……暑い。 毎日暑くて暑くて。
仕事終わりに電車を待っていると、汗で肌に張り付くズボンやシャツの不快感、背中を流れ落ちる汗の嫌さ。首筋に張り付く髪の毛は汗痒さを呼び起こし、首周りは汗湿疹でヒリヒリする。自宅に帰れば室内温度は35℃を越え、一晩中エアコンを使わないと寝れないここは埼玉県中部。よく最高気温を叩きだし、ニュースになる熊谷から電車で30分圏内……。
切実に涼しい場所に行きたい。エアコン無くても寝れるような、夜間は寒いくらい気温が下がる場所に行きたい………。
そうか、標高だ。
標高上げよう、2000m越えれば理屈では18℃は下がるハズ。このままでは身体とココロが熱疲労でシヌ……
折しも8/8からは夏休み。2000m越えてて車中泊出来そうな場所をいくつか探し、涼を求めて、夏の高所避難の旅の始まりです。
まずは標高2,100mにある御嶽山ビジターセンターやまテラス王滝へ。御嶽山の登山口のひとつである王滝登山口に昨年あたりに出来たビジターセンターは、活火山の知識を登山者や観光者に知らしめるためですが、できたばかりなので綺麗だし、ご来光目的で夜中から登る登山者のためにトイレは24h使用可能。夏でも夜間には17℃まで気温も下がり、高山の涼しさを堪能できました。
御嶽山は、あの2014年噴火事故の件もあり、山歩きをする者としてなんとなく軽々しく登れない気持ちがあります。入山にヘルメットが必要で、自分たちはヘルメット持ってないというのもありますが、今の自分の脚力では日帰りは復路で膝裏が痛くなって大変だろうと想像もつくので、やまテラス王滝から御嶽神社遥拝所までの間に広がる田ノ原天然公園をぐるりと散策して涼を楽しもうという計画で、今回は軽登山の準備で。
当初8/8午後にやまテラス王滝について車中泊し、翌日8/9に田ノ原天然公園歩く予定が、天気予報が良くないため計画を前倒しして8/8に歩こうと、急遽8/7深夜に自宅出発。
途中、諏訪湖SAで仮眠して、8/8朝9:00頃に御嶽山に着きました。 が、予報に反して山はガスで全く見えず。てんくら、山テン、アウトドア天気を駆使してますが、コロコロ変わる天気予報に今回は振り回されました。
山岳信仰の厚い山なので、王滝登山道入口には立派な鳥居が。富士講とか御嶽講とか聞いたことあるもん。鳥居から見える御嶽山は残念ながら雲隠れ中。
ガスガスだけど、御嶽神社遥拝所まで歩いてみる。この看板のとこを右折すると遥拝所。御嶽山信仰では山頂神社へ詣でますが、そこまで歩けない信者の方は、遥拝所から山を拝んで参拝するのです。
活火山のため、ヘルメット着用でないと入山できない山です。ビジターセンターでレンタルしているそうなので、いつか登るときはレンタルしよう。
御嶽神社遥拝所。本当ならこの鳥居の後ろにどーんとお山が見えるはずまですが、まったくガス晴れず。
夜まで時間があるので、一度下山して、また夕方にビジターセンター駐車場へ戻る事に。
ガスっているときは、草木がみずみずしいのが慰めかな。水滴が綺麗な、クロマメの木かコケモモ系か。
遊歩道内にある展望所から。この日は山頂部分から全く雲が取れない様子。下界は晴れてたのに、残念。
下山して、御嶽山の麓に広がる開田高原へ。行ってみたいパン屋があるので向かいます。
YouTubeの旅行レポで見てから、行きたいと思っていたタビタのパン。舗装道路から細いオフロード道を進んだ先にあります。別荘地の中にあるパン屋の感じです。
色々買い込んだあと、ブルーベリータルトを屋外のテラスで頂きました。
屋外テラスは、赤と白の格子柄クロスが可愛い。
屋根付きテラスで涼みながらタルトを食べて。このあとは開田高原に来たらココ!というアイスクリーム工房へ立ち寄り。評判のとうもろこしソフトを食べて、木曽福島で買い物をしてお風呂して、また山道を走ってやまテラス王滝へ戻ります。
夕方になっても山頂部分から山のガスは取れず。この日はついぞ御嶽山全景を見れませんでした。
下界は晴れているのに山頂部分から雲が取れない、山のあるあるです。
買ってきたパンや惣菜で早めの晩ご飯食べていたら夕立になり、車内でニュース見てたら宮崎で大きな地震。しばらくしたら雨は止んだけど、車のそばに大きな水たまり。夕空を写込むリフレクションが綺麗でした。
朝も早かったし、この日は早々に19:00過ぎには就寝しました。早めに寝たせいで何度か目を覚ましてトイレへ行きましたが、夕方に雨が降って塵が落ちたせいか、深夜の星空がすげー綺麗でした。標高も高いから星も大きくてカラフルで、忘れがたい星空でした。
翌朝8/9の5:20ごろ。車に差し込む黄金の朝日に目が覚めた。外に出てみたら雲海出てる~。オットをたたき起こして夜明けの黄金アワーを楽しみます。
空には雲ひとつなく、朝日を浴びて輝く山肌。綺麗~、やっと御嶽山の全体が見えた。
あちらは北アルプスかな、めちゃ綺麗に見えてる~。
日が昇り、日差しは朝の金色から白銀へ。
昨夜9:00頃も雨が降っていたし、雨露と朝方の気温低下で水滴びっしりなRAV4。登山前乗り車中泊組はかなり居て、みなさん夜明け前から登山準備で動き出してました。我々みたいに純粋に涼を求めての車中泊組もちらほら。キャブコンも居たなー。
昨日の景色が嘘のように、御嶽山もくっきりはっきり。
王滝頂上と奥社社殿もしっかり見える。王滝口から登るとあそこへ出るんだな。
支度して、田ノ原天然公園をぐるりと歩きます。今日は鳥居の向こうにお山がばっちり。
王滝口は、鳥居からまっすぐ御嶽山へ向かうような登山口。 山が御神体だから、御神体にまっすぐ向き合う登山道なのかな。
鳥居をくぐり、すぐ右に逸れると、シラビソやシャクナゲの中に田ノ原天然公園の木道が現れます。登山道の左右に木道への入口があります。
ちょっと先に屋根付きの展望台があります。昨日もここから景色をみたけど、雲がかかっていまいちでした。さあ、今朝の景色はどうだ。
雲海がどばーんとお目見え。きれい~♪
太陽はしっかり登ったけど、下界は雲海で蓋されて曇りかな。右手の屏風みたいに高い山々は中央アルプスか?
奥左手は北アルプス?
あの山々の形は北アルプスだな。
アップで見ると、左端のとんがりは槍ヶ岳。中央のぎざぎざと切れ落ちた感じは穂高連峰あたりかな。
いや~展望台からの眺めは素晴らしかったです。二人でしばらく、展望台からの山々の景色と雲海を見てました。標高が高いから、田ノ原天然公園は日が昇っても20℃無いくらいでしたが、ここは特に風が抜けて涼しいです。屋根もあるしベンチもあるし、まったり過ごせる良いポイント。
昨日の朝と同じ道をたどり、御嶽神社遥拝所に到着。
昨日も来たけど、御神体の御嶽山が見えなかったので参拝せず。 今日は鳥居としめ縄の奥に御嶽山くっきり見えたので、参拝させて頂きました。
やまテラス王滝に登る山道の途中も、多数の霊場や石碑、神社や滝行用の更衣室がある滝などあって、全体的に霊場イメージが強い山です。自分的には山で霊場な恐山にちょっとイメージ似てると感じました。
一部、大きく崩れた場所があった。富士山の大崩みたいな。あとで調べたら御岳崩れという山体崩壊で、1984年の長野県西部地震で崩壊した跡だそうで。
1984年の崩壊からずいぶん経つけど、まだ草木も生えずに土の色が生々しい。いつか草木が覆い、山の緑の一部に戻るのだろうか。
王滝頂上へまっすぐ伸びる登山道の左右に、田ノ原天然公園の木道があります。展望台のある側から道の反対側の木道に移りましたが、こちら側からだと御岳崩れが見えて、より雄大な御嶽山を見渡せます。
おや、もう雲が出てきた。
山の天気は変わりやすいとはまさに。雲がどんどん上がってきます。 だいたい1時間弱ほどの田ノ原天然公園散策も終わり。車に戻ってコーヒー淹れよう。
トヨタの非常時給電システム便利です。車にコンセントが付いてるから、電気ポットで湯がわかせる。RAV4で車中泊旅はこれで二回目だけど、どちらも自宅から電気ポット持参です。
コーヒーを豆からミルでひいて。
今日の豆はゲイシャ。上尾にあるコーヒー豆屋さんで、ゲイシャ種だけどちょいとゲイシャっぽさがないから安くしたという豆でした。コーヒー歴のまだ浅い我々が、店主に豆の特徴を聞いて、最近飲んだ中ではグァテマラのオリエンテが好みだったと話したら、オリエンテ好きならいいかもと勧めてくれました。通常のゲイシャは100g3,000円ぐらいしますが、このゲイシャは100g900円ぐらいで買えた。それでもやはりゲイシャはゲイシャで、十分旨かったんだけど。香りはハニー風な華やかさで、味は厚みがあり、ふくよかさと澄んだ甘さ、時間がたつと酸味が立つのはオリエンテも同じ。
雲がかかりゆく山を眺めながら、朝のコーヒーを楽しみます。 朝、軽く山の麓を歩いてからコーヒーを入れて、歩いてきた山、それも3,000m峰を見ながらミル挽きコーヒーを飲む……なんて贅沢な時間だろう。
リアハッチを開けて荷室に腰掛け、コーヒーを飲みながら眺める御嶽山は、今まさに雲がくれする状態。歩いてる間、曇るの持ってくれてありがとー。五ノ池山荘など惹かれる山小屋もあるし、いつか山小屋泊でちゃんと心構えして歩いてみたいです、御嶽山。
さて、今日は5月に来たとき買った栗きんとんをまた買いに、妻籠のほうへ行きます。その前に開田高原のほうにあるお風呂へ行って、まず身だしなみを整えよう。
妻籠宿の側、道の駅賎母の先にある澤田屋。前回、妻籠宿で栗きんとんを買ったら美味しくてー。栗が好きな妹も大絶賛だったから、またお土産に買って行こうと。
お店には栗菓子がたくさん。目移りしちゃうけど、ここは初心貫徹、栗きんとんと、栗きんとんを乾燥させて板状にした巌古岩というお菓子と、栗きんとんをくず餅にくるんだ雪こごりを購入。栗きんとんって、1個300円ほどするので、最小単位の6個入りで1800円。今回、ここでお土産に7,000円突っ込んだw美味しければいいし、妹が喜べばそれでいいのさw
観光しながら移動し、諏訪湖のほとりにある岡谷市内でお風呂を済ませ、道の駅美ヶ原高原へ移動。駐車場で車中泊準備をしてから、買ってきた夕飯で一杯やります。
ヴェゼルからRAV4に車変えてから、車中泊時の晩御飯は、倒した後席ではなく前席ですませてます。車内が広くなって、前席を前にずらさなくても後ろに寝床が設営出来るようになったからです。運転席ではハンドルにつけるハンドルテーブルを使ってます。
前席の位置を変えなくて済むので、RAV4車中泊旅では常に後ろにインフレーターマット敷きっぱなしwいつでも寝れます。
助手席は、前にある横長の物置きにハンドルテーブルを突っ込んで、タオルなどで滑らないように固定して使ってます。
ハンドルテーブル、値段も980円くらいから1980円くらい、Amazonなどでハンドルテーブルで検索すると色々な素材、形で出てきます。普段は2枚重ねて袋にいれて、助手席の下に放り込んでいます。
あまり重いものは試してないけど、コップやビールなどある程度の重さが乗るし便利。途中で買った日本酒カップ酒など飲んで、この日は10:30には就寝しました。
道の駅美ヶ原高原は、2000mの標高なので夜も涼しく快眠できましたが、夏も涼しい車中泊ポイントとして世間に知られているのもあり、夜中に大声で騒ぐ人や、道の駅なのに椅子やテーブルを出す、キャンプ場と勘違いしている方々など居て、民度はあまり高くないように感じました。ちょうど8/10のお盆休み入りだったからかもしれない。
平日にもう一度訪れてみて、どうなのか再確認したいところ。トイレも綺麗だし、涼しいし、駐車場広いしでいいポイントなんですが。
夜中からガスってきていて、この日は星空は拝めず。星空見えたら綺麗だろうなー。
翌朝、起きたら美ヶ原は霧でしたが、しばらく待っていたら雲がどいたのか晴れてきました。
中央アルプスが見えて、昨日あのあたりの町を走ったよなーと、山を見ながらあれこれ話しました。今日8/10は帰宅予定でノープランでしたが、急遽、江戸川区の妹宅に行くことになり、観光しながら19:00~20:00の篠崎着目指そうと。
それならばオットが行きたい店があるとのことで、高遠そばで有名な高遠を目指します。高遠からぐるりとドライブし、正面に中央アルプスを見ながら権兵街道を走り、中央道をくぐってさらに山の中へ。
伊那市の山の中にある、お蕎麦の店、梅庵。オットはここへ来てみたかったそうで。
私は行者そばを、オットは田舎そばをオーダー。まずは塩で食べてみてと、塩が添えてあります。
つやつやで太い蕎麦は、そばの香りが強くて甘く、とても美味しかった。塩で食べるとそばの味がさらに引き立ちました。辛味大根に味噌を溶かすのも良かった。今度は鴨汁を食べてみたい。
その後、伊那市から諏訪にまた戻って、馬刺しを買い込んで篠崎の妹宅に泊まらせてもらい、皆でお土産の馬肉とどぶろくを囲んで宴会しました。
8/8からの2泊3日の車中泊旅。夏でも標高を2,000mまで上げれば、RAV4みたいな車でも車中泊が可能なことが判明しました。今回は、御嶽では雨が降ってたりで網戸を使えず、美ヶ原も周囲が騒がしかったのでほとんど窓を開けず、閉じた車内で二人みっしりで寝ましたが、窓締切の車内でも、この時期に扇風機をたまに回せば十分身体が冷えました。網戸をつけて窓を開けて寝れば、更に快適に寝れるはず。夏の車中泊は暑くて無理だろうからと敬遠してましたが、標高を上げれば可能なことが判明し、夏旅の幅が広がりそうです。
オマケ 夏飲みと夏パフェ
旅行から帰宅して妹宅に泊り、自宅に帰宅したのは8/11。翌日8/12は、妹たちと前々から約束してた、池袋にある青森屋にて日本酒飲み放題の宴。
今年はGWも夏も、姪の受験でうちに泊りにこれないからと、外での飲み会予約してたんだけど、8/10夜に旅行帰りに妹宅に泊まってしまったからどうなのか⇒料理の支度をしなくて済む女性陣の『いやいや、飲み会は別でしょ、楽しみよ』により決行し、青森屋の日本酒飲み放題を堪能しました。
青森屋はこの青森八寸と日本酒飲み放題頼めば永遠に飲めるw
刺盛5点。マグロの脳天肉、脂のりのりですごかったです。
ふつー、陸奥八仙ピンクは飲み放題に入るような酒ではないw
作田という、旨い酒を発見できた。
やっぱり青森はホタテ。味噌貝焼き旨い。
しかし、ここの日本酒飲み放題はコスパも最高だし、飲み放題の種類が最高です。右下の熟成味コーナーは未着手だけど、他はほぼ飲んだ。人数いると、こういうのはいいね!w
で、日本酒でヘベれけに楽しく酔っ払った勢いで池袋の夜パフェ専門店モモブクロを予約。妹たちは初、私は3回目のモモブクロを堪能しました。夜パフェに妹を一度連れてきて見たかったんだ。
これはオット注文の『 照らすヒグマ~クマ活に草刈り~ 』白いスポイトにはジンが入っていて、途中でジン投入して味変できました。
私の注文したパフェ、名前は『桃の妖精』。この前福島でモモパフェ食べてから、自分のなかではモモブームです。
桃の上に載せたジュレシートが妖精のスカートになっています。
姪は『まがもマンゴーかも』マンゴーの上を鴨が泳ぐ、マンゴー系パフェ。
妹は、季節パフェではなく常設パフェ、『ピスタチオとチョコレート』。
いつもそうだけどモモブクロのパフェはパティシェの芸術作品だと思う。お値段は2,500円くらいするので、けして気軽には食べられないけど、たまのご褒美にはいいと思うという意見は、締まり屋の妹も同意見で嬉しい。妹も、このクオリティの味でこの造作ではこの値段は致し方なしという結論になってたので、今度はまた、何かの記念日にでも姪と妹の三人で行きたいです。