どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

雪の手白澤温泉

2/8・2/9で、奥鬼怒温泉郷にある手白澤温泉へ一泊行って来ました♨️

奥鬼怒には奥鬼怒4湯と行って、手前から八丁の湯、加仁湯、日光澤、手白澤と4軒の温泉宿があります。4軒とも立地が日光国立公園内の為、自家用車では行けません。湯宿に行くには、女夫渕の駐車場に車を止めて宿の送迎バスか、歩くか。 

送迎も、八丁の湯と加仁湯はやってますが、あとの2軒はやってないので、手白澤と日光澤に宿泊するには、宿まで片道6キロ強を歩いて行くしかない、まさに山好き向けの宿。

手白澤温泉は、そんな不便さが行ける人を選ぶけど、山奥の一軒宿なのに和洋折衷の美味しいコース料理と、湯量豊富な自家源泉の素晴らしさと、看板犬の川上犬、岳(ガク)に魅せられたリピーターで常に賑わう、こじんまりした6室のみの温泉宿です。

我々も昨年3月に訪れて、すっかり魅了されまして。 現在、コロナ禍で稼働を3室に減らしてるので、上記条件に、更に雪歩き装備が無いと行けない条件を付け加えた2~3月なら、我々でも予約が取れるので、岳に会いにまた行って来ました~。

www.teshirosawa.co.jp

 

朝5:00に起きて支度し、自宅を朝6:30に出ました。羽生から東北道に乗り、宇都宮で日光道路に入り今市ICで降ります。鬼怒川温泉を抜け、川俣温泉を抜けて女夫渕の駐車場には9:30頃着。 雪が意外に少なく、雪道の慎重運転をしないですんだ為に予定より早く着きました。私?私は川俣温泉まで瞑想中w

トイレを済ませ、雪装備をします。レイン上下着て、登山靴履いて、スパッツ付けて。スノーシューをザックにくくりつけ、mont-bellの6本爪軽アイゼンを装着します。今回は行きは軽アイゼン、帰りはスノーシューにする予定。 手白澤まではゆるいとはいえ、基本登り道。スノーシューは重いので、我々の貧脚には下りで使うほうが良かろうと。

さあ、いざ雪の中に行かん‼️

しばらく雪降ってないのか、木々には雪がついてませんな。

雪量はそれなりにあるけど、去年3月のほうが多かった。 今年、雪が少ないっていうのは本当なんだな。

奥鬼怒歩道入り口の鉄階段も、雪が無い。

鉄の階段は、ステップ部分が網目状。隙間に慣れないアイゼンの歯がはまる~。おっかなびっくり登りました。雪があればこんな事にはならんのに~。

階段からちょっと山登って下ったあたり。木漏れ日が雪に木の影をつける景色、グリーンシーズンには見れない景色だから好きです。

斜面に雪玉の転がった線が付いてる場所は、雪の表層が崩れた後。雪崩が起きやすい証拠なので足早に通り過ぎます。

この倒れた大木、いつになったら伐採されるかな~。もう4~5年はこのままで、雪が積もると地面の高さが上がり、ザック背負ってると四つん這いにならなきゃで地味に面倒なんよー。

倒れた大木を潜った先、キタ、奥鬼怒歩道の核心部、吊り橋に降りる急階段。実はこの為に軽アイゼン買ったんよー。

今回はまだ雪が少ないから階段見えるけど、雪が多いと急角度の滑り台と化す。しかもシリセードで滑り降りようにもすぐに吊り橋で逃げ場がない。その上、奥鬼怒歩くには通過必須の場所だから皆に踏み固められて割とアイスバーン化してる。

前向きに普通に降りるには、付いた雪のせいで斜度が急すぎるので、後ろ向きか横向きになり、アイゼンの歯を一歩一歩雪に立てながら、手すりを掴んで慎重に下ります。軽アイゼンは足裏にしか歯が無いから、この場所だけは10本か12本の前爪が欲しくなった。

第一の吊り橋。去年は真ん中にもっと積もっていた。今年は楽に通過。

↑ちなみに去年3月はこんな感じです。

吊り橋からの景色。これは下流側。

こちらは上流側。天気良くて気持いい~♪雪に覆われた広い河原には、アニマルサインがあちこちに。何の足跡だろうか。

吊り橋を渡ってちょっと行くと、第一の氷瀑。去年は来たのが3月だったから、ゆるんですでに下に落ちてたけど、今年はまだ壁についてて嬉しい。

気をつけて下まで近寄り、下から見上げると迫力~。

反対側からも回り込んで見上げる。

氷瀑のつららの先。ここはグリーンシーズンは壁を伝うように水が染みでてるポイント。

離れて全体図をもう一度。

右奥にも、もう一本氷瀑ありました。 奥鬼怒歩道、大きな氷瀑は無いけど、3ヶ所くらい歩道沿いに氷瀑ポイントあります。

奥鬼怒歩道は基本的にこういう感じの道。わりと平坦で歩きやすいです。山あいは、なかなか日が差し込まない。日が当たると暖かいんだけど。ただ谷は風が強くないので歩いてれば寒くはありません。気温-3℃くらいだけどね。

去年も休んだ休憩ポイントに到着。ここは壁面のあちこちから水が染みでてる場所で、つららが沢山できてます。

いい具合に透明なつららを選んで折り取って。

上下繋がって氷柱になったつららの脇からも透明な部分を頂いて。

今回、山用金属猪口を忘れたので、山専ボトルの蓋に氷を入れて。

スキットルに入れてきた最近愛飲のウィスキー(クレンドロナック12年)を注ぎます。山で、しかも泊まりでしか出来ない贅沢、山の天然氷でのオンザロック

オンザロックでお腹を暖めたら、今度は水割り。行動食のチョコレートを肴に、美味しかった~。雪山でのウィスキーは体も温まっていい。

ここ、日当たり良くて、つららがあって、ウィスキー休憩にいいポイントなんです。岩の上に敷物敷いて、ザック下ろしてゆっくり休憩しました。

天気も良くて、景色も綺麗。こんな景色を見ながら天然氷でウィスキー……幸せ~。

休憩場所のちょっと先にも氷瀑あり。ここの氷を頂いても良かったな。次回だ、次回。

二つ目の橋のちょっと手前、硫黄の臭いが強い場所があります。臭いを頼りに河原を覗きこむと、温泉がわいてる場所あり。奥鬼怒歩道には3ヶ所くらい、温泉湧いてるポイントあります。ヤマップ地図に温泉マークで表示されてるから探すのも楽しいです。

数年前に一個目の氷瀑のあたりに、パイプから温泉がドバドバ出てる場所があったはず。

温泉がわいてる周辺、地熱で雪が無い。地面の様子からこの奥にも温泉湧いてる場所があるんじゃないかと思っています。探れば良かった。

二つ目の橋を渡ります。

第二の核心部、二つ目の橋を渡った場所にある階段。かなり雪に埋もれてましたが、軽アイゼンの歯を立てて手すりを掴むと楽に行けました。

階段から振り返る。川の中の岩に積もった雪が綺麗。

二つ目の橋を渡り、階段登ると三つ目の橋でまた岸へ戻ります。三つ目の橋から見た上流。岩に積もった雪がマシュマロみたい。

河原が広くなり木々が生えているポイントに出ます。このあたりは帰りにスノーシューでばふばふ出来そう。この辺から粉雪がちらほらと舞い始めました。

奥の山側にサルがいました。奥鬼怒はサル多いです。足跡もたくさん。

しばらく雪が降ってないのか、雪の表層が崩れてきてる。

雪の表層がロールケーキみたいに綺麗に巻き巻きされてました。雪崩が起きる危険性高い場所だから、注意しながら足早に通り過ぎるけど。

八丁の湯に到着、奥に看板犬のモコが見えます。2/10までリニューアル大改装してました。加仁湯側にある奥のログハウス、ベランダを広くしてたけど、もしかして個室露天風呂をつけるのかしら??

加仁湯に到着。このあたりから本格的に粉雪が舞い始めました。レインのフードをかぶります。予定ではもっと遅くから雪予報だったんだけど…。

加仁湯の足湯は、今日は白濁してました(透明な時もあります)。足元スパッツにアイゼンで固めてるから足湯に入る余裕は無いけど(脱ぐのめんどい)、一昨年加仁湯に宿泊した時、この足湯に浸かりながら飲む生ビールは神だった事を思い出す。また飲みたい、足湯で生ビール♪

加仁湯から先は、除雪のされた林道歩きになります。この先しばらく行くと林道を右に入り登り道になります。手白澤こっちと書いてあります。

右に入ってしばらく歩くと、分岐でまた右に手白澤の生活道路標識。ここからはあと600m~。あと少し、がんばれー。

今までの林道より細くなり、一層雪深くなった手白澤の生活道路。

根名草山がどーんと前方に見えてきたら、そろそろ手白澤温泉が見えてきます。

ああ、宿がみえた~!自然の中に人工物が見えるこの瞬間、なんかホッとしてめちゃ嬉しい~。

宿の名前になった、手白澤を渡ります。

こんな山奥に、モダンな造りの湯宿です。

手白澤に到着~!全体的に緩い登り道だからじわじわ脚に利いて、その上アイゼンの重みまでプラスされたから疲れた~@貧脚。

玄関先に看板犬の岳(川上犬)。 しばらく狙って、こちらを向いた瞬間撮れた。会いたかったよ、岳~。相変わらずカッコいい子だわ。

奥鬼怒4湯は3湯に看板犬がいます。八丁の湯のモコと、手白澤の岳はノーリードで飼われていて、 岳は好きな時に野山を駆け回り、お客さんを迎えに女夫渕まで行き、手白澤から女夫渕まで送る送迎犬。野山を駆け回って自分で判断して行動してる子だからか、目に意思を感じてそれも好き。

川上犬はオオカミの血が流れているそうで、岳も足の指が6本あります。

チェックインして、部屋へ。今回のお部屋は六番。去年は隣の七番でした。

部屋の入り口入ると脇にアメニティや浴衣・タオルが置いてあります。手白澤は豊富な自家源泉で床暖房にしてるので、館内はどこもポカポカ。入り口もあったかくて、濡れたタオルも一晩で乾いてました。

部屋は12~15畳の広々和室。もちろん温泉使った床暖房でポカポカ~。夜寝てても、背中からじんわり暖かくて気持ちいいんです。テレビ、冷蔵庫はなし。今回の部屋は隅に椅子が置いてありました。床の間にザックを置いて、着てたレインや登山服などをハンガーに干しますが、部屋に置いてあるハンガー数がやたら多くて、かける場所もたくさんあります。登山者の事情を良く理解している設えです。

洗面所とトイレ。ここ、洗面所のお湯まで源泉で、お湯を出すと硫黄香ります。ドライヤーは備え付けはないけど受付で貸してくれます。

部屋の窓の外。さっき歩いてきた生活道路側です。

去年は窓あけたら手を伸ばせば雪に触れたから、今年はやっぱり雪が少ないみたい。

↑去年の窓開けた時の図。窓を埋める勢いの雪量。

 

さて、荷を解いて着替えたら、ひと風呂浴びます。今回、女性客が多く、お風呂を独り占めできなかったので、去年の女湯の様子を貼っておきます↓

 

aoituki.hatenadiary.com

 

温泉で汗を流したら、まずはビール! 担いできたビールでかんぱーい!

マジでウマーーーい!!五臓六腑に染みわたるー!!

去年は部屋の窓の外が雪壁だったのでそこにビール刺して冷やしましたが、今年は雪少なくて届かないので、外から雪を袋に入れてきて、そこにビールを入れて冷やしました。ほどよい冷えの雪冷やしビール、旨かったです。

ビール飲んだら、玄関でくつろぐ岳をモフりながら夕食を待ちます。岳は玄関に居場所があるので、夕方からはだいたいここにいます。後ろ足、指が多いのわかるかな。狼爪というそうです。

眉間を撫でてやると、目を閉じて気持ち良さそう。お腹を出して、もっと触れとウーフと一声鳴くの、たまらん。

川上犬は長野県の天然記念物のため、気軽に飼える犬ではありません。川上犬保存会から譲渡という形でしか入手できず、飼育環境など審査されて飼えると判断されないと譲ってもらえないそう。寒冷地の犬のため、温暖な地域や都市部では譲渡を申し入れても断られるそうです。運動量もなかなり多いので、毎日の歩く散歩だけでなく、走らせたり運動させる必要があるそうで。

その点、手白澤温泉は岳にぴったりな環境なんだなあとつくづく思います。毎日、朝から野山を自由に駆け回りながらお客さんを送迎し、八丁の湯のモコと遊んで。夏もそう気温が上がらない山奥で。今年10歳の岳、足取りもまだまだ軽やかです。長生きしてくれよ~。

岳をしばらくモフって、部屋に戻ると6:00になり、夕食の時間です。女将さんが各部屋に夕食ですよと声かけにきます。お食事は、食事処で。

席に着くと、予めこれらが並べられています。

今日のメニュー。山奥の登山者向け宿のメニューとは思えない。

自家製のイワナ燻製に、チーズ燻製、山菜などの前菜盛り合わせ。真ん中の手前のウドが香り高く美味しかった、右の奥側のウルイもさっぱり。チーズとイワナはワインに合う味!

スモークサーモンとシーザーサラダ。野菜は自家製か農家直の新鮮さ、スモークサーモンは自家製。スモーク具合がほどよく、前菜のチーズやイワナにも合わせるために白ワインをデキャンタで注文。

食前酒は、梅酒、杏酒に青リンゴサワーをブレンドしたと女将さん。美味しかったのでおかわりしました。

そして、生け簀で泳いでいるイワナを夕方絞めた塩焼。ポン酢で頂きます。身はほわほわ。皮はパリっとして、そのままでも塩が利いてますが、ポン酢で食べるとさらに旨いんです。

お肉は豚角煮。ほろほろで味が染みてて美味しかった。カラシをつけて食べると、お酒が進みます。白ワインでも食前酒でも合いました。

手白澤はワインも豊富。ハウスワインデキャンタも中身はイタリアのピエモンテのコルテーゼ。ぶどうの旨みだけ生きてる感じで、とても気に入りました。

蕎麦がきのお吸い物、ごはん、お新香。食後にリンゴシャーベット。

今回もとても美味しい晩御飯でした、ごちそうさまでした。

ワインリストもあって、ワインの品ぞろえもいい手白澤、我々も白ワインをデキャンタで、赤ワインをグラスで頂きました。 気持ちよく酔っぱらい、部屋に戻るとまだ7時30くらい。すでに部屋には布団が敷いてあります。 珍しくオットが先にダウンし、翌朝6時まで、ぐっすり寝ました~。

朝の手白澤。突き当たり左が女湯、右が男湯です。

今回は3組宿泊でした。

女性4人と男性1人の5人グループと女性2人と男性1人の3人グループと我々。

女性7人で女性率が高く、女風呂はいつも誰か居る状態で、ゆっくり一人占めは出来なかったけど、男性は三人だったので、オットは一人占め出来たらしく、朝の男湯を撮ってくれました。

男湯の内湯。つくりは女湯と同じ。

手白澤は、シャワー無し、カラン無しだけど、源泉かけ流しw

シャワーのかわりにこの壁からダバダバとかけ流されてる温泉を使って頭や身体を洗います。 止水栓やコックもありません。24hかけ流しされてます。ある意味すごく贅沢♨️

内湯。10人くらいは入れそうなサイズです。お湯は細かい、消しゴムカスみたいな白い湯の花が大量に舞う、硫黄が香るさらりとしたお湯です。

男湯の露天風呂は岩風呂です。

女湯露天より大きく、岩風呂なのいいなー。一組しか宿泊してない時だと、男湯使っていいよと言われるそうで。景色もこちらのほうが良さそうだし、 一度入ってみたい、男湯♨️

雪見露天、最高にいい気持ちでした。ただ、露天はすこしぬるめだったので、内湯でしっかり温まり露天へ移動、戻って内湯でまた温まってまた露天というルーティンが気持ち良かったとオット。

朝の手白澤の廊下。吹き抜けの天井のガラス窓から明かりが入り、明るく清潔です。左側が客室、右手は食事処。

朝食は7:30から。夕食と同じ席で頂きます。

玉子は那須御用卵の温泉玉子。自家製甘露煮にごはんが進みます。 お味噌汁が熱々で出て来て、ごはんはおひつに食べきれないくらいたんまり。

デザートにフルーツとヨーグルトが出て、コーヒーや紅茶は食事処の一画にコーナーがありご自由に。幸せな朝ごはんです。

朝食後の部屋からの窓の外。予報では6:00には上がる予定の雪がまだ降ってます。

今日はお弁当を作ってもらいました。一個800円。

チェックインして部屋に入ると、部屋に置いてある宿帳を記入します。宿帳は夕食に行ってる間に引き上げられますが、そこにお弁当を希望すると書いておくと、翌朝の朝食時に渡されます。

内容は、大きな塩おにぎり、海苔は自分で巻くタイプ、昆布のつくだ煮、梅干し、ほていの焼き鳥缶。

焼き鳥缶は梅干しとつくだ煮の下に。

女夫渕から戻る道は、日光か鬼怒川に出るまでに食べる場所が少なく、いつもお腹を空かせているので、これは戻る道すがら、霧降高原ででも食べようと。

10時には晴れ間が出る予報でしたが、雪が上がる気配はなし。

チェックアウトは10時なので粘るか迷いましたが、当初の予定通り9:00過ぎには宿を出る事に。岳は残念ながら、5人グループと先に出たとの事。ただ、5人組は日光澤にある氷瀑を見に行ったから、岳は戻ってくるかもと女将さん。日光澤にはチャング、わらび、サンボの3匹の柴犬が居ますが、過去によっぽど吠えられたのか、岳は日光澤には絶対行かないのよと、女将さんが教えてくれました。

昨日の昼頃から降り始めた雪は、ずっと降り続いたらしく、手白澤の玄関前にも新雪が積もってました。

ふかふかの新雪は、スノーシューがほどよく埋まって気持ちいい。

手白澤の生活道も、新雪が積もってスノーシュー歩きやすい。

生活道路分岐から先の林道も、新雪が積もってました。何より木の枝に雪がついて綺麗~。

けっこう風が強く、昨夜枝に積もった新雪が吹き飛ばされて顔にあたります。粉雪だからちょっと痛いw

下りは早い。あっという間に八丁の湯に到着。

八丁から先の樹林帯は、スノーシューでばふばふ行けるポイント。さあ、お楽しみの始まりです。

このあと、ちょっとした雪庇を踏み抜いてオットが下に消えたw

踏み抜きや、雪に隠れた沢などに気をつけてばふばふ歩きます。

オットはフリーダムに登山道から外れてどんどん奥へ。私は登山道に戻り進みます。

高巻きになる登山道を進むと、下の開けた河原にオット。広々して楽しそう。

おーいと呼びかけて手を振ります。川に阻まれて行けるか行けないか微妙そうなポイントから私は登山道に戻り、彼は突き進んだw

私も高巻きの先から河原へ降ります。人生、冒険だw

この広がる解放感。ここは開けた河原で、冬はスノーシューの絶好のポイントです。

奥に流れてる渓流もチェック。ここ、渓流釣り出来る川だからね~。

下流。ここは浅くて、てんから釣り向きかしら?

この河原は皆さん同じ事考えるらしく、スノーシューやアイゼンのトレースばっちり。開けて気持いい、一級のスノーシューポイントだと思います。

小さな滝の手前の橋までスノーシューばふばふしました。 橋の奥にある、小さな滝は、表面は凍って、中は流れてました。

しぶきが凍ってストローみたいになっている感じ。

上を見ると氷瀑も見えました。

氷瀑部分をアップで。

気温は-3℃。風が強く、直に身体に吹き付けるてくると寒い~。歩いていればなんてことないんだけど。

帰り道に見る、第一の氷瀑。落ちずに残ってました。

氷瀑からちょっと行くと、女夫渕方向から岳が!女夫渕へ誰かを送っていって、手白澤へ戻っていく途中の様子。

我々が手白澤へ行くと思ったのか、側に伏せてこちらをちらちら見てきます。

【行くか?手白澤行くか?行くなら案内するぜ?】 って感じ。

岳、我々は女夫渕なんだ~と話して、女夫渕方向に一歩踏み出したら、

【なんだ、手白澤行かないのか、行かないならじゃあな】 

って歩き去ります。賢いなあ、本当。

すたすたと振り返らず歩き去る岳。

送る時は振り返りながら、人がついてくるか見ながら歩くのにな。

小走りに去っていく岳の背中をずっと見てました。

さよなら岳、今回は送ってはくれなかったけど、帰り道で会えて嬉しかったよ~。また会いに行くまで元気でね。

13時00過ぎにに女夫渕に到着し、支度して13:30に帰途につきます。

帰りは霧降高原を抜けて日光市街へ向かいます。途中、霧降高原の展望台でお弁当のおにぎりを食べました。梅干しがハチミツ漬けみたいで美味しかった~。

霧降高原から日光市街に降りて、鬼平で大好きな水羊羹をお土産に買って。

雪で汚れているし塩カルもついてるから洗車して買い物して、無事に18時過ぎに自宅に着きました。

いつも、奥鬼怒は行きは地味な長い登り道に疲れてヘトヘトになるけど、下りの帰り道は割と楽しくスノーシューで雪遊びして降りてきます。

硫黄香る、細かい湯の花が舞う温泉で癒され、美味しい食事で癒され、岳をモフって癒される、三重の癒しの宿、手白澤温泉。きっとまた、来年の冬に行ってしまいそうな予感がします。