どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

越生梅園

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3/14木曜日。前日13日から連休でしたが、前日は風が強すぎたので外出はあきらめて家でゆっくり読書などして過ごし、翌日の今日、昨日予定していた越生の梅園へ梅を見に行ってきました。

 水木での連休の時は、だいたい水曜に山歩きをして、木曜は休息日にあてるパターンですが、昨日は風が強すぎて。

電線が唸りを上げ、家が時折揺らされるような強風に、この時期盛りを迎え撒き散らされているであろうスギ花粉の驚異を足した場合に、花粉症の人間はどうなるか、を真剣に考えて外出はやめておきました。

ぬくぬくと温かい布団に潜り込み惰眠を貪り、たまに目を覚ましては読みかけの本のページをめくり、眠くなったら我慢せずにまぶたを閉じる。そんな怠惰な一日にすっかり身体はリフレッシュ。

翌日は風も弱まる予報でしたので、ちゃんと朝起きて梅林へ行こうと、今朝は8:00に起床して9:00すぎに家を出て、越生梅林に10:00には到着。

梅は盛りを少しすぎて、終盤へ入ったかという頃合。早咲きは枯れてきているけど、遅咲きは6~8分咲きという感じでした。

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入園料300円を支払い、入口からはいるとすでにこの景色。小さな白い花びらが舞い、梅の良い香りがします。

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梅林内には小道が迷路の様に作られていますので、気の向くまま、足の向くままにぶらぶらと梅の木を見ながらそぞろ歩き。奥は越辺川。ここは川沿いに梅林があるんです。

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すでに枯れている枝もたくさんあったけど、まだこれからというも木たくさんあります。一重だったり八重だったり、真っ白だったりピンクかかってたりと種類もたくさん。

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里山にかこまれて、ここだけ開けている梅園。今日も風は強めだけど、梅の咲く空は冬の寒空からのどかな春の空に確かに移り変わってきていて、季節の移ろいを確かに感じる。

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梅園、入口から手前辺りは普通の梅が多いですが、奥に進むとしだれ梅や紅梅の多いエリアが出てきます。これはピンクのしだれ梅。

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こちらは紅いしだれ梅と、緑がかった白のしだれ梅。紅白でめでたい感じ。その意図で植えたんだろうね。

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しだれ梅のエリアから更に奥に進むと、屋台が何件か出ている屋台村エリアが出てきます。そこまで来て、買い物したり食事をしたりして引き返す人が大半ですが、屋台村のさらに奥に道が続いているので歩いて行きます。

人影がぐっと減って、静かに梅を楽しめる小道が続きます。

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しばらく行くと、梅園の傍らを流れる越辺川の河原に降りられるポイントに出ます。

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この先は道がなくなるので遊歩道はここまでの様子ですが、越辺川対岸にも梅林が広がり、奥には里山が見えて、のどかでいい景色~。

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後から植えられたのか、川べりに緑色かかった白のしだれ梅。まだ8分咲きくらいで、風に枝がそよぐさまがとても綺麗でした。

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スマホのカメラでは何回やっても手前にフォーカス合わずにボケたので、潔く、手前ボケの老眼視界みたいな写真を晒しておきます……。

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広角取れるいいカメラ欲しいなー、と思いながらしゃがみこんで少しでも広角取ろうとあがく(笑)。いつか高級コンデジ、キャノンのGX9マークⅡ買いたい。

それは置いといても、敷物引いて寝転がりたくなるようないい河原でした。梅も綺麗だし。川の水は澄んでいるし。風さえなければお昼寝タイム。

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元の梅園に戻り、行きには通らなかった道を通ると、看板の立つ梅の古木が。

越生梅林は100年ものの野梅の古樹がなにげにたくさんある、かなり古くから続く梅園なのです。

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そうか、この木は200年超えているのか……200年前、1819年にはすでにこの梅はここに生えていたかと思うと、なんか、気が遠くなる。

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古い古木の梅の花は、周りに比べてすこし小ぶり。品種改良されていない、野梅の一本なんだろう。……200年を経て、まだ花を現在に咲かせる古木。色々考えると、小ぶりながらも重い一輪なんだろう。

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梅園内には小型SL用のレールが引かれていて、土日はSLが走る様子。お子様に人気だろうなー。

そして、梅園に来て何百年ものの梅の古木を見るたびに胸の奥に去来する思いは、

ガラスの仮面紅天女って、あの後どうなったんだろう』

という、世俗の垢にまみれたオタクの想い。……いや、続きを手に取ればいいだけなんだけどね、なんか、読むのに体力使うのよ、あの漫画。

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越生梅園はほぼ毎年行ってる梅園なので、1時間ほどで園内見所回って、隣町のときがわ町に移動。ここの『とき庵』という蕎麦屋が今回のお昼の目当て。

開店11:30を狙って11:15に着くも、すでにひと組待ち。開店までの15分に4組が並びました。

ここは黒い蕎麦で有名な蕎麦屋です。

蕎麦もラーメンやうどんと同じで好みが別れますので、万人には進めないけど、なにしろ蕎麦の香りが高く、蕎麦の味がしっかりする田舎そばで旨い。

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月替わりか週替わりかの天ぷらも、野のもの中心で面白い。秋なら柿のテンプラとか、夏ならトマトやオクラ。今日の天ぷら蕎麦の天ぷらラインナップがこれ↑。

蕗の薹にエシャレット?カブにムカゴに安納芋。ここは天ぷらも美味しいんです。

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主人が天ぷら、私は鴨汁をオーダー。天ぷらは塩がついてきます。器も全て陶芸家の手作りで湯呑も三角形なんだよね、ここ。

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天ぷらは全て半分味見させてもらいました。ふきのとうのほろ苦さが良かったなー、早春を齧る気持ち。しかし、最後に食べた安納芋の甘さには全て持って行かれた。今まで食べたさつまいもの天ぷらの常識覆す旨さ、安納芋の天ぷら。

f:id:Aoituki:20190314215252j:plain私の鴨汁。鴨汁は柚の効いた軟骨入り鴨肉つくねと、焦がしたネギと、やはり焦げ目の付いた鴨肉の入った、濃口たまり醤油ベース。

具が汁に旨みと焦げた深みを加えながら、それぞれの具の個性が消え無いという奇跡の汁。山椒が合うような不思議な味で、一度食べると虜になります。

また、それだけ濃いつけ汁なのに、蕎麦が負けないのがすごい。この汁だと、普通の更科では蕎麦が負ける、それくらい濃い、特徴的な鴨汁です。

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ここは大盛りがありません。蕎麦は普通盛りだけ。大盛りが食べたければもう一つ、盛りでもオーダーするしかない。

この黒々とした、黒蕎麦。全粒そば粉率高いので多少切れてますが、下手な十割みたいなボソボソ感はありません。あくまでなめらか。それで香り高く甘い。

蕎麦好きなら、一度食べて見てくだされ、ときがわ町の黒いそば『とき庵』。締めの蕎麦湯もどろっとしてて濃くて美味しい。

……ちなみにここ、温かい蕎麦はありません。冬でもつけそばオンリーです。

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ときがわ町から鳩山町方面に抜けて、行きに来た道を戻ります。なぜなら、行きがけの車窓からどうしても立ち寄りたい名前の店を発見したため。

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……行きたくなる気持ち、わかるよね?魔女の宅急便のキキの居たパン屋と同じ名前のパン屋。通りすがりにこの店名と、このキキみたいな看板みたら引き返したくなるでしょ?

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なんかワクワクするような、田舎チックな店構え。

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店内は窓際に可愛らしい小物と、手作りパンが並びます。パンは店内でドリンク注文して食べられるそうなので、コーヒー注文して食後の一服。

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店の隅には暖炉がはぜます。

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初めは燠火だったので、流行りの本物の火が付いてるように見えるアレかと思っていたら、お店の方が薪を一本加えたらこのとーり燃え出して、おお、本物の暖炉だわ、カルシファー!と(笑)

しっかり煙突付いてるし、全面耐火ガラスなんで木の燃える匂いは全くせず、ただ、火が燃える暖かさだけが届きます。

ゆらゆら燃える炎を見てるとと心が安らぐ……キャンプでの焚き火の人気はここにある、見つめていると無になって心安らぐこと。

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窓辺の日差し射し込むカウンター席で、選んだデニッシュと濃い目のコーヒーをいただきます。

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ココア生地に、オレンジピールとチョコチップを挟み込んだハート型デニッシュ。以外にしっかりしたハード系パンの噛みごたえに、オレンジピールのほろ苦さとチョコチップのビターな甘さがマッチして美味しかったです。

f:id:Aoituki:20190314221807j:plainイチゴのタルトパン。フレッシュなイチゴと戻したレーズンの下は薄くカスタード。見た目から生地ふんわりしているかと思ったら意外に生地がもちもちで食べごたえあり。生地自体が美味しいんです。

これはいいパン屋を見つけた。また今度立ち寄ろうと話しながら、注文してから豆を挽くタイプの美味しいコーヒーを味わいました。

f:id:Aoituki:20190314222157j:plainこのお店、庭が広くて庭のあちこちにテーブルやベンチが配してありました。店のベランダにもテラス席があります。

今は殺風景な庭ですが、この先若芽が萌える季節にはたいそう綺麗な庭園になりそうなので、また今度、パンを買いがてら足を運んでみようと思います。

 

このあと、近隣の里山をすこし散歩して腹ごなしをしていたら、なかなか良さそうなハイキングコースも見つけたので、近日中にそこも歩いて見たいと思いました。

越生、ときがわ、鳩山と、埼玉県内の近隣で遊んだ一日でした。

……ほら、わし、埼玉県人だし。通行手形がない他府県にはいけないらしいし、そこらへんの草喰わせておけだし(笑)……いや、全然好きですけどね、原作。埼玉県人は昔からdisられるのは慣れているのさ♪