どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

初3,000mを踏みに・乗鞍岳

脚の筋力不足ですぐに膝裏痛くなるから、長距離やきつい山は歩けない。そもそも長距離歩けるような持久力もない、登山万年初心者の私。

3,000m峰を歩くなんて夢のまた夢とあきらめてましたが、そんな万年初心者の脚でも踏める3,000m峰があると知り、まだちょっと早い時期だけど、9/24~9/25で山の紅葉チェックを絡めて行ってきました、乗鞍岳

乗鞍岳は岐阜と長野の県境に鎮座する、南北に連なる23ものピークから成り立つ独立峰。北アルプスの一番端っこ、という人もいます。ここは2,700mにある畳平が登山口な上、そこまで車で行けるので、300mほど登れば3,026mの山頂に立てるうえ、それほど険しい山道では無い様子。

登山口になる畳平へはマイカー規制のため、下からバスで上がります。畳平ですでに標高2702m。バス往復代金もそこそこするし、せっかくだから畳平で一泊し、高度順応してから翌日歩きました。

秋雨前線の動きに一喜一憂しながら迎えた25日は、予報より晴れ時間が長くなり、晴天の元、素晴らしい山岳絶景を拝めました。……これだから山はやめらんないぜ。

 

 

夏休み休暇の消化で、通常公休の水木連休に加えて火曜も休みを取り、9/24~9/26まで三連休取得。高山はもしかしたら早い秋が訪れているかもと、乗鞍岳に来ました。

乗鞍岳はマイカー規制のため、乗鞍観光センターへ車を止めてバスで上がります。バス往復費用一人4,000円もかかるし、せっかくだから一泊して、高地順応して翌日歩こうと計画。

9/24は8時に自宅を出て、関越から上信越、長野道へ。松本ICで降りて、上高地方面へ向かいます。上高地へ向かう手前で乗鞍方面へ左折し、乗鞍観光センターに13時過ぎに着。

今日は午後は曇りの予報、だんだん天気は下り坂に。支度したりトイレしたりの間に、さっきまであった晴れ間も雲にかくれて。

乗鞍高原の案内図。今回は畳平へ行くためのマイカー駐車場として観光センターのみ利用ですが、ほかにもハイキングコースなどありそうで後日開拓の余地アリ。

14:00のバスで畳平に上がります。この日この便は我々二人だけ。でかい高速用バスを貸し切りで畳平へ向かいます。観光センターから畳平はバス50分。

ヘアピンカーブの多い山道を50分。酔わない様にと、フロントガラスからの景色を見るため先頭に陣取り(そもそも我々しか乗ってないし)、車窓の景色を楽しみます。森林限界を超え、樹々が低くなると乗鞍の峰々が見えてきた。

畳平には15時ごろ着。よくこんな高所にこんな場所作ったなーと思うほどの整備され具合。2,700m超えてる場所とは思えません。後ろの岩山は魔王岳。ちょちょいと登れますが、あれでも下から見たら立派な2700m峰です。

左手側が恵比寿岳、右側が魔王岳に挟まれたすり鉢状の窪地は火口跡。底に亀ヶ池という池があるそうですが、干上がっていたのか水はなかった。畳平のバスターミナル。赤い屋根の建物にはお土産屋、レストラン、バス待合室に医療設備もあって、手入れされたアスファルトの広いバスターミナルはここが2,700mの高山だと忘れさせます。

今日のお宿、銀嶺荘。畳平にはこの銀嶺荘と白雲荘の二件の宿泊場所(山小屋?)があります。

館内は山小屋というより旅館やホテル風。濡れたレインを乾かすためか、各部屋の前に物干しがありました。

廊下には浴衣もサイズ揃えて置いてあります。山小屋みたいに部屋着持参しなくても大丈夫そう。

トイレ、洗面所は共有。女性洗面所はこんな感じ。女性トイレは和式3、ウォッシュレット3。

設備や建物は多少古びてますが、山小屋に慣れた身には十分です。

まだ時間前の食堂をのぞく。なかなか広い。

銀嶺荘、チェックインは15時からですが、午前中に早く来ても宿泊者なら荷物は預かってくれます。

1Fの風呂場の手前が写真の荷物置き場です。翌日も登山中、荷物預かってくれました。(このシステムがあるから、小さなトランク+小型ザックで来た)。登山に使わない宿泊用荷物を置いていけるのは便利です。身軽に登れる。

今日は214号室泊。トイレと洗面所に近い部屋で便利でした。

部屋は山側の小さい方で、板の間入れて6~8畳ほど。二人なら十分な広さです。

山小屋だから布団は自分で敷きますが、こういうとこの布団は大体せんべい布団で、寝付かれず背中痛くなるから、今回は車中泊で使うエアマット持参(←こういう荷物があるのでトランク)。敷き布団の下に入れて就寝したら、いつもより多少はマシに寝れました。窓を開けるとこの景色。部屋から畳平のお花畑を一望です。

部屋の窓からこの景色は気分アガるわー♪

部屋に荷物置いたら夕食まであちこちぶらぶら。宿の前には夕日、朝日ポイント説明が。曇空だから今日の夕日カンケーないし、予報では明日朝も日の出時刻は曇空だしー。

まずはお花畑を見に行きましたが、岐阜県側からガス上がり中。

明日歩く肩の小屋へ向かう道は、まだかろうじて晴れ間が。

木道を飲み込まんとするガス。

晴れ間も浸食されていくー。高所ならではのダイナミックな景色。

木道を歩きだして右を見ると、銀嶺荘の今日泊まる部屋が見える。足場が組まれているのは乗鞍神社。神社の左横の建物、214号室は2階の右端。

手入れの行きとどいた木道。乗鞍岳は避暑目的で来る観光客もたくさんいるので、みなさんが涼しいー、高山サイコーとそぞろ歩くのにぴったりです。

ゴロゴロした岩は、近くに寄ると軽くらいありました。落石なのか、大昔の噴火なのか。なんにしろ、今上から落ちてこなければいい。

お花畑の一番奥まで歩いたら、ガスがまた上がってきたー。

あっというまに、数メートル先も見えない白い世界に。

これはこれで幻想的です。だけど寒い~。山で言うガスとは雲。雲の中は水分で霧雨みたいになってるんで寒いんです。ジオライン長袖に半袖Tシャツ重ねて、夏用タイツに夏ズボン重ね、ソフトシェル着て歩いててちょうどくらい。気温は9℃くらいかな。

今回は時期的に花は期待してなかったけど、イワキキョウの小さな紫の花があちこちに。ほっこりして嬉しい。けれどキキョウが咲くからには秋だよねー。イワキキョウの名前の通り、岩場に咲いています。

全体的に草が黄色く紅葉している感じ。2,700mはすでに秋真っ只中かな。

お花畑を一周したら、鶴ヶ池一周へ。18時の夕飯が美味しく食べれるように。

道路側から一周します。

白雲荘側の石垣に、シラタマの木が実をつけてました。食べたことないけど、ハッカみたいな味がするとか。

石垣の隙間に、イワキキョウがたくましく群生してました。植生地として石垣は高山植物だから岩場みたいでちょうど良いのか?

上空の方は少し雲が薄いのか青空が覗く。山肌に、明日歩く道が奥まで続くのが見える。

鶴ヶ池の向こうに畳平。すっかり空は雲に覆われてます。畳平バスターミナルを挟んで、左側の盛り上がりが恵比寿岳2,831m。右側の恵比寿岳より低いのが魔王岳2764m。

16時過ぎの畳平は、宿泊者しかいない、静かな高地の顔を見せます。尾瀬もそうだけど、日帰り観光客がいなくなった後の山は静かでいい。上高地もそうだと聞きます。

さて、銀嶺荘の晩御飯は、セルフサービスのカレーと豚汁。

岐阜県側の乗鞍スカイラインが崩落で通行止めの為、食材が上げられないのが理由とか。朝食代金1,200円と夕食代金3,000円が加算されて宿泊代金1人14,500円。本来なら旅館みたいな色々ついた夕食のはずだし、乗鞍スカイラインは8/20に工事が終わり開通しているし、豚汁とカレーの豚肉が丸かぶりだし、とか色々突っ込み所はありますが、山では暖かいご飯があるのが贅沢よね。

カレーは豚肉ゴロゴロでめちゃ旨かったです。盛り付けが汚いのはセルフサービスのご愛嬌~。

翌朝6時起床。窓から花畑を見ると、ガスが来ているものの、空は晴れてきています。 昨夜はずっとガスで、夜半には雨も降っていたから星空は拝めず。部屋にサンダルあるし、入口は24時間開いてるから、晴れてたら星空見たかった。

昨夜はカレーをたらふく食べた後、部屋に戻り持参したチューハイとツマミで飲んで、まだ19:30前で時間あるし布団でゴロゴロしてネットでも見るかーとスマホ見たら、さっきまでバリバリ立ってた4Gと5Gは消えてました……。

たぶん19時で携帯基地局の電源が切れるパターン。自家発電の山小屋ならでは。こーいうとこはしっかり山小屋基準です。何もすることなく、しょうがないから19時台から就寝しました。翌朝朝食前7時くらいに電波復活。朝からは不自由なくスマホ使えて、天気予報などチェックできました。

朝ごはんは7時から。昨夜は夕食18時だったから朝からお腹空いてました。ソーセージとベーコンがめちゃ美味しかった。飛騨高山何とかポークらしい。

これから歩くので朝ご飯は控えめにしたけど、山歩きがなければご飯おかわりしたかった。

部屋に戻り、出発の支度をします。すっかりガスがとれて、部屋から見える晴れた景色に気持ちアガります。

畳平バスターミナルもこの天気。ターミナル側は雲一つないピーカンじゃないかー。

昨日は白かったお花畑も綺麗な青空。

これから歩いていく奥のほうまで青空、絶好の登山日よりです。

バスターミナルを突っ切り、赤い三角屋根の林業組織の建物脇から砂利道の登山道へ。鶴ヶ池脇をゆるゆる登っていた時に気が付いた。あれ、あの大黒岳と魔王岳の間に見える尖ったのは……もしや、槍?北アルプス見えてんのか?

ズーーーム。やっぱり槍ヶ岳だー。晴れていたら鶴ヶ池からピンポイントで槍ヶ岳だけ見える位置があると聞いてたけど、ここかー。

歩き出して位置がちょっとズレると槍ヶ岳は見えなくなりました。

鶴ヶ池側からの富士見岳への登山口を過ぎて、さらに上に行くと、箱庭みたいな畳平全景が見える。ほんと、よくこんな場所にこんなバスターミナル作ったなー。

しばらく行くと右手に不消ヶ池(きえずがいけ)。通年なら右端の岩地に雪が消えずに残ってますが、今年は雪は消えてました。いかに今年が暑かったかを表してる。この池、畳平の飲料水として使われているそうで、立入禁止です。

肩の小屋までは、車も通れる平坦な道です。宇宙線(コロナ)観測施設がある為かな。もともと乗鞍には、旧日本陸軍航空本部の航空エンジン高地実験施設があったそうで。より空に近い場所で航空機の研究をしていたんでしょう。だから軍用車が通れる道が山頂付近まで通っていた、という話。

富士見岳への分岐を過ぎると、

目的地の剣ヶ峰が進行方向に顔を出します。カーブの先、右手へ続く道はコロナ観測所への道。我々は剣ヶ峰に向けてまっすぐ。

コロナ観測施設との分岐点は、左側が開けたビューポイントになります。左手奥に見えるのは北アルプスの端あたり。

右手には雲が多いけど、八ヶ岳っぽい姿が奥に見える気が。

同じ場所をパノラマで。

分岐を過ぎてもうちょい先に歩くと、やっと剣ヶ峰がその姿を表します。

夏もスキーが出来るので有名な乗鞍大雪渓はほとんど溶けて、ちょっとだけ雪が残ってた。

ここからは左手がずっと絶景。八ヶ岳南アルプス中央アルプスなどの山々が十重二十重に重なり、下には昨日、バスに揺られて登ってきた乗鞍エコーラインがくねくねと。

左手に広がるパノラマに気を取られつつ先に進むと、肩の小屋が見えてきた。

手前の茶色の屋根が肩の小屋。奥の赤い屋根は東大の宇宙線研究施設とか。

そして、肩の小屋の近づくにつれ、乗鞍剣ヶ峰(左)と蚕玉岳(こだまだけ/真ん中)、朝日岳(立入禁止/右)の三つの並んだピークが、どーんと目の前に立ちはだかるように現れます。

肩の小屋着。ここも宿泊できますが、ここはたしかお風呂は無いです。

売店奥に広場があり、ベンチがあるので一休みします。なにせ高度が2,700m超えてるから、ちょっと動いても空気薄くて疲れるのよー。

奥の赤い屋根は東大の宇宙線研究施設。手前右側の茶色いキューブが最後のトイレ。汲み取り式ですが、綺麗でトイレットペーパーあり。もしもの時のシェルターも兼ねています(乗鞍は一応火山です)。

肩の小屋で一休みしたら、ここからが本格的な登山開始です。プレイボール。

岩交じりのザレた砂利道を登ります。足元、砂利で滑る感じ。

上がる息に荒い呼吸を繰り返し、ぜいはあしながら振り返ると肩の小屋が下に見える。一歩一歩高度を上げると、山々のパノラマが段々見えてくるのでそれが楽しくて歩を進めます。

すでに2,800m超えてるから息はかなり辛いけど、昨夜宿泊して高地順応したぶん、頭痛などの高山病症状はナシ。ただ、空気薄いから息が続かないのが辛いー。

あの大きな岩まで、あの潅木までと、もうひと踏ん張りがんばって登って振り返る。おおー!北アルプス見えたー! コロナ観測施設の高さを越したぞー。

空気の薄さから、登山道脇の岩に腰かけて息を整えながら登りますが、振り返ると絶景過ぎて、しばらく北アの景色に見いる→ほけーと見ているうちに自然に息整う、の繰り返し。絶景にかなりモチベ助けられました。曇りとかで北アルプス見えなかったら、苦しくてくじけてたかもしれん。

うおー。槍と穂高だー。歩いてきた道も肩の小屋もはっきりくっきり。

やばー、綺麗~。雲ひとつなく北アルプス見える~これはけっこう運いいのでは?

槍ヶ岳くっきり。穂高連峰もくっきり。あちらを今日歩いてる人も天気良くて嬉しいだろうな。あちらからは『乗鞍くっきりー』とか言ってるかも。

まずは蚕玉岳に向けて、直下の登りを頑張る。岩場を抜けた先のザレ場、これを登れば稜線だ。

綴れ折りの岩場エリア抜け、階段状になったザレ場を抜けると、朝日岳と蚕玉岳の間の鞍部に到着。ここは風が抜けるポイントなのか、むちゃくちゃ風強かった。

鞍部から蚕玉岳へもうひと登り。事前に調べてあったから騙されないけど、きつい岩道の登りの先の蚕玉岳ピークは、知らない人だとこれが乗鞍剣ヶ峰山頂と勘違いしそうな偽ピーク感。

この位置からだと、東大施設の奥に五ノ池がチラ見できる。乗鞍岳、けっこう池が多くて山岳池好きにはたまらん。今度来たらしっかり全景見たいぞ、五ノ池。

蚕玉岳山頂から、パノラマで全景。

コロナ観測所の向こうには北アルプスオールスターだ♪北アルプス裏銀座ズラリ、表銀座も西穂の右端に顔見せてる。

蚕玉岳山頂。

朝日岳と蚕玉岳の間の鞍部より、権現池が見えてきます。権現池は乗鞍の火口池。鞍部から見るより、ひと登りした蚕玉岳山頂からのほうが池の全景が見えて綺麗です。何度も見ちゃう北アルプス、本当に綺麗。穂高のギザギザまでくっきり見えることよ。左手前は焼岳。その下は上高地か。

槍と穂高を更にアップで。やっぱりめちゃカッコいいな!ズームしてしばし見惚れる。

蚕玉岳から見る剣ヶ峰。あとあれだけ登らないと乗鞍最高峰の山頂は踏めないのかー。 一度、剣ヶ峰と蚕玉池の間に下り、まずは左に見える頂上小屋を目指します。

蚕玉岳と剣ヶ峰の間より見る権現池。権現池、青くて綺麗だなー。まさか山の上にこんな綺麗な色の池があるとは。高所にある池としては、御嶽山にある二ノ池の次、日本で二番目だそうです。

そして、何度も見ても飽きない絶景ってあるんだなー。

ここで剣ヶ峰に登る前の一休みがてら、北アルプスを眺めてる方々多かったです。しかし、独立峰の稜線、遮るものがなくて風強くてめちゃ寒い~、鼻水出る~。鼻水が吹き飛ばされるー。

さて、剣ヶ峰いくぞ。未知の3000mへGO。

まずは頂上小屋へ。こんな場所に山小屋があるのもすごいし、乗鞍土産売ってるのもすごいが、焼き芋売ってるのもすげえー、しかも良心的価格500円。

宿泊は出来ませんが、コーヒーやココアを提供。下山時に頂きました。ココアは大きなマシュマロ入りで、疲れた体に染みました。風も強くて冷えるので、この展望を眺めながら頂く暖かい飲み物は美味しかった。小屋の前は狭いけど数ヶ所ベンチあり。譲り合って使います。

小屋の前の足元はこんな感じ。この先山頂までは岩しかないので、こういう地面が落ち着いた。

上小屋から、岩稜地帯をひと登り登ると頂上です。最後の一歩で足先岩にひっかけて前のめりに転んだけど、脛に擦り傷くらいで無事に山頂に到着!

山頂標識を撮る私をオットに撮られてました(笑) 。山頂、めちゃ暴風。気をつけないと体揺れる。写真を取るため構えた腕が揺れるくらいの風です。風が強くて寒くてソフトシェルの上からレインを羽織る。山頂は厳冬期並みの重ね着が必要。たぶん、風で体感0度以下。

よし、乗鞍岳剣ヶ峰3,026m、来たぞー!初3000mを踏んだぞー!

山頂標識ごしに、8月に避暑で訪れた御嶽山が見える。

乗鞍も山岳信仰の山だけど、あの山のほうが乗鞍より信仰色が強く感じた。

御嶽山をズーム。御嶽山は、軽い気持ちでは登れないなー。

最後にもう一度山頂標識を撮る。山頂部は狭いので、山頂標識との写真撮影は譲り合い精神で。

山頂の鳥居越しに、北アルプスが見える事に気がついた。

山頂からの権現池。権現池は今まで見てきた中でこの角度が一番綺麗かな。雲を下に見る、この高度感が3000m峰か。奥には白山。

頂上の社務所は閉まってました。何も遮るものが無い頂上、めちゃ風も強くて冷えるので、早々に山頂から下ります。

鳥居側からも降りられるけど、そちらのほうが斜度があるとの事なので、安全を取り来た道を戻る。

山頂、降りる手前からの北アルプス。下に見える屋根は頂上小屋。

上小屋まで下って山頂を見上げる。山頂は沢山の岩が積み重なった岩山だから、気を付けて歩かないと足場悪いです。北八ヶ岳で高見石を何度か登っていたのが岩山歩きの練習になってて、どうにか岩場を歩けました。

下山になり、剣ヶ峰から蚕玉岳へ向かいます。

下山は常に北アルプスが前に見える、絶景過ぎる道のり。よそ見運転注意ww

何度も足を止め、この景色を記憶に焼き付けながら下山します。

パノラマで撮ると権現池まで入る。実際に肉眼ではこれくらいの広角で見えていて、北ア&権現池と、蚕玉岳に続く稜線の絶景が常に見えるビクトリーロード。

権現池に別れを告げて、稜線から下ります。

毎度ながら下りは早い。初めての山は、毎回登りが長く感じます。初めてで道を知らないから。稜線から下るのが早く感じるのは、常に肩の小屋が前に見えているから早く感じるのかも。

ああ、北アルプスが見えない高さまで下ってきたか~。

改めて見ると、だいたい2,500mの森林限界越えてるから、このあたりはハイマツと岩しかないんだな。先程までの3,000m近い稜線になると、ハイマツもなくなり岩だけになる、と。高山の植生を肌で感じました。

この下り、蚕玉岳直下の岩場を過ぎて、足元に砂利が出てきたガレ場あたりからめちゃ滑りました。何人も滑って尻餅つく人を見ました。我々も何度も足が滑って、足元気を付けて歩くから、足に力が入り足が疲れます。

肩の小屋まで下って、ベンチで一休み。行動食を食べながら、下りで使った脚を休めます。

肩の小屋のベンチから登った山を見上げる。よく、あんな高い山歩けたな~、無事に降りてこれて良かった。

肩の小屋から畳平へ下ります。不消ヶ池まで降りてくると、ちょうどお花畑方面からガスが上がり始めました。これはこれでダイナミックな景色で素晴らしい。ガスが景色に干渉するのは高山ならでは。

不消ヶ池を横目に見ながら、畳平へ向かいます。

13:05発バスには5分ほど時間が足りず、次の14:05発バスで山を降りました。バスを待つ間に飲む、下山コーラは神の味。

乗鞍観光センターに15時について、隣にある湯けむりセンターの白濁硫黄泉で汗を流します。ここ、シャワーまで温泉でとても良かったです。梓川SAで、夕飯に山賊焼きを食べてから、中央道経由で帰宅しました。 

2日間に渡る乗鞍山旅、めちゃ楽しかった~。

何よりあの山岳絶景が見れて、本当に良かったです。北アルプス最高、槍・穂高美しい~♪という声はヤマップでたくさん聞いてましたが、実際体験すると同じ気持ちになりますね。あんな間近で槍、穂高をじっくり見るのは初めてでしたが、北アルプスがあんなに愛されるのは、登る楽しみのほか、今回のようにほかの山々から見る楽しみもずば抜けて高い山々だからだと思いました。急峻な絶壁やそそりたつ岩壁、深いコル。見ているだけで心躍る、かっこいい山々に見惚れました。

乗鞍、山頂部分からは360℃日本アルプスがほとんど見渡せる最高の展望台。北アルプスの絶景見るならココかもしれん……と思いました。私みたいな貧脚にも3,000mを踏ませてくれる懐の深さも素晴らしい。大感謝です、乗鞍岳

そして、アウトドアはお天気8割というけどまさにそれ。酸素薄い場所の辛い登りも、素晴らしい北アルプスの絶景に励まされたから登れたかも知れません。北アルプスオールスターズにも大感謝でした。

 

今回の自分へのお土産は、行きに姨捨SAにて見つけたコレ。……タオルも出したか、雷鳥の里。880円。(ちなみに姨捨SA、月の里のコンセプトでまとめられた綺麗で見晴らしも良いSA、また是非立ち寄りたい)

けっこう大判サイズで(84×35)、薄くて持ち運びに良いので山旅用バスタオルに使えそう。

ちゃんと雷鳥の里の田中家が出してる。

QRコードとバーコードにも雷鳥がいてかわいい。 田中家、雷鳥カラビナが売れ行きいいのかな?この調子で身近に使える安心価格の雷鳥の里グッズ、もっと出してください、買います