9/15木曜日。群馬県・草津の奥にある、通称天空の湖、野反湖を一周歩いてきました。天気予報は雲時々晴れで、朝の現地はガスってたので期待してませんでしたが、いざ歩き出してみれば、峠側はガスが出てて、ダム側は晴れてるという変わった天気に。晴れて青々とした美しい野反湖と、ガスった神秘的な野反湖、両方楽しめてラッキーでした。
まだまだ木々は緑が多かったですが、盛夏の濃緑からだんだん枯れ葉色がかってきて、あちらこちらでちょっぴり秋の色づきが見れて、初秋の奥草津を楽しんできました。
野反湖はハコスチとブルーバックレインボーで有名な釣りの湖でもあります。今回はザックに釣具を忍ばせて、ルアー投げの練習もしてきました。一周に時間かかったので、投げたのはちょっとだけですが、涼しい天空の湖でルアーを投げるのは楽しかった~。
朝4:00に自宅を出て、野反湖畔にあるビジターセンターに着いたのは7:00過ぎ。ガスガスで周囲が真っ白な為、少し待つかと相談してたら、みるみるガスが晴れてきたので、予定通りに歩き出すことに。
ビジターセンターから野反湖の西岸、キャンプ場方面へまずは向かいます。キャンプ場内はハイカーは通り抜け可です。
野反湖はキャンプ場としても有名。標高1500mあるので、夏でも涼しく、湖畔の絶景が素晴らしいキャンプサイトです。ビジターセンターに車を止めて、ちょっと離れたテントサイトへはリヤカーで荷物を運べるため、テントサイトまでの道は整ってます。
小さな沢を渡る。涼しい。
この沢が流れ込む湾が野反湖の釣りの一級ポイントらしい。
ウメバチソウの花畑。ウメバチソウは整った星型の花でかわいい。
テントサイトまではこんな道。リヤカーで荷物運ぶ為、平坦で凹凸の無い道です。
振り返れば、先ほどまでガスに覆われていた山々がくっきりと。嬉しいね~!
テントサイト周辺には水場があります。
我々もここでお昼用の水を汲みました。
水場の先は開けており、キャンプ場テント場の広場になっていて湖が見えます。広場には炊事棟とトイレあり。キャンプの方々が朝食の準備をしたり、シュラフをベンチに干したりしてました。ベンチにザックを置いてトイレを拝借してから、朝の湖を見ます。朝日に輝く眩しい湖面をガスが渡っていく。
上空は晴れてるのに、湖面だけをガスが渡る不思議な景色。
反対側のダム側はきれいに晴れてるのに。
奥の富士見峠側はガスってる。湖面をガスが生き物みたいに滑っていくのは見飽きないです。
足元にはリンドウ、ワレモコウ、アキノキリンソウの秋花の花束。寄せ植えみたいに秋の代表的な花が揃って咲いてるのが微笑ましい。
30分ほど歩いてエビ沢&カモシカ淵(釣りポイント名)に到着。湖を見てたら急に吹き寄せられたガスが来て神秘的に。
流れてくるガスの濃さにより、日差しが遮られたり、紗がかかったように見えたり。湖面も晴れた青い湖面から曇天の暗い緑の湖面まで、目まぐるしく変わる景色は見飽きない。
エビ沢&カモシカ淵、流れ込みがあるから魚が付きそう。ここはイワナのポイントらしいです。野反湖はイワナは9/20まで可能。ニジマスは11/10まで。
おや、釣り人発見!
ズームしたら対岸にも。手元で巻いてるからたぶんルアーだな。
西側は樹林帯と草地を縫うような感じで道が続きます。多少のアップダウンがありますが、おおむね平坦で歩きやすいです。開けて景色が望める場所には休憩ベンチもあちこちにあります。
この日の西側の足元、なんだか小さなクモの巣がたくさんありました。ガスがかかってたせいか水滴がキラキラしてました。
ちょっと白っぽいリンドウ、青でなく藤色だな。
マイズルソウの実。真っ赤になる前は白に赤いブチなのね、初めて知りました。
またガスが上がってきて神秘的。道は下草やササも刈取りして整備してあって歩きやすい。
西側を半周した富士見峠の手前。湖のこちら側はずっとガスがかかってた。峠の休憩所もガスで見えない~。ガスが濃いから暗くなり、ちょっと不気味なムード。
ガスの中だから、ススキの穂先に水滴。フォトジェニックに水滴を撮ろうとしてみたけど、風で穂先が揺れてこれが精一杯。
7:40ごろ駐車場を出て、9:42に富士見峠の休憩所に到着~。コースタイム1時間半だから、我々にはやっぱり二時間。休憩所には野反峠って書いてあるけど、道中の指導標は富士見峠だったし?
綺麗な水洗トイレあります。野反湖、半周すればトイレにありつけるのも女性には嬉しい。協力金で100円入れます。
ベンチもテーブルも沢山あるので、まだ10:00でちょっと早いけど、朝も早かったしお腹も空いたのでお昼にします。
今日はこれ、缶ツマから出てるメスティン用パエリアの素。三種類出てて、チキンパエリア、シーフードパエリア、イカスミパエリア。アウトドアショップやキャンプ用品売り場に置いてあります。この前イカスミとシーフードを購入したので、今日はシーフードパエリアにします。
研がないでそのままの米1合と缶に書いてあるけど、本当か?と思ってネット検索したらそのままでは芯が残るというレポも。今回は普通にコメ洗って吸水して持参しました。実際、パエリアは生米から炊くから芯があってもいいんだけど、やっぱり日本人だからコメは芯が無い方が好き。
缶をあけて汁ごと具材を全て入れて、弱火20分、蒸らし10分表記。中の具材はアサリとパプリカみたい。
ベンチの側にはマツムシソウの群生。
やっぱり好きよ、マツムシソウ。癒されます。
ご飯炊けるまで30分かかるので、先にカップ麺タイム。チリトマトとトムヤムクンのハーフ&ハーフ麺、ピリ辛で美味しかった。あとはウチの山食の定番ギョニソ(魚肉ソーセージ)をかじりながら炊けるのを待ちます。
野反湖はブルーバッグレインボーという背の青いニジマス、イワナ、通称ハコスチという箱島スチールヘッドというニジマスが有名な釣り場でもあります。イワナは9/20まで、ニジマスは11/10まで釣り可能。遊漁券は1000円。ビジターセンターや富士見峠休憩所で自販機で24時間購入可能です。そのため、野反湖周回や起点で周辺の山に行くハイカーとハコスチ狙いの釣り人と両方が居る感じです。
今日は我々も日釣り券を購入。歩き終えてから少し竿を出してみます。わくわく。
野反湖のレギュレーションは、釣り時間は日の出から日没まで。持帰りは一人10匹まで、15センチ以下はリリース。まあ、釣れないだろうけど、ルアー投げる練習にいいかな。
黄色丸したあたりで、後で竿出してみます。
そうこうしてるうちにご飯が炊けて蒸らしも完了。ぱか。おーーし、綺麗に炊けてる。
よーーく下からかき回して。底も焦げ付きなし。パエリアだから多少焦がしてもよかったと反省。
うん、めちゃ旨い!ちゃんと魚介類のダシが効いてサフラン使ってるパエリアの味です。これは炊くときに有頭エビとムール貝など乗せて炊いたらさらに旨いんではなかろうか?または炊けた上からホワイトソースとチーズして、バーナーで炙ればドリアにもなりそう。
しかし、ガスの中なので景色は全く望めず。涼しくてご飯食べるのに良いとポジティブに考えました。
ご飯が終わり、お湯を沸かしてコーヒーを入れて飲んで、食器片付けたりトイレに交互に行ったりしながら、気がついたナナカマドの色づきを撮ってたら、あれ、なんか湖がうっすら見えてる…?
おお!ガスが晴れてきたぞ!食事が終わり歩き出すちょうどいいタイミングでガスが取れてきた。さあビジターセンターに向けて再出発だ!
東側の湖畔道に入ります。入り口あたりは両側がマツムシソウの群生で、マツムシソウビクトリーロード。マツムシソウ好きにはたまらない道でした。
東側は一気にグイッと階段で標高下げて湖畔を歩く道。行きの西側と違ってほぼ樹林帯はありません(ダムに近くなると車道へ上がるために樹林に入る)。開けて気持ち良い道でした。
この抜け感!日本じゃないみたいで気持ちいい~!
ガスが晴れ、樹林が無いから遮るものない湖畔の景色をパノラマで。
東側を富士見峠から来ると、太陽を背にずっとこんなすばらしい景色を左手に見なが歩けます。
東側の道はだいたいこんな感じ。日差しが暑かったけど、湖面を渡る冷やされた風が冷たくて、風が吹けば気持ちいいです。
今日の小さい秋発見、ナナカマドの紅葉。
ナナカマドの実が真っ赤になると秋だよね~。
東側コースはビジターセンターやダムに近くなると車道になるので、湖畔から車道への登りがちょっと辛いけど、高度稼いで振り返ってみると青い湖に癒されます。
車道に出た。つづら降りを降りて、ダムの上を渡りビジターセンターまでは1.5キロほどアスファルトです。
ダム上より。やっぱり奥の富士見峠はガスの中だな~。この日はそこだけずっとガスが溜まってました。ビジターセンターに戻り、車に不要な荷物を置いたら、ニシブタワンドに降ります。
黄色の丸が車を停めた登山者・釣り人専用の砂利駐車場場所。そこからキャンパー用のアスファルト駐車場へ行く途中に、右手に湖畔へ降りる道があります。そこを下りて黄色くマーカーしたあたりで竿を出しました。
湖畔はこんな感じ。ガレてるので足元注意で。
今日は小さくなるパックロッドのズームサファリ404ULと、リールとルアーボックスをザックに入れて歩いてました。いいポイントがあったら竿出すかなんて話してたけど、一周に時間かかってそれは出来なかった。まあ一周でポイントを全て下見したと思えばいいか。
ちょっと重い3.5gスプーンから投げてみます。風があるので3.5でも煽られて飛ばない。5g投げて10mぐらいか。竿が4フィート(120センチ)しかないからなーもともと飛距離はでないなー。長い竿、ちょっと欲しい(笑)
13:30くらいから始めたけど、もちろん、アタリもチェイスも無し。わかってます、マズメも過ぎてるこんな時間だし、そもそもそんなにネイティブ湖は甘くないと。
釣れはしないけど、風の通る湖畔で、美しい景色を見ながら投げるのは気持ち良かった。投げる練習と割り切って、プラグ投げたりミノー投げたりして遊びました。
釣ってた場所をパノラマで。右手奥に見えるのはダム。風はあるけど強くはなく、涼しくて気持ち良い湖畔でした。ここで朝から釣るのも楽しそう。一周したからポイント全部見てきたし、今度は釣り目的で来るつもりです。
野反湖一周、道はなだらかだし、コースにベンチ多いし、我々みたいなサンデードライバーならぬ、休みに時々山歩きハイカーに最適でした。天気にさえ恵まれれば、ずっと片側に野反湖を見ながら楽しく歩けます。この時期なら風が吹けば涼しいけど、東側は日陰が少ないので日焼けだけは注意が必要かな。秋だしと、うっかり日焼け止め塗り忘れた手首から先がこんがり焼けてました。
これからの紅葉シーズンも青い湖に赤や黄色が映えて良さそうです。
●オマケ
8/31に池袋にある夜パフェ専門のモモブクロに同僚と会社帰りに寄ってきました。
パティシエが作るパフェは、美しくて食べるのもったいないほど。
私は"葡萄と小豆と金魚鉢"を頂きました。もちろん、とっても美味しい~。ディルがスイーツに合うなんて。パティシエさんが作る繊細なパフェ、素晴らしかったです。
季節ごとに6種類のパフェのラインナップ。セットは飲み物付きで、飲み物にはアルコールもあり種類がたくさん。私はウィスキー水割りにしました。
"葡萄と小豆と金魚鉢"、中で金魚が泳いでます。水はレモンジュレ、水草はディルでした。
上の黒い部分は炭を使ったメレンゲの帽子みたいなもの。手で持つと指が黒くなる(笑)メレンゲの中には小豆アイス。下はぶどうがぐるりと、その下は白玉も。
ちょっと写真がナナメったたけど、断面がよくわかるので。金魚鉢の底石はタピオカとウグイス豆と小豆。和風なテイストでまとめられていて、一番底の最後の一口が底石の小豆とウグイス豆になるので、和の味で締まるように食べる順番まで計算されたパフェでした。また是非行きたい~!