どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

八幡平リベンジ/夏の北東北周遊旅①

2023夏休み遠征は、2022GWに爆風で歩けなかった岩手・八幡平リベンジ。台風が迫る中でしたがお天気にも恵まれ、やっと念願の八幡平を歩く事ができました~♪

昔なら梅雨の影響をほぼ受けない北東北は、からりとして涼しい絶好の避暑地だったハズ(親が青森出身なんで毎年夏に帰省してた。8月でも30℃行くことは希で、青森市街地でも朝は18℃とか)近年は東北も昔のようには涼しくないとはいえ、折しも迷走台風6号の影響で、フェーン現象くらってメチャ酷暑。常ならば20℃後半くらいのアスピーテライン入口で32℃とかありましたが、それでも八幡平レストハウスまで登ってくると22℃くらいに下がり、風も抜けるから気持いい~♪(下山したら麓のビジターセンターで35℃ありました。暑さ慣れしてない地元の方々が暑くて大変そうでした)

台風の影響で、はるか離れた東北でも晴れていても小雨がパラつくような変わりやすい天気。八幡平も歩くちょいと前に通り雨が降ったらしく、風が抜けない樹林帯は日が当たると蒸してムシムシと暑かったですが、八幡沼をとりまく湿原は風が抜けてサイコーでした!

雲が多めの晴れ空でしたが、青空に湖沼は青く美しく映え、高山植物もたくさん咲いていて、控えめに言っても【最の高】。これはまた、再訪したい場所が増えました。

八幡沼一周コースなら4~5キロほど。八幡沼にある避難小屋にトイレもあるので、我々の様な貧脚にばっちりのコースでした。いつか黒谷地湿原の方も歩いてみたいけど、八幡平はちょっぴりクマさん密集地域なのでな~、人気が少ない場所は要注意。

今回は8/9に八幡平を歩いてから、8/10は青森の十和田湖奥入瀬を観光し、8/11に八戸周辺観光してから山形へ移動して山形市泊。8/12に山形から帰宅しました。本当は8/10は酸ヶ湯キャンプ場泊予定でしたが、フェーン現象で屋外泊は暑さがヤバい&8/9夜に右足小指をぶつけて打撲(涙)したためビジホ泊に変更。この暑さでは全てホテル泊にして正解でした。

8/9がビジネスホテル西根、8/10が当日朝の気温を見て急遽予約したドーミーイン本八戸、8/11がクラウンヒルズ山形。ドーミーインはいたれりつくせりで良いビジホと聞いており、本当に設備もサービスもアメニティも良かったけど、3泊した中で私はビジネスホテル西根が一番気に入りました。部屋がビジホっぽくなくて、なんか、自宅みたいで落ち着いた。2019年に今の部屋に改修されたみたいで、室内も綺麗でいいです。もとは民宿か和風旅館だったんだろうなという館内、ワンフロアに3部屋ほどの小さなホテルですが駐車場もあるし、小奇麗だし、八幡平観光の拠点として推しです。

 

 

8/8、仕事から帰った後に支度して22:00に自宅を出発。途中晩ご飯食べて羽生ICから東北道に乗り北上します。たしか2:30頃に長者ヶ原SAに着いて仮眠。6:00に起きて7:00にSAを出て、ここから高速でも2時間半の八幡平を目指します。台風6号の影響で空はどんより曇り空。途中、朝食を取ったりトイレ休憩しながら、10:00には八幡平レストハウス駐車場着。

八幡平レストハウス駐車場はめちゃ風が抜けるポイント。前回のGWはそれで撤退したけど(←まっすぐに歩けないほどの強風で)、この酷暑には強風が気持いい~♪気温も低めで涼しくてサイコーです。

八幡平へ来たという証、岩手と秋田県境標識。

レストハウスから道路を挟んだここが登山口。ここを右へ入る。

足元は、整備されまくったこんな石畳道。まずはゆる~く登ります。

分岐を左へ。鏡池方向からぐるりと山頂へ回る予定

葉陰の木苺が宝石みたい、きらりと赤い実が目の端に止まる。

鏡池に到着。

ここが春の雪解けに、かの有名な八幡平ドランゴンアイになります。6月中旬くらいに毎年開眼します。

アカモノか?地面にはこれから色づく小さい実。

鏡池となりのメガネ池到着。

メガネ池の奥に鏡池が見える。彼方に晴れ間が見えてきた。

けっこう澄んでるメガネ池。流入してる河川は見えないけど、雪解けの伏流水とかあるのかな?

コオニユリがちょうど盛り。これを見ると山の夏も終わりに近づく気分。

このあたり、アオモリトドマツ(オオシラビソ)のいい香りが満ちているけど、風が抜けないので蒸し暑かった~、ムシムシでした。

タケシマランの実が赤く色づいていく途中。そういえば、栂池でたくさん見たな。

右に曲がると八幡平山頂へ。

直進すると蒸ノ湯への道、あまり歩く人が多くないのかいきなり道が細くなり、クマが出そうな雰囲気になる。八幡平周辺はクマの多い地域なので、お互いに不幸な出会いを避けるため人気が少ない場所は気をつけないと。

八幡平山頂到着、山頂はこんな展望台です。

平坦な山だからこの形式(展望台形式)なのね。

開けているけど、山頂(展望台)からの展望は……見渡す限りアオモリトドマツの深い樹林帯です。ひと眺めしたら降りて、ガマ沼と八幡沼目指します。

山頂展望台に日本百名山深田久弥の碑がありました。

ヤマハハコかな。道端にたくさん見ました。

色づき始めたナナカマドに、東北の早い秋の足音を聞く。

ウメバチソウの群生が足元のあちこちに。形が端正で好きな花です。

ガマ沼に到着!

けっこう水が綺麗です。ここも流れ込む川が見当たらないから雪解け水の伏流水なのかな?

ルアー投げたらなんか居るんだろうか……と話しながら、しばらくガマ沼展望台から沼を見て釣り談義。シンキング投げるかクランク投げるか(我々は水場を見ると釣り人の思考経路になる)。

ガマ沼の反対側が八幡沼です。八幡平というとこの角度の写真か、雪解け時のドラゴンアイが有名だと思う。

同じ場所をパノラマで。

景色が開けていてメチャ気持いいな~♪

風が抜けて気持ちいいから、この展望台にずっと居たいけど、まずは左の湖畔に見える避難小屋目指します。

避難小屋へ下る道は、左手の開けた草地の開放感が気持いい。牧草地みたい。

避難小屋手前のベンチスポット。今日は平日だから人がいないけど、あと数日してお盆になったら人が鈴なりになるんだろうな。ここは水面で冷やされた風が吹き抜けてくる、気持ちいい休憩場所です。

台風の影響で雲が多いけど、気持いい~、しかも涼しい~、風が吹き抜ける~♪

避難小屋到着。階段登って廊下を回り込むと、突き当たりにトイレがあるので一休み。トイレ(男女一緒)に手洗い水はありません、注意。ウェットティッシュ持参が吉です。

ここのトイレ前ベンチがマジ最高でした。

屋根があるので日差しが遮られ、沼からの冷たい風が常に吹き込んでくるという……。ここにしばらく居たい、昼寝したいと思うほど、気持良い休憩ポイントでした。

用意してきた冷凍ミカンを食べて一休み。トイレを使う方々が来るので、長くは独占できないけど、最高の休憩場所でした。

ついでに、あまりお目にかからないから避難小屋内を見学。東北の山々は北アルプスみたいに有人小屋は少なく、避難小屋主体と聞いたことある。

とても清潔で綺麗で、居心地の良さそうな避難小屋でした。

薪ストーブあり。寒い時も快適に過ごせそう。

避難小屋を出て歩き始めると、【the夏の空】ってイメージの雲。

足元の草原には晩夏の高山植物が咲いている。

コバギボウシか、東北のタチギボウシか。晩夏の湿原を彩る紫。

まっすぐに続く木道は、涼しい風が吹き抜けて、さながら天国~♪このあたり涼しく美しく、控えめに言って、最の高www

木道の途中で右手に入り、八幡沼のキワを歩けるトコがありました。沼のキワキワを歩いてみる。

八幡沼もわりと透明。そして強風が抜けるから、湖面はさざ波が常にたつ。

一部木道が壊れている箇所有り。気をつけて歩きました。

沼の際から元の木道に戻る箇所で、沼から水が流れ出てる場所に出ました。

八幡平はあまり川がないので流れが新鮮。

沼から流れ出し湿原へ流れゆく小川が地面を潤していくんだな。

流れを越えてさらに奥へ。

このあたりは流れがあるからか池塘がたくさん。

池塘が点在する大好きな景色です。樹林帯の植生が全く違うけど、ちょっと尾瀬みたい。

後ろを振り返る。あの丘の上がさっきの山頂かな。

ミツガシワがたくさん生えてる池塘。やがて緑に埋もれて湿原の一部になって行くんだろうな。

もう秋の花、リンドウが咲きそう。子供の頃から何度も帰省してるからわかるけど、本当に東北の夏は短い。

トンボがたくさん飛んでました。オットはしばらく頭に一匹つけて歩いてましたw

子供の頃、青森からの帰り道、八甲田周辺でもこの時期はもうアキアカネが大量に飛んでいた。東北のこの時期、昔からこれは変わらないんだな。

八幡沼の端に到着。名も無き沼なのか池塘なのか。風が当たらないから凪いだ水面が空を映して佇み、とても綺麗でした。

おお、水芭蕉の成れの果て。ここも水芭蕉が咲くんだな。そういえば去年GWに来たとき、樹海ラインで水芭蕉の群生地があったっけ。標高のせいか、緯度のせいか、尾瀬水芭蕉ほど花が終わっても巨大になってないんだな。

沼端から対岸を折り返します。

ギボウシの大群があちこちに。ここは薄い紫色が綺麗でした。濃い紫のもあり、紫の濃淡で木道脇を彩ります。

起伏も少なく、木道が緑の中を伸びてゆく、ただただ気持ち良いだけの道w

さっき居た避難小屋が対岸に見えるポイントに来た。

雲が多いけど、雨を降らしそうな厚い雲は抜けてきていて、青空が水面に映えてます。やっぱり湖沼は青空の下が綺麗よなー。

水際の草地には、小さな花が風に揺れて咲いている。時々ワタスゲの残りもあって。涼しいし、美しいし、天国か、ココは。

パノラマでこの場所の全景を。

沼の端に池塘もいくつか。この角度で見る八幡沼の景色は尾瀬沼にちょっと似ている。

あっちは沼、こっちは池塘

同じ場所をパノラマで。

ここもギボウシの花道。

サンカヨウの実。お花は雨に濡れたらスケスケの綺麗なやつ。

またまた木苺発見。何かに食べられたのか、熟して落ちたのか。美味しそうで色も美しく、ルビーとか宝石みたい。

八幡沼からちょっとだけ登り、レストハウス方面へ下ります。

おお!レストハウスが見えてきた!この道は見晴らしが良いけど、日当たりが良くて風が抜けないから暑い~。

よーーく見ると、緑の中に、秘湯で有名な藤七温泉が見えてる。下山し、レストハウスでお土産を買って、今宵の宿へ向かいます。

今宵のお宿は八幡平の麓、西根市にあるビジネスホテル西根。綺麗で、ビジホっぽくない落ち着く感じの良いホテルでした。二人で13,000円。

https://www.bh-nishine.com/

夕食は去年も行った八幡平のレストランこかげでラムステーキを食べて、ホテルに戻ります。 https://kotabi.jp/iwate/kokage/

じゃじゃーん。八幡平レストハウスで買った地ビール、ドラゴンアイのサンとスノー。

部屋に戻り、八幡平レストハウスで買ってきたドラゴンアイビールで乾杯!まずは無事の東北着と、八幡平リベンジ完遂を祝いました。持参した缶ツマなどを肴にビールを飲み、一日目は終了です。

8/10~8/12の行程は、写真も多いので②へ分けます。