どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

夏休み・世久見の民宿と若狭湾→越前海岸→貝掛温泉

ちょっと前になりますが、今年の夏休みの8/17から8/19まで福井に行ってきました。

5月に神戸へハシビロコウを見に行った時、琵琶湖にも立ち寄る予定で、その周辺で他に景勝地ないかなーとグーグルマップで探して何気なくピックアップした福井の三方五湖。鯖のへしこを買うために若狭フィッシャーマンズワーフへ立ち寄り、そこから海沿いの道を三方五湖へ向かったのですが、そこで見た若狭の海の美しさにめちゃ魅了されました。

若狭は湾だから波は静か。静かで透明度の高い海と、道沿いに小さな入江と漁港が次々に現れ、漁師の営む魚介自慢の民宿が立ち並ぶ姿に、ここに泊まってみたいと強く思ったのです。

 

8/16の夜10:00に自宅を出て、圏央道→中央道→名神の養老SAに3時頃着。仮眠して、琵琶湖側にあるスーパー銭湯に行くため関ヶ原で高速を降りました。

朝風呂してさっぱりしてから前回も訪れた若狭フィッシャーマンズワーフを目指します。今回は魚目当てではなく、若狭フィッシャーマンズワーフから出てる観光遊覧船で蘇洞門(そとも)めぐりをするため。日本海の荒波が作り上げたダイナミックな景観を見る、60分のクルーズです。

フィッシャーマンズワーフの裏はすぐ海で、そこから1時間半に一本の割合で遊覧船が出ています。大人一人2,500円。暑いので、朝一番9:30の船をWEB予約。

50人位乗れるのかな?中型の遊覧船です。

船の中はこんな感じ。二階にオープンデッキもあります。船が出航してからはデッキへ行きました。

結構半島の先のほうまで行くんだな。だから60分もかかるのか。

定刻に出航。テトラの上で釣りしてる地元の子たちが手を降ってくれる。

今日も気温は高くメチャ暑い日ですが、出航すれば海風が気持ち良いです。

ほんとに海が青くて綺麗。

日本海というと関東住みの自分には荒れて暗い海のイメージがありましたが、関西の日本海がこんなに綺麗だと5月に来てみて初めて知りました。やっぱりまだまだ日本には自分が知らないことばかり~。

あの二つの半島の突き出た間を通って、右の半島の裏側へ廻りこみます。

だんだん奇岩が見えてきます。

アナウンスによると正面奥に見えるのは洞窟……らしい?

陸側でなく海側を見ると、遠くに原発が見えた。

海めちゃ綺麗。断崖絶壁だから誰も来れないだろうけど、白い小石の小さな浜がイイ感じ。

奇岩や澄んだ海に見とれていると……

今回の目玉、大門・小門に到着。ここへは山側から降りる登山道があるので、着いた時に大門から見える内側にザック姿の方々が見えた。

海もきれいだー。

竿を出したら根魚釣れそう。いや、竿出したい。

大門・小門の内側には小さな船着場があり、天候が良くて波の静かな時は着岸してくれるそう。今日は着岸しますーのアナウンス。接岸するのは出航全体で10%くらいとの事、ラッキー!

ぐるりと大岩を巻いて、船着場が見えてきた。

うおー、水が綺麗すぎるー。

なにこれ、南国みたいじゃない。

これが蘇洞門めぐりのハイライト大門かー!

うん、美しい。向こう側に外洋が見えるのもいい。

大門の大岩の規模感はこんな感じです。大門の左側に小さな小門。

船着場から上へ登山道が伸びています。暑い時期でなければ登山で来たらめちゃ楽しいだろうなー。

階段途中に小さな滝もあり。水の透明度には滝からの清水の流入もあるのかな。

滞在時間は10分、最後にもう一度大門を見ておこう。

船着場に戻り、船に乗ります。帰りは最初から二階のデッキへ。

海風に吹かれて、普段見れない大海原を見てるのも楽しい。

海なし県民だから、海は特別感があります。

位置からすると大飯原発かな。また若狭湾に戻ってきたので海が凪いで静かになります。透明でどこまでも青い若狭の海、とても好きになりました。

次は三方五湖へ。GWの時は天候が良くないためパスした三方五湖レインボーラインへ行きます。山頂公園には絶景テラスやカフェ、足湯などがあるそう。行きはケーブルカーで、帰りはリフトで降りる予定です。

おお、本当に絶景!高い場所から見る、福井の綺麗な日本海

こちらは三方五湖三方湖水月湖菅湖久々子湖日向湖の五湖から成り立っています。異なる水深と塩分濃度で、海水から淡水まで様々な魚類が生息しているそう。

山頂直下の駐車場は満車で、我々が停めた下にある第二駐車場が右下に見切れて見えます。第二駐車場から山頂リフト乗り場まではシャトルバスが連携。左上に見える小島が、今日泊まる世久見の漁港沖にある島です。

黄色で印した場所が今日泊まる宿のある世久見漁港。

山頂公園にある和カフェの裏側は、日本海を見ながら一休みできる絶景テラス席ですが、いかんせん暑いw

パラソル下に陣取り、冷たい和パフェでクールダウン。

沖合の潮目が渦巻いているみたいで面白い。春先とか気候の良いときに、この席で暖かいコーヒーでも飲みながら海をぼーっと眺めてみたい。

リフトにて下に降ります。真正面が海で、このリフト最高に気持ちいい!

リフト乗場の横にフードコートがあったので、小腹も空いたし、へしこピザを半分こ。これは旨い、アンチョビより日本人に合う感じ。具材のイカやバジルともベストマッチ。色に惹かれた空色コーラは微妙な味でした。

yuu-sei.com

今日のお宿は民宿で、世久見の漁師の宿、勇晴さん。三方五湖レインボーラインからは20分かかりません。

お部屋はすべて海産物の名前で、我々の2階角部屋はなまこ。

今回のお部屋は6帖和室。トイレ、洗面は廊下にある共用で、お風呂は玄関脇の別棟で男女別ですが、今日は空いてれば家族風呂として使って良いとの事。

室内はエアコン効いてるし、トイレ洗面は真ん前だったから特に不自由もなく。自宅で普通に居るように過ごせました。一度お風呂で汗を流してから、夕飯まで世久見の漁港を散歩。漁港や堤防を歩いてみます。世久見漁港は堤防釣りも有名みたい。

鳥辺島(うべしま)とだいぶ傾いてきた西日。日本海は海に沈む夕日が見れるのがいい。だから夕日の宿と名前がついた民宿もありました。

世久見海水浴場。チェックイン前に世久見に着いた時は、海水浴の片付けしてる家族が1組いたかな?こういう小さな漁港と小さな海水浴場が次々に現れる162号線沿いの景色、なんだかすごく和みます。自分が子供の頃に家族で訪れた、海水浴場の記憶に重なる。インバウンドもまだそんなに居ないのも静かでいい。

散歩から戻り、汗をかいたのでもう一度お風呂に入り、18:30から夕飯です。食事は1階に数部屋ある食事処で頂きます。

最初のセッティング。先付け、酢の物、揚げなす、刺身盛り。

陶板焼きは野菜とイカとホタテ。

ビールは瓶のみ。一番搾りでいただきまーす!汗をかいたせいか、この日の瓶ビールはめちゃウマで、瓶ビール苦手の自分ももう一本注文しました。

お刺身はイカ、ハタ、タイ、エビ、別皿でウニ。

鯖の竜田揚げ。下味がバッチリ決まっていてめちゃくちゃ旨い!聞いたら定置網で朝捕れの鯖を生姜の効いたタレに朝から漬け込んでいて、夕飯時に揚げてるとの事。

岩牡蠣のチーズグラタン。まずい訳が無い。めちゃ美味い。

魚のホイル蒸し。サワラだったかな?もちろんこれもめちゃ旨い。

締めは梅蕎麦。このあたり、梅の栽培が盛んで、梅干が名産品だったりする。

デザート。今回はカジュアルプランで1人一泊二食で10,900円ほど。宿的には舟盛り付きの14,000円プランが売れ筋なんでしょうが、さすがに50代の二人で舟盛り(盛りが良い)は食いきれないなーとこのプランにしました。それでもこれだけの品数の美味しい魚介が食べれてこの値段、リピートが多いのも分かる気がします。お風呂も広めの檜風呂でゆったり出来て、トイレはウオッシュレット最新式。お部屋に戻ればお布団が敷いてあって、朝までぐっすり眠れました。

翌朝の朝ごはん。これに味噌汁と白米が後から来ました。

カレイの一夜干し美味しかった。昆布の煮物も自家製で、ご飯が進む味付け。

イカを煮た奴がまた、しょうがも効いて味付け濃い目で、朝から飲みたくなるヤツ。もちろんご飯にも美味しい。

朝からバランスよくお腹いっぱい。昨夜から美味しいお食事をごちそうさまでした。

チェックアウトし、当初は東尋坊を見にいこうかと思いましたが、今日もあまりに暑いので歩いての観光は取りやめて、越前海岸を北上するドライブに。絶壁や奇岩と海は昨日たくさん見たしと。

車の車内からの撮影のため、窓に映り込みしてますが、ほんと福井の海側って、こういう美しい小さな浜辺が次々に視界に現れる。そして人が少なく、海水浴客もちらほらでのんびりしてる。

お昼前になり、道の駅越前にて早めのお昼を食べてしまおうと。

私は日替わり刺身ランチ。

カンパチもりもりで、美味しい刺身でした。小鉢のハタハタ南蛮漬けも美味しかった。

カンパチ、タイ、タコ、ブリかハマチ、エビ。

オットはお任せランチ。

刺身はカンパチで、それに白身魚も揚げ物が着いてきた。どちらも美味しく、とても満足しました。道の駅越前のかねいち食堂、なかなか良いです。

コーヒーが飲みたくなり、道沿いにあるカフェへ。越前海岸ではマーレというカフェが有名でそこを目指しましたが、目的店の隣にもカフェあるじゃん、しかも空いてて良いロケーション席に座れそうと入店。

tabelog.com

右手にはマーレの屋外テラス席も見える。いいじゃない、いいロケーションじゃない♪

店内はこんな感じ。カラフルな椅子と高い天井がかわいい。海に向いて並んで座る席に着席。

ちゃんと淹れた美味しいアイスコーヒーを頼んで、しばらくぼーっと海を見てました。

その後、福井の海側から山の方へ入り、来てみたかった福井の酒造、一本義へ。限定酒を購入し、今日の宿泊地、富山県の黒部にあるコンテナホテルへ移動し宿泊。

翌日は新潟へ抜けて、湯沢の奥地にある秘湯・貝掛温泉の日帰り湯へ。ここは目に効く温泉で、しかもぬる湯で有名。36℃ほどの体温に近い湯に身体を預けてると、温度のせいか身体と湯の境界があやふやになり、体がほどけるような錯覚を覚えます。

ぬる湯でゆったりクールダウン、20分以上浸かっていると、体に溜まった熱を逃すようでものすごく体調も良くなります。7月に甲府の山口温泉(34℃)行ったあとも体調良かった。

今の日本のクソ暑い夏を乗り切るには、ぬる湯が良いと今年の夏は学びました。

貝掛温泉は一軒宿。温泉もとても良かったし、今度は夏に宿泊で来たい思いました。朝から晩まで、ぬる湯でぼーっとしていたい。ぬる湯で体が適切に冷えるのが最高に気持ちいい。エアコンで体の外側だけ冷やすのと全然違うんです。

日帰り受付が12:00~14:00までと短いのですが、黒部を8時に出てなんとか間に合い、お食事ところでお昼ご飯をいただいてから温泉に浸かりました。私は貝掛蕎麦。

オットはぶっかけうどん。お食事も美味しかったので、本当に今度は泊りがけで来ようと思いました。ただしぬる湯なので寒くない、汗ばむ陽気の時期にw

 

福井県から富山県、新潟まで、越前→越中→越後と、日本海側を駆け足でまわった夏旅でしたが、やっぱり福井の海がよかったなー。あまりに綺麗で遠浅だから、子供の時以来40年ぶりくらいに『海で泳ぎたい、シュノーケルしてみたい』と思いましたもん。

また行く機会があれば泊まりたい宿もあるし、常神半島の民宿で船で送迎される海水浴場も楽しそうだし、福井県、またリピートしたいと思っています。