
“魔女の瞳”
その神秘的な響きが、なんとなく心に引っ掛かっていました。いつか、機会があれば見てみたいなと。
湖沼に瞳と名前が付く場所は、竜の瞳・ドラゴンアイが岩手の八幡平で、魔女の瞳が福島の一切経山。そういや、まだ福島の山って行ってないなと思い、ふと思い出したのが『魔女の瞳』。
魔女の瞳が見れる一切経山への登山口、浄土平へ向かう磐梯吾妻スカイラインは紅葉の名所だと聞くし、秋活しに行くか!と福島へ遊びに行きました。
せっかくだから高速を南東北周遊プランにして、ビジホを予約。日本酒の品揃えの良い居酒屋を予約して、泊まりがけで秋の南東北を楽しんで来ました。
10/22、23と連休だったので、当初の予定では10/22に登山してそのまま帰宅は福島はちょっと遠いし、山歩きで疲れているだろうからビジホにでも泊まって地元の居酒屋メシして、翌日温泉でも入って帰るか、という予定でしたが、予定が近づくにつれてどうも10/22の天気が良くない。翌日10/23はどこの天気予報も晴れマークを出しているが、22は曇マークばかり。
今回の山は、ガスって魔女の瞳が見れないと楽しみが半減する山のため、10/23に山歩きに変更、10/22は観光を楽しみました。
高速を南東北周遊プランにしたので、10/22は米沢へ。米沢牛をコスパよく食べれるお店を探して、初・米沢牛を堪能しました。
お肉屋さんの扇屋さんがやってるミートピアは、お肉屋さん直営だから米沢牛がお手頃に食べられると有名なお店。土日は混むらしいけど、平日の12:00前に到着で待たずに入れました。平日でも次々にお客様がきて、人気店だと伺えました。
私は牛鍋定食。味噌仕立てのすき焼きのような鍋で、これにご飯とお味噌汁が付きます。お鍋には大きな米沢牛が2枚と、豆腐、白山、しらたき。
おかわり牛肉は5枚。一枚が大きいので結構ボリュームあります。もちろん、サシ入りまくった柔らかく旨い牛肉。
オットは店の名物ビーフカツ。
肉厚で火加減レアなビーフカツ、塩で食べるとめちゃ旨でした。
牛おうぎ漬けもおかず単品でも注文。タレと味噌にに漬け込んだ牛肉を焼いたモノ、美味しくないわけがない。米沢牛をすき焼き風、カツ、漬け焼きと堪能して大満足しました。
ホテルへチェックインする前に立ち寄りした、福島の飯坂温泉。アルカリ性の熱湯で、公共浴場があちこちにある感じ。
波来湯(はこゆ)と鯖湖湯(さばこゆ)の二つに立ち寄りました。まずはぬる湯のある波来湯から。飯坂温泉は熱い湯の温泉地。公共浴場も熱い湯が多いです。野沢温泉や草津の公共浴場のような感じ。波来湯は45℃以上のあつ湯と、ぬる湯(それでも43℃)の湯船があるので初心者向け。銭湯だからシャンプーやリンスなどはないけどシャワーもカランもあります。
次は鯖湖湯(さばこゆ)へ。この鯖湖湯は、飯坂温泉のシンボル的に有名な公共浴場で、松尾芭蕉も入ったとか。古色蒼然とした佇まい、木造の湯屋や浴場の天井の高さなど、こーゆー古い公共浴場好きならハマる感じ。
この歴史ある佇まいで浴場として現役、400円。
お湯はかなり熱め。女湯は誰か埋めた後だったのか、体感43℃くらいでちょうどよく浸かれたけど、オット曰く男湯は45℃は固かったそう。
カランもシャワーもなく、もちろんシャンプーもリンスも無い。湯船から桶で湯を汲んで身体を流して浸かります。脱衣所も風呂場と一緒。草津の地蔵の湯のような感じ。
飯坂温泉、最近ニュースで熊が出たとか報道されてたけど、結構街中で、こんな場所に熊?って感じでした。公共浴場を2カ所巡りましたが、何よりお湯がすごく良かった。温泉街の適度に鄙びた感じも良くて、今度は飯坂温泉の湯を目的にして来たいなと思わせる、良い温泉地でした。
この日は福島市駅の駅前にあるリッチモンドホテル泊。二人の年齢合わせて100歳以上なら割引になるプランがあって、もちろん我々はヨユーで二人合わせて100歳overなので使わせてもらいました。二人で8,400円ほどで泊まれてラッキー。お部屋も広めで駐車場も隣にあるし、とても良いホテルでした。
この日は新政の飲める居酒屋を予約。お酒に集中したいため写真は一枚もありませんが、お料理はどれも美味しく、良いお酒をたくさん飲める良いお店でした。またリピートしたいと思っています。
前日福島市のビジホ泊のため、朝はゆっくり7時起き8時出発。 浄土平に向かう磐梯吾妻スカイラインはちょうど紅葉が見ごろ。紅葉見物のノロノロ運転に捕まり、20分程押して浄土平着。
平日の朝9時で、浄土平の駐車場は7割〜8割埋まってました。
昨夜ちょっと飲み過ぎwて、予定起床時間より1時間寝坊したから9時台着でしたが、確実な駐車スペース確保なら8時到着を狙うのがベストかと(特に紅葉シーズン)。
時間押してて、写真撮る余裕無かったけど、浄土平来るまでがめちゃ紅葉綺麗でした。奥に見えるのは吾妻小富士、スニーカーで手軽に散策出来ます。
吾妻小富士、よく見るとお鉢周りしてる人影が見える。
吾妻小富士の山裾、紅葉めちゃ綺麗でした。
浄土平の公衆トイレ裏側からの展望。高湯方面から来る途中、日本では無いような火山帯風景が素晴らしかったけど、それが上から一望出来ました。何かのロケもしていて、そのせいで通行止めになり更に到着押したけどw
紅葉と、火山帯独特の荒涼とした風景が織りなすダイナミックな景色、見飽きない。
昔、草津白根山の脇から芳ヶ平へ向かう道がこんな景色を拝めたっけ。白根山は火山注意報が1から2に上がり、あの道を歩けなくなって久しいので、久しぶりの火山風景に心躍りました。
手前も本当に紅葉綺麗。昨日立ち寄りした道の駅ふくしまの紅葉インフォメーションでは、浄土平は盛りを過ぎていると書いてあったけどなんのその。まだまだ十分、楽しませて頂きました。
トイレを済ませて準備をして、ビジターセンター左側奥が登山口。
最初は湿原の中の木道です。
木道歩いてると、右手の山肌からモクモクと蒸気が噴き出てる。風向きで硫黄の臭いが流れてきます。
木道の先は、低めの灌木の樹林帯をゆるゆる登る感じ。浄土平で標高1,600mですが、東北で緯度が高いためにすでに森林限界近い感じ。
低め灌木やハイマツが多い樹林帯を登って行きます。岩ゴロと小石ザレザレ、ところにより木道、だいたいが荒れた木の階段って感じの道。
ひと登りして振り返ると、先程までは見下ろせなかった吾妻小富士の火口が見えてくる。
ちょうど雲も上がってきてダイナミックな火山の景色。朝、浄土平へ向かう山道では雲海が見えていたし、今日は晴れだけど雲多めです。
40分程登ると前方が開けて、酸ヶ平避難小屋が見えてきた。
酸ヶ平到着。このまま木道をまっすぐ行くと400mほどで鎌沼。鎌沼との分岐を右に曲がり、避難小屋を目指します。
避難小屋の奥に、一切経山へ向かう登山道が続いているのです。
酸ヶ平避難小屋着。トイレもあります、チップ制。 小腹も空いたし、避難小屋内で行動食食べてひと休みし、この先にあるという急登に備えます。
噂に聞いてた急登の登場。確かに角度的に急登だ。ただし短めなのでそこまで辛くはないです。辛さでいったら去年の乗鞍のほうが辛かった、空気薄いから。
道の脇にはまだ溶けない霜柱。今日も気温は一桁、朝はマイナスのはず、そりゃ霜柱も立ちます。霜柱、今年初だなあ。
ハァハァしながら途中で振り返ると、鎌沼を望む絶景です。美しさに元気出るわ〜。上から見下ろすと酸ヶ平に池塘がある!分岐では見えなかったなー。草紅葉も終わった、枯れた湿原とクマザサやハイマツの緑の斜面の対比がいい。
急登、終わった…!
ザレた岩ゴロ道を奥に進むと、やっと一切経山が見えてきます。
噂の空気感謝のケルン。山頂標識に見えますか、正しい山頂はもうちょい奥にあります。
これが山頂〜!意外に高い1,948m。一切経山の山頂は広く、ここからは魔女の瞳は見えません。更に右奥、人がたくさん横並びに居る場所が魔女の瞳ビューポイント。
そう、こんな感じに人がたくさん立ったり座ったりしてる所へ行くと……
魔女の瞳にご対面!
おおー!魔女は青い目かー!よく考えればそりゃそーだ、魔女は西洋のものだ。
岸辺の碧からコバルトブルーへのグラデーションが美しい〜。山頂付近は紅葉終わりだけど、残っていればハイマツやクマザサの緑の中に赤い紅葉が散らばって見えるらしい。それはそれで綺麗だろうな〜。
パノラマで。岸に近い青碧色から深いコバルトブルーへの色合いが綺麗だ。
最後にもう一度よく魔女の瞳を眺めてから、敷物に座ってひと休み。これを見たいから、晴れ予報の今日に山歩きにしたんだ。
魔女の瞳を見ながら、道の駅で買った燻製玉子を食べてしばらく休憩しました。
魔女の瞳を後にして歩き始めたら、吾妻小富士のダイナミックな火口が良く見えたので写真撮ろうとしたらガスが上がってきてしまい……ガスのスピードにシャッターチャンスは負けた。
下山は早いので、すぐに急登箇所へ。ザレた地面がかなり滑るので下りは注意が必要。ふと顔を上げると鎌沼の絶景が励ましてくれる。
分岐を鎌沼方面へ進み、振り返ると先ほどの急登が見える。
拡大すると、カラフルな登山服が沢山、急な坂に張り付くように登るのが見えた。頑張れー、魔女の瞳が待ってるよ!
右に酸ヶ平の湿原を見ながら、木道を進む。
すると分岐から400mほどで鎌沼に着きます。木道脇にベンチがあったから、腰掛けて休憩。おやつに持参した生八ツ橋を食べます。シナモン風味に餅に餡の生八ツ橋、行動食にいいな!
ひと休みしたら、来た道を戻ります。このまま木道を先に進み、鎌沼を周回して戻るコースが一般的らしいけど、道が泥濘んでいるという情報があったから、来た道ピストンで戻る。
酸ヶ平へ登る道は、道の両側にシラタマノキが沢山。
下まで降りてきたら、真っ赤に色付いたナナカマド。標高1,900mの上はもう終わっていたけど、1,600mの浄土平周辺は、今が秋真っ盛りかな。
ススキの穂が目立つ枯れた湿原。所々に残る褪せてきた紅葉。バックにモクモクの火山帯。
吾妻小富士を正面に見ながら、木道をビジターセンター方面へ戻ります。
下山して、浄土平レストハウスへ立ち寄り。お腹空いてるので、ここはやっぱり、レストハウス名物、魔女の瞳ラーメン注文。真っ青な汁のインパクト大。
オットはふつーに味噌ラーメン注文。
窓際カウンターに座り、浄土平の景色を見ながら魔女の瞳ラーメンをいただきます。
味は塩味。特に香りに変化もなく普通の塩ラーメンです。インバウンドも沢山居る観光地のレストハウスだし、こんなもん。あくまで、ラーメンの魔女の瞳色の映え目的です。
今日は雲が多めでガスが上がってくる事も多かったけど、晴れてくれて本当によかった。やっぱり池や水は青空の下で見るのが綺麗だし、魔女の瞳もばっちり見えたし。
魔女の瞳、本当に綺麗でした。一切経山に登らないと見えない、神秘的なコバルトブルーは一見の価値あります。周囲にある他の山々絡めてロングコースも設定できるし、火山帯の景色はいいし、オススメです、一切経山。
紅葉も綺麗で、磐梯吾妻スカイラインも良かったから、また今度、吾妻小富士のお鉢周りをしに是非来たいと思いました。