どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

鉄砲木の頭(明神山)

今年初の山登りは、山中湖湖畔にある富士山ビューの山、鉄砲木の頭。

ここは山中湖と富士山が、まるで絵画のようなこんな構図で見れる富士山ビューの場所です。

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しかも、直下にあるパノラマ台駐車場からなら200m登るだけ。

お手軽お気楽にこの絶景が見れるとあらば、昨年11月の西沢渓谷以来山に登ってない上、正月明けでダラけた体にはピッタリ♪な練習にもなるなーと思い、1/17に行ってまいりました。

 場所はここ。

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山中湖の湖畔のこじんまりした山です。標高1200mほど。でも、標高とは海抜からの高さなので、すでに山中湖はかなり標高がある場所のため、見た感じは300~400mの丘陵です。地図左下の薄い緑色のあたりから富士山裾野、右の紫の線が今回の登山ルート(往復)です。ね、ほんとにちょろっと歩きでしょう?

山登りは早朝出が多いのですが、今回は日が高くて富士山が綺麗に見えるうちに1時間ほどチョロっと登って、観光して温泉入って帰ろうというつもりなので、ふつーに7時に起きて8時30頃出発、行きは高速代節約で途中から下道使ったので11:20ごろパノラマ台駐車場着、11:44から登り初めて、13:00には下山、観光して風呂入って16:00に帰宅路につくというコース。

服装も、ジーンズにセーターという普通の観光の格好に、登山用ソフトシェルと帽子着用。今回は自分はザックは無しでトレッキングポールとローカットのトレランシューズという、登山武装解除の格好で。

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パノラマ台駐車場より。もう駐車場でこの絶景。

富士山ビューポイントなので、平日でも次々に車が来ます。パノラマ台駐車場は7台も止めればいっぱいになるようなちいさな駐車場なので土日は混むかも。でも、皆、ここからの絶景眺めて写真撮って帰るので回転はいいかも。トイレあり。和式ですが綺麗です。凍結防止のためか、手洗いもトイレもずっと水が流れっぱなしでしたが、そのせいか臭いもなく快適に用は足せました。

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トイレの後ろが登山道。数日前に雪が降ったらしく、登山道は薄く雪がのこっています。鉄砲木の頭の登山道はすすき野原。樹林帯は無く、日差しが当たればポカポカ。この日は風も強くなく、快適に登れましたが、樹林帯が無いという事は強風の日は辛いかも。

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振り返れば山中湖。登るにつれて雪の量が増えてきました。気温が低いのか、雪は粉雪でけっこう滑る。山中湖の奥、白い頂きの峰々を抱く連峰は南アルプスです。

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粉雪、全体的にこれくらいは積もってたかな。日が当たる場所は溶けてましたが、すすき野の影になる場所は濃く残っている感じ。雪道に先人の足跡があるので今日は何人か登っているみたいです。でも、みんな、だいたいパノラマ台駐車場で満足して帰っていくようで、この日は登山者はもうひと組しか見ませんでした。

雪道は、イノシシかシカのようなヒヅメの跡とか、イタチかなんかの足跡とか残っていて面白い。

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予期せぬ雪山登山でテンション上がる♪チェーンアイゼン必要なほどではないし、トレランシューズでも全然大丈夫。雪道を楽しく登りました。

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半分くらい登ってきて振り返る。ススキ野原にあちこち道が。実はメイン登山道、道の真ん中がえぐれてしまっていて、そこに土留の丸太だけ残っていて、非常に歩きにくい。なんで、登山道脇を並走するように道があちこち出来ていました。

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山頂直下は傾斜キツかったです。30分か40分程度のコースですが、けっこうガシガシ登る感じで、近くにあれば休みにトレーニグに通いたい感じ。

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山頂には山中諏訪神社の奥宮が鎮座します。お参りしてから荷物を脇に置かせてもらい一休み。山専ボトルに熱い紅茶をいれてきてあるので、しばしティーブレイク。行動食をつまみながら山頂からの景色を楽しみます。

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鉄砲木の頭の山頂。正確な名前は明神山というらしい。三国山の方へ縦走するコースも良さそう。ずっと富士山眺めながらの縦走とか、いいなー。

で、振り返れば……

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富士山バーーーーン!!ウヒョー!気持ちアガるーーー!

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パノラマ台で見てた時より、少し霞がかかってしまったけど、パノラマ台より高い位置から見る富士山はまた格別。より大きく感じる。

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富士山の奥には頂きに雪を抱く南アルプスがよく見えました。

f:id:Aoituki:20190120192505j:plainいやーー、いい景色だわ。この抜け感、たまらない。

たいした距離も登ってないのにこの絶景。山頂部分にベンチなどは無いけど、広くて平らなので、気候がよければ敷物引いて、山メシしながら富士山を眺めていたい。食後にザックを枕に寝転びながら富士山見るのもいいかもーー。

冬は冷えるので時間のかかる山メシは控えてるんですが、初夏などの気候のいい時にまた来てみたい、ゆっくり山メシしたいと思える絶景ポイントが増えたぞ。

山頂には10分ほど滞在してすぐに来た道を戻ります。30分ほどでパノラマ台駐車場に戻り、駐車場はベンチがあるのでそこでちょっと行動食つまんで、このあとは観光に山中湖へ。

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湖を半周し、山中湖湖畔からの富士山。ボート乗り場に白鳥やカモがたくさんいたので近寄ってみる。

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この白鳥、人が餌をあげてるようで、人慣れしていて逃げない。そして湖の中にはたくさんの大きなコイ。やつらも餌付けされてるようで人が来ると水面に寄ってきます。

何ももってないよーと、グーに閉じた手を突き出しては開いて、しばし白鳥たちを翻弄するお遊び。

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対岸にはさっきまで居た鉄砲木の頭が見えます。すすき野原の部分は、人が木を刈って出来た部分なんだろうな、後ろ側は樹林帯が見えるから。霧ヶ峰みたいに、牧草のためなどの目的で人が定期的に焼いたりして手を入れたんだろうな。

このあとはすぐそばにある紅富士の湯に立ち寄り。露天風呂からズバーーンとそびえる富士山が目玉の立ち寄り湯で景色とお湯を堪能し、16:00には帰途につきました。18:00には帰宅。お土産は現地の肉屋で買った馬刺しと日本酒。その夜は馬刺しで一杯やって、楽しく眠りにつきました。

 

1月だし、縁起の良さそうな富士山でも見ようかという軽いノリで来るのにオススメです、鉄砲木の頭。

200m登るだけで見れる富士山の絶景は、登山慣れしていない人を連れていくにもいい場所だと思いました。30分だけ頑張らない?とインドアの友人知人を引っ張って行き、登っている途中は振り向かせないで、山頂に着いたら振り向かせると絶景の感動は増すと思います(笑)。ただし、最低足元スニーカーで。真ん中えぐれた登山道はヒールめり込むしブーツでも汚れるよー。