に買い足しました。
ついでに、昨日は売り切れて無かった朴葉餅170円を食べます。
朴葉に包まれた餅は、感じは柏餅が一番近いかな、朴葉の良い香りがして美味しいお餅でした。餡は柏餅よりさっぱりしたこしあんで上品な感じです。
定休日のお店、さりげなく軒先に一輪挿し。こういった、訪れた人への気持ちが現れた風情が、日本の昔から伝わる相手を思いやる気持ちだよなあ。
昨日も立ち寄りした好日珈琲で、アイスコーヒーをテイクアウト。 昨日飲んだここのコーヒーシェイク、シェイク部分はソフトクリームが美味しくて、コーヒーが苦味がきいてて、大人味で美味しかった。
アイスコーヒーも、苦味がきいた大人味で美味しかったです。
雲ひとつ無いお天気に感謝し、妻籠宿を後にします。
妻籠の駐車場裏に流れてる川、覗いてみたらめちゃ良い流れでした。
釣り人ならわかる、この流れの良さ(笑)。適度な深さに、魚がつきそうな岩や瀬がたくさんあるw
そして、今回の衝動買い。木曽に来たらやっぱり……ねえ?木曽檜笠。妻籠宿のすぐそば、道の駅賎母にて購入。
これ、登山帽より頭蒸れないし、日影出来るし、ちょっとの雨でも平気だし。
しかもナンバー付きの手作り。
釣り用に、実は前からちょっぴり欲しかったのです。2800円。散財しちゃいました。弊害としては、和竿しか振れないムードをかもし出すことかwww
次は国道19号を塩尻方面へ向かう道すがらにある宿場町、奈良井宿へ。 さすがGW、駐車場待ち1時間でした……。
奈良井宿は一番、古い街並みが長く残っている場所で1キロに渡り江戸時代の街並みが保存されています。昔は奈良井千軒と言われた街並みだそうで。
また、街並みのあちこちに清水が汲める場所があります。 山水らしく、飲むなら煮沸と注意書ありますが、手を洗うと冷たくて気持ちいいです。 何より水音が癒されていい。
ノスタルジックな街並み。軒先の玄関灯の形とか、懐かしすぎる。
軒先や上の看板も懐かしい。ナショナル……♪明るいナショナ~ル♪、今の若い人知らんだろうなー。
看板見てると宿屋もあるけど、どんな寝心地なんだろうか。町の古い感じから、なんとなく山小屋みたいなせんべい布団を想像してしまう。きっと中は現代的で過ごしやすいんだろうけれど。こういう古い宿場町の宿屋、一度泊まって、夜の宿場町も見てみたい。
水場。ここは木で囲われている。各水場ごとに形が違って面白い。
軒先、道に木が生えているのがまた、旅情をそそる景色になる。
電線もなく、現代的な生活感を出さないように景観に配慮された街並みを保存している奈良井の人々、すごいな。不便もあるだろうな。
街の一番奥、神社手前の水場。奈良井宿はあちこちにある水場から水音がするのが、また心地よい。
奈良井宿の一番奥にある、ちょっと高い場所に鎮座する鎮神社から、日が傾き、夕暮れに向かう奈良井宿を見おろしました。山は日が暮れるのが早い。山の陰に太陽が隠れですぐに日陰になるから。日陰になり、薄青くなった奈良井宿のムードも良かったです。
今回は馬籠宿、妻籠宿、奈良井宿と、中山道にある三大宿場町を巡る車中泊旅でした。 私達的には妻籠宿が一番気に入ったかな。
馬籠宿は朝に一度通ったきりだから、馬籠も再訪したいところ。栗ふくとか、栗おこわとか、馬籠宿ももっと色々楽しみたい。
奈良井宿は、GWの昼過ぎという、一番混む時間帯に訪れたのが良くなかったのか、どこも混んでいて並んで待たねばならず、それが良い印象を持てなかったけど、朝イチとか、空いてる時間帯に来たらまた印象変わるかも。
奈良井宿は夜に来て、街灯のみで古い街並みを見るのが幻想的で良いというのも聞いているし、馬籠宿と合わせて今度は空いてる時にじっくり訪れてみたいです。
さて。今回の旅のテーマは①妻籠宿~馬籠宿サムライロードを歩く②中山道宿場町を堪能③栗菓子の堪能でしたが、裏テーマがありまして。
それが【五平餅を最低3本食べる】
まず、岐阜県の道の駅ななもり清美の五平餅。エゴマ使用で甘めの味噌。可もなく不可もなし。普通の観光地五平餅の味。エゴマ味噌が自分には甘すぎたなあ。
同じ道の駅の飛騨牛串。これは旨かった、さすが飛騨牛、肉が旨い。
妻籠宿から奈良井宿へ向かう途中、寝覚めの床の入口側にある五平餅屋の中村。
五平餅定食、五平餅2本ついて税込1000円、コスパよし。
お蕎麦は、冷たい蕎麦に変更出来ます。お蕎麦のお味はふつーに美味しい。
五平餅、餅はご飯の半殺し具合もいいし、たぶん餅部分は自家製。焦げたくるみ味噌が香ばしくて、めちゃ美味しかった。味噌は甘すぎずしょっぱすぎず。 これで一本220円、コスパ良すぎ。ひっきりなしにテイクアウトのお客さんが来てました。
3本目は、奈良井宿のたなかや。ここは1時間待ちしました。店内席数少なめ&GWのダブルパンチ。
しかし五平餅は絶品。山椒が効いた味噌で、食べてるとクチの中がひりりと辛くなる。焼き加減も絶妙で、焼けた味噌の香ばしさがたまらなかった。ビールが欲しくなる、酒のあてになる五平餅でした。
今回、五平餅の一番は寝覚めの床の中村かな。あれはコスパも考えると一番。たなかやは桜湯がついて350円だけど、餅(半殺ししたご飯)部分の旨さは中村が上。味噌だけでいうとたなかやだけど、たなかやは山椒辛くて子供には食べれないかも。我々は山椒大好きだけど、好き嫌いが出る味付けだから、それらを考えあわせて一番は中村でした。
中村の五平餅はまじに美味しいので、妻籠宿へ行かれる際には是非オススメします。お祭りの露天なんかで売ってるモノでなく、本当の五平餅ってこんなに美味しいものなんだと、再発見しました。
オマケ・檜傘かぶったオット。和顔だからめちゃ似合ってた。
檜傘姿、自撮り。5/5に釣りで一日被ってたけど、髪の毛がペチャンこにならずに快適でした。妹たちには笑われたけど、檜傘、いいわ。