どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

霧ヶ峰スノーハイク

f:id:Aoituki:20210314080015j:plain3/10水曜日、霧ヶ峰をスノーハイクしてきました。前回の戦場ヶ原スノーハイクが超絶(日常の些末な悩みや仕事の事も全て吹っ飛んで、その後一週間反芻してニヨニヨできるほど)楽しかったので、スノーハイクができる場所を探して霧ヶ峰をチョイス。

今回も晴天で絶好のスノーハイク日和の中、青空と雪景色を楽しみました。いやー、スノーハイク、こんだけ楽しいと精神にいい影響与えてる気がするわー。しかもスノーハイクできるような場所はまだ花粉が飛んで無いというのも花粉症には最高。

 

f:id:Aoituki:20210314080029j:plain朝は普通に起きて7:30に自宅を出ます。霧ヶ峰はちょいと遠いので10:30着。スノーハイクだから日が出て暖かいほうがいい&車山山頂往復の短いコースで歩く予定なので、ゆっくり出発でOK。

夏場はいつもほぼ満車の車山肩駐車場も、冬の平日は数える程。それでも車の出入りはあるけど、登山装備で山に向かう人はそう多くなく、皆観光でちょろっと雪見たら帰る感じ。ここまでくるビーナスラインはまったく雪がなく乾いているので、ノーマルタイヤでも大丈夫なくらい。駐車場や路肩には雪があるからスタッドレス推奨だけど。

f:id:Aoituki:20210314080042j:plain我々も装備を整えます。通常の寒冷地登山装備+雪に濡れないようにレインウェア上下を着込み、膝下から登山靴まで覆うスパッツ(雪がズボンの隙間や登山靴の履き口から入らないようにするもの)をつけて、チェーンスパイク履いて、雪の反射で眩しいのでサングラスつけていざ出発。自分の人生にサングラス必須な場所が出てくるとはスノーハイクするまで思わなかったYo。

f:id:Aoituki:20210314080122j:plainさて、ここからゆるゆるとですが、左はじに見える丸いドームがある場所、車山山頂まで登ります。霧ヶ峰はすべてが高い木々の無い丘陵地帯。♪丘を越え行こうよ~♪口笛吹きつーつ~♪と歌いたくなるような感じです。夏場は緑の丘が続いて青空に夏雲が浮かび、涼しい風が吹く高山植物の宝庫で、それもまた美しい。

f:id:Aoituki:20210314080136j:plain岩の周りは雪が溶けている。天気がよく岩にさわるとほのかに暖かいから雪が溶けていくんだな。

f:id:Aoituki:20210314080149j:plain草地はけっこう溶けていて、場所によってはほぼ雪が無い場所も。でも登山道はばっちり積もっています、山頂まで雪道です。

f:id:Aoituki:20210314080203j:plainスタート地点を振り返る。この日は天気が良かったけど平地では気温が上がる予報で、すこし霞がかかってました。それでも肉眼では北アルプスまで見えた。

f:id:Aoituki:20210314080216j:plain青空へむかって登る気持ちいい雪道。草地の雪は少なくなってきているけれど、登山道は両脇の杭が埋もれている様子から軽く50センチは積もってます。でも登山道も雪溶けしてきていて、ズッポリ踏み抜いた跡がたくさん。踏み抜かないようになるべく道の中心、皆が歩いた跡のある場所を歩きます。

f:id:Aoituki:20210314080303j:plainそれでも自分もずっぽり踏み抜いたー。あまりにきれいに膝上までハマったので記念撮影。このあとオットに引き上げてもらいましたw

f:id:Aoituki:20210314080340j:plain自分の踏み抜き跡を記念に撮影しとくw

f:id:Aoituki:20210314080402j:plain目線を上げれば、雪と空が綺麗だ。

f:id:Aoituki:20210314080415j:plain雲ひとつない空は登山では最高のご褒美だ。

f:id:Aoituki:20210314080433j:plain山頂ドームが見えた!写真撮ったり踏み抜いたり、景色に見とれたりを繰り返して、50分ほどかかったかな。

f:id:Aoituki:20210314080448j:plain山頂とうちゃーく。こんなお手軽で140mほどしか登らなくても百名山のピークハントができるのが車山のいいところ。尚且つ360度の大展望。

f:id:Aoituki:20210314080502j:plain山頂の反対側はスキー場になっています。右手の建物がスキーリフト発着場、左手が避難小屋。避難小屋にトイレがあるので見に行ってみたけど冬期閉鎖中でした。平日ですが、スノボやスキー客が結構いたな。この晴天の中を滑るのは気持ちいいだろうな。

f:id:Aoituki:20210314080518j:plainこちら側からは蓼科山八ヶ岳がよく見えます。麓の白樺湖、凍ってる!

f:id:Aoituki:20210314080539j:plain車山山頂に戻ります。山頂には車山神社があり鳥居がありますが、鳥居からちょうど八ヶ岳が見える!

f:id:Aoituki:20210314080556j:plain雪だから鳥居の前に膝ついて、低い位置から撮影。しめ縄がちょうど八ヶ岳の最高峰の赤岳あたりにかかっていて、なんか八ヶ岳が神々しい。

f:id:Aoituki:20210314080612j:plainパノラマで。画素数が落ちるんで空が白っぽくなるけど肉眼に近い景色の広がり感はでるかな。

f:id:Aoituki:20210314080631j:plain鳥居を越えて神社脇からの景色。左が蓼科山、となりが前に登った北横岳。そのふたつ隣のぐんと低くなってる鞍部が麦草峠か?右のほう、南八ヶ岳の赤岳周辺の山頂部はまだがっつり雪があって冬の様子。

f:id:Aoituki:20210314080647j:plainパノラマで撮影。八ヶ岳の先、右側の山脈は南アルプスの端っこかな。

f:id:Aoituki:20210314080709j:plain今日は距離が短い雪歩きなので、車に常備してる折りたたみ椅子を担いできました。雪なので好きな場所に椅子を出して、サーモスに入れた温かい飲み物でも飲みながら行動食でも食べようかと。

f:id:Aoituki:20210314080724j:plain風の強くない(前回の15mに比べれば)日で、風速がてんくら予報で4mほど。場所を選べば無風で休めました。日差しが暖かく、黒いレインウェアのズボンが陽光でぬくもるほどなので、冷たい飲み物が欲しくなった場合は雪に突っ込んで冷やす。すぐに冷え冷えのうんまい水になる。

f:id:Aoituki:20210314080740j:plain座った場所からの景色。左手の建造物はスカイテラスなる見晴らし台。スキー客やリフトで上がってきた観光客は皆ここで景色を楽しんでました。前に霧ヶ峰に来たのは5~6年前で、その時にはなかったから最近できたんでしょうな。お茶を飲み、お菓子を食べてゆっくり景色を楽しんでから下山。

f:id:Aoituki:20210314080756j:plain雪の表面がぼこぼこになってる。風か日差しで溶けたのか。キラキラ光ってきれいでした。

f:id:Aoituki:20210314080811j:plain下山は登山道の向きによっては南アルプスにむかって歩く。冠雪した甲斐駒ケ岳がカッコよかった。

f:id:Aoituki:20210314080828j:plainつづら折りの登山道なので今度は反対側を向く。すると遠くに美ヶ原や北アルプスが見えてつい立ち止まって見惚れます。

f:id:Aoituki:20210314080857j:plain降りてきた道を振り返る。日差しに雪がぎらぎらして眩しいけど、青と白の世界はとても美しい。

f:id:Aoituki:20210314080913j:plain同じ位置をパノラマで。

f:id:Aoituki:20210314080937j:plain駐車場が見えてきて、奥に雪をかぶった北アルプスがみえます。あと少しでこの楽しいスノーハイクももう終わりです。

f:id:Aoituki:20210314081014j:plain帰り道、上から見えた凍った白樺湖に立ち寄ってみました。湖が凍る姿なんてそうそう見れないし。

f:id:Aoituki:20210314081029j:plain部分的に溶けている所もありました。あと数週間早ければ全面凍結した姿が見れたかな。

f:id:Aoituki:20210314081042j:plain真正面に蓼科山白樺湖は岸は氷が溶けてきていたけど、中のほうはまだ氷が厚そうで、人が乗れるんじゃないかと思っていたら、岸辺には近づけないように全面ロープがしてあり『氷上立ち入り禁止』と書いてありました。……きっと誰か氷上侵入やったんだろーなー……それで落ちたんだろーなー……。

帰途に着く車窓から見えた女神湖も凍ってたし、長野は諏訪湖が全面凍結するくらいだから当たり前の風景なんだろうけど、埼玉県人からしたら珍しい光景が見れてワクワクw

 

前日、仕事でちょっとモヤってた気持ちも帰りにはすっかり晴れて、やっぱりスノーハイクは自分の心にはすごく効くみたいです。もうシーズンも終わりだけど、あともう一回くらい雪を歩きたいなー。