お盆休みの8/12、ここ数年の恒例の、妹一家との夏休み親子ハイキングに行ってきました。長期休みは必ず実家であるウチに泊まりに来てくれる妹一家と、ここ数年のGWとお盆は家族ハイキングを重ねています。
姪が3歳から始めた家族ハイキングも三年目。今回の目的地は美ケ原高原。2000mの高度の涼しさを味わう、『夏山は高いほうがいい』経験を妹たちに味わってもらうべくチョイス。晴れていれば真ん前に北アルプスを眺めながら歩ける、楽して稜線歩き気分のアルパイン的な楽しさイイとこ取りコース、いざ、レッツゴー!
朝3:00起きで4:30出発。お盆の渋滞には山時間での行動が一番。今のとこ、この早朝出発で行きに高速渋滞には捕まったことなし。今回は走行時間が長いので2台に分乗して行動。東松山インターから上信越道に入り、東部湯の丸SAで朝食を採り、そのまま東部湯の丸インターから高速を降ります。順調に下道を走行し、8:00ちょい前くらいに目的地の山本小屋ふる里館駐車場へ。
毎回コースを選ぶ時、なるべく6歳児の体力トイレ問題を考慮し、コース中にトイレがあるところを考えています。この美ケ原のアルプス展望コースは、歩き出しの山本小屋、アルプスコース入口と王ヶ頭のホテルでコース中2箇所でトイレ可能。その上コース的には片道2キロ程度なので、体力も大丈夫だろうと。
行きは黄色で印した道、帰りはピンクの道で駐車場へ戻りました。
駐車場に着いた時はガスガスで、気分盛り下がりましたが、トイレ済ませたり支度して歩き始めたら晴れてきました。我々が着いた時にはまだ駐車場は8割埋まっている感じで空きがありましたが、下山してきたらもう満車で止めたくてぐるぐる回る車多数。山歩きは早朝出発が基本よ、うん。
ふる里館脇を通って歩き出します。ふる里館前の第一駐車場が満車でも、ここには第二駐車場があります。第二駐車場はこの道を直進し、建物裏側へ左へ曲がると、下に降りていく道があり、その先が第二駐車場です。
相変わらず、歩きだしから抜け感が気持ちいいー!昨年7月に来たので二回目の美ケ原、そして相変わらずお花がいっぱーーい。ハクサンフウロの花畑。
ハクサンフウロ。高山植物なので下界では見ないですが、ある程度の高度の山ではよく見ます。八ケ岳や霧ヶ峰でもよく見た。
ハクサンフウロがピンク色か紫色かで妹と意見が割れた。私はピンク、妹たちは紫。たしかにこの個体は紫に近いが、平均的にはピンクでないかい?
途中でポニーに人参をあげれる場所があります。一回100円。姪は真っ先に人参を持ってポニーへ。ポニーも心得たもんで、人参くれくれと左前足で土を掻く仕草をする。ここのポニー、一日にどれくらいの人参食べるのか。
遠くに、今日の目的地の王ヶ頭が見える。しかし、この抜け感がたまらない。
この抜けた景色、義弟曰く『北海道でよくある景色』だとか。義弟は北海道出身、この抜け感、そして牛がいる景色は郷愁を誘われたらしい。
のどかーに草を喰む牛たち。雲より高いとこで。ここの牛の肉や乳は美味しそう。ストレス少なそうだ。
アザミも花ざかり。
美しの塔到着。ふつーの観光客はここまで歩いて写真撮って戻るか、王ヶ頭のホテルまで歩いてからもどるかで、この先、左手にアルプス展望コース入口ががあるけど、そちらに歩く方々は大体が山武装した方々でした。
そして、去年は鐘が鳴らせたけど、今年は鐘に繋がる紐が外してあって鳴らせなかった。
美しの塔より、アルプス展望コース方面を眺める。
アルプス展望コース入口手前は、牛の塩くれ場になっています。たくさんの牛が塩くれ場周辺でたむろしてました。
気温は23度くらいなんだけど、直射日光が暑くて、牛もダレダレです。
あちらこちらで気ままに座り込み、くつろぐ牛たちの風景が牧歌的でいい。なごむ。
アルプス展望コースに入るまでは飽きてダレいていた姪は、この景色を見たとたん、テンションが上がり大はしゃぎに。こういうアップダウンがある山道が楽しいとのこと、将来有望だな、お前w
岩場にはヒメシャジンの群生。
山の間、遠くに松本市が見える。この雲がなければアルプス見えるのにー。
岩場で花や石を探す一群。姪がケルンを積みたいとの事で手頃な石を皆で探していたw
ケルンを積み、岩場に座ってご満悦な姪。
姪の機嫌も良くなったし、さあ、アルプス展望コースを王ヶ頭へ向けて歩こう!
時々、ガレた砂利の場所があります。ふつーのデッキシューズで歩いている妹が砂利で滑っていたので、歩くには登山靴か、足裏がしっかりした靴がいいかも。
一本だけ枯れてるシラビソかカラマツがアルパイン的な景色。
次の岩場へ到着。このアルプス展望コースは2キロ程度ですが、ずっと左手はガケで、時々開けた岩場が何箇所か現れます。
で、だいたい開けた岩場は高山植物の宝庫になっています。
ハクサンフウロ、アザミ、タカネナデシコなど咲き乱れる岩場の窪地。
で、そういう場所には花々に惹かれてチョウチョやハチも沢山います。
ハクサンフウロとウスユキソウ。ウスユキソウはエーデルワイスの仲間。
先端の王ヶ鼻を望む。今回も王ヶ鼻には行けなかったので、次回こそリベンジしよう。
岩場ではない場所はだいたいこんな感じの道で、なだらかな登山道です。足もと両脇には高山植物咲き乱れる、景色の良いいい道です。
なだらかな登山道歩いているとまた岩場に出る。
積まれたケルンに姪が石を足します。
岩場にはコキンレイカが咲いてます。
よし、王ヶ頭のホテルが見えてきたぞ!しかし、抜け感のあるいい景色だ。
ホテルへ向かって続く登山道を歩きます。
たまに左手から冷たい風が吹き上げてきて涼しいー!この場所は風の通り道らしく、針葉樹が全て、右側しか枝がついてないので、通年左から風が吹き上げているんだろうな。
足元にはホタルブクロ。中にハチが潜り込む瞬間を見れました。昔、みつばちハッチかみつばちマーヤで、オープニングでホタルブクロにハチが入っているシーン、あったよね。
コウリンカ。花が咲くにつれて花びらが垂れ下がる形状が特徴的。
オニシモツケ。現地では名前がわからず、その形からセンコウハナビ草と言っていたw
途中の展望ポイント、烏帽子岩より王ヶ頭のホテルを望む。
足もと、切れ落ちてるんで、烏帽子岩周辺は注意!
お、穂高が先っぽだけ見えた!
足元にはホタルブクロ。
コキンレイカ。上を見たり下見たりで忙しい(笑)
王ヶ頭に到着。ここは長野県の中央にいちするので、長野TVやらラジオやらの電波塔が沢山立っていて異様な風景です。
王ヶ頭のホテル前にあるベンチでお昼ご飯にします。
今日は牛肉切り落としを玉ねぎと焼肉のタレに漬け込んできたのを焼いて、白ご飯にのせるプルコギ丼です。
メスティンで米を2合弱炊いて、各自のシェラカップに盛り付けます。
そこに焼けた肉と汁を盛り付けて出来上がり。歩いたあとの肉は美味しくて、偏食で普段あまり肉を食べない姪が『お肉もうちょっと』と言ったのが嬉しい。
ハイキングすると偏食の姪の食欲が出るので、それも家族ハイキングの嬉しい副産物かな。
片付けて、駐車場へ戻ります。途中にある美ケ原の看板前で記念撮影。
午後になり、雲がどんどん湧き上がってきます。
雲が湧き上がる高原を見ながら、復路を急ぎます。
途中、塩くれ場で牛がモーモー騒いで集まってたので、何かと見てみると牧場の人が塩を上げていた。あちこちの岩に塩をまくと、牛が集まってきて岩を舐めだします。
塩、大事だもんね。特に草食動物は塩気を普段の草食からは摂りにくいだろうし。
その後、駐車場へ戻り、隣の高原、霧ヶ峰へ移動します。
以前霧が峰を歩いた時に立ち寄りした高原の絶景カフェ、コロボックルヒュッテでお茶するためです。
以前立ち寄りしたときの写真を見せたら、妹がいたくお気に召したようで、一度行ってみたいとずっと言ってたんでした。今回、美ケ原に来るなら帰路で立ち寄りできるなとルートに組み入れたのでした。
霧ヶ峰の車山肩にある山小屋、それがコロボックルヒュッテです。
山小屋ですが、併設のカフェが霧ヶ峰を一望できる展望テラスで人気です。カフェは夏季は早朝から日没まで営業してます。通常は16:30まで。冬季は11月から4月まで休業です。
意外にここ、標高1820Mあります。ビーナスラインを使って美ケ原から移動すると、霧ヶ峰の草原の絶景を眺めながらいいドライブができます。
これが人気のテラス席。霧ヶ峰の草原が一望出来ます。
私と夫はアイスコーヒー、妹は飲んでみたかったサイフォンコーヒーを注文。ケーキがちょうど自分たちの前で売り切れで、最後の一個のクルミのタルトを皆で分けました。クルミのタルト、クルミがギッシリで美味しかった。アイスコーヒーは適度な苦みで、苦いアイスコーヒーは苦手な自分もシロップ無しで飲めました。サイフォンコーヒーは苦味がなく飲みやすくて美味しい。
ここはケーキもコーヒーも美味しいんです。
たしかに、この絵になる景色は来てみたくなるよね。実際はカンカン照りで暑いんで、日陰の席を狙うか、日陰が取れないならお昼から午後は帽子必須です。
美ヶ原は雲が多かったが、霧ヶ峰は晴れていたか。
妹も来たかった場所に来れて満足のティータイムでした。その後、渋滞を避けて遅めに高速に乗るべく、まずは佐久南のヘルシーテラスという道の駅でお土産屋や野菜を買い、それから小海町へ戻り八峰の湯で汗を流し、併設の食事所で夕飯を済ませて、21:00頃に高速に乗り、23:00過ぎに帰宅しました。
その日は疲れてすぐ寝て、翌日はゆっくり起きて買い物して、夜はワインとチーズで盛り上がり、昨日14日昼に妹一家は帰宅しました。
その後、時間が空いたから涼しい場所にドライヴに行こうよと、14日午後に栃木県の大谷石採掘場へ。大谷石という、塀や門などに使われる建築石材の切り出し場跡地が、資料館として見学できるようになっているのです。
地下へ降りていくと、天井の高い、涼しい空間が広がります。鍾乳洞などの涼しさと同じ感じで、時々天井から水が落ちてきます。ここは通年の気温が13度ほどの、天然の冷蔵庫。
同じように涼を求めて、たくさんの人が来てました。
暗いため、携帯ではピンボケてすまぬ。なんか、エジプトのピラミッド内部を思い出すような感じ。
室内の冷気と、外の気温差で、外に繋がる明り取りの部分がガスっているのが面白い。
あちこちがカラフルにライトアップされていて、不思議な空間になっていました。
こんな場所だから、ミュージシャンのビデオ撮影やドラマや映画の撮影に沢山使われていて、自分が知っているドラマだと勇者ヨシヒコもここで撮ったシーンがあるそうで。たしかに見覚えあるわ。
何しろ涼しく、場所も東北道の宇都宮インターからすぐとアクセスもいいです。連日の暑さから逃げるには絶好の場所です、ここ。