どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

大菩薩嶺(撤退)

f:id:Aoituki:20191118184159j:plain

 11/13(水)に山梨県にある大菩薩嶺に行ってきました。

ここはダム湖大菩薩湖越しに、バーーンとそびえる富士山の勇姿を眺めながらの開けた稜線歩きが有名な場所で、しかも初心者や初級向けのコース。今年こそ行きたい、紅葉の前辺りのすこし涼しくなったくらいで歩きたいと思ってましたが、10月の大きな台風で、登山口に向かう林道が通行止めになってしまいました。

11月に入って通行止めがやっと一部解除(大型バスはまだダメ)されたので、喜び勇んでやってきたものの、天気の崩れが予報より大分早くて、今回は途中まで歩いてUターンで撤退の山歩きになりました。

f:id:Aoituki:20191118184229j:plain

 おはよーございます、只今11/13(水曜)の朝7:30、大菩薩嶺の登山口にあたるロッジ長兵衛という山小屋の側の駐車場です。外気温3℃、……寒いです。

埼玉の自宅を5:00過ぎに出て、圏央道から中央道を経由、最寄りの勝沼インターで降りて、ここまで休憩含めなければ2時間10分ほど。2時間過ぎの車移動を『近い』と感じるのは、最近長野ばかり行ってたからなのか、すでにかなりの『登山脳』だからか。夏に毎週のように歩きに行く長野は最低3時間かかるし、山行きではないけど先週木曜に思いつきで再訪した福島の檜枝岐村は片道5時間弱かかったし(←そこまで時間かけて温泉入って帰るだけー。12時間の行動中9時間運転)

手前にあるトイレで用を足し、支度をして8:00前に歩き出します。

f:id:Aoituki:20191118184243j:plain

 トイレから10mほどでロッジ長兵衛という山小屋です。奥にも駐車場がありますが、止めれる台数が少ないので(10台ほど)、手前のトイレ奥の道沿いに止めました。道沿いは20台は止めれたと思います。

このロッジの脇に登山口があります。

f:id:Aoituki:20191118184257j:plain

 現在位置はここ。黄色の丸印をしたとこです。ここから稜線に出て、富士山の見える開けた景色を楽しみながらゆるゆる歩くのが今回の目的。

f:id:Aoituki:20191118184311j:plain

 登山口。奥に福ちゃん荘という山小屋があるし、現在は廃業していますが他に2件ほど山小屋があるのでそこまでは林道も通っています。

f:id:Aoituki:20191118184322j:plain

 現在地のロッジ長兵衛前(上日川峠)から、まずは福ちゃん荘まで林道OR登山道で行き、福ちゃん荘前の唐松尾根分岐で唐松尾根を登り、雷岩から大菩薩嶺で山頂を踏み、大菩薩嶺から雷岩に戻って大菩薩峠(介山荘)へ向かい、そこから富士見小屋前を通って再び福ちゃん荘前を経由してここに戻るのがメジャールートの様子。

しかし、午前中は晴れで午後になると崩れるという天気予報が早まったのか、現地は朝から曇りでしかも雲の流れも早く、上空はかなり風も強い様子。

尾根道で強風では逃げようもないし、天気が悪くガスっているようでは景色も望めないので稜線歩きの意味もないし、稜線まで出て天気悪かったら引き返して次回リベンジしようと、あえて介山荘のある大菩薩峠へ向かう事にしました。

f:id:Aoituki:20191118184335j:plain

 とりあえず、林道と登山道とどちらを歩いて福ちゃん荘まで行きたいかと考えたら登山道なので、林道脇から登山道へ入ります。

f:id:Aoituki:20191118184345j:plain

 しばらくはゆるいアップダウンのある、下生えが熊笹の見通しの良い樹林帯を歩きます。ブナとかカエデ、コナラなどの広葉樹が多い、明るいいい道です。

f:id:Aoituki:20191118184359j:plain

 切り株にキノコ!キクラゲみたいなのと茶色のとオレンジのと三種類くらい共生してる。

f:id:Aoituki:20191118184410j:plain

 こちらの切り株についたキノコはなんか美味しそう……。シメジの一種かな?

f:id:Aoituki:20191118184424j:plain

 しかし天気悪いー。今にも雨が降り出しそうなどんよりした雲が上空を覆う。

f:id:Aoituki:20191118184437j:plain

 かと思えば急に雲の切れ間から晴れ間がのぞいたりの変わりやすい天気でした。

f:id:Aoituki:20191118184447j:plain

 福ちゃん荘に到着。軽食やお土産など扱っています。一段下にテント場もあり。

f:id:Aoituki:20191118184459j:plain

 すこし離れた場所に公衆トイレあり。水洗ではないけど、綺麗で使いやすいトイレです。洋式もあり。トイレ前の道を奥に行くと介山荘裏から大菩薩峠へ登る事になります。

f:id:Aoituki:20191118184512j:plain

 この案内図で見ると、ほんと簡単そうな道だけど、実際には等高線というモノがあってじゃな、これがなかなか……

f:id:Aoituki:20191118184523j:plain

 福ちゃん荘前で唐松尾根への分岐になります。写真左奥の入口が唐松尾根へ登る道です。我々は今回、天候悪化時の安全パイを取って、反対の大菩薩峠ヘ向かいます。

f:id:Aoituki:20191118184553j:plain

 だらだら勾配の坂道を下り、右に曲がると、廃業した二軒目の山小屋が現れます。

f:id:Aoituki:20191118184609j:plain

 廃業した山小屋の前には小さな渓流が流れています。よく見ると15cmほどの小さな魚がいました。

このあと、林道は長ーーい登りになり、だらだらした登りにだんだん疲れて飽きてきた頃、介山荘の裏手に出ます。

f:id:Aoituki:20191118184626j:plain

 介山荘の側にある無料休憩場所。稜線に出たら思ったとおり風が強くて寒くて、登りでかいた汗が急に冷やされると風邪をひくから、屋根と壁のある休憩所はすごく助かりました。

f:id:Aoituki:20191118184638j:plain

 介山荘の売店の間を抜けて大菩薩峠の標識へ向かいます。売店はお土産や百名山バッジ、軽食など。平日なので寂しい感じですが、土日は賑わいそう。

介山荘は宿泊できる山小屋なので、天気の良い時にここに泊まって、富士山の夕焼けや甲府盆地の夜景を見るのも良いそうです。

f:id:Aoituki:20191118184648j:plain

 売店を抜けると、大菩薩峠の標識です。

とりあえず第一の目的は果たしましたが、標識の後ろに見える景色を見て、今日は撤退を決めました。

強い風に乗り、次々に上がってきて流れるガスで真っ白の風景。しかも強風で寒い。風に、手にしていたアルミのストックがみるみる冷えて冷たくなっていくのを感じて、このまま進むと体を冷やしてろくなコトにならないと思ったので。

f:id:Aoituki:20191118184705j:plain

 しかし、稜線から左右を見ると、左右の山は晴れている。奥の山並みなど、山肌の紅葉が日差しに光っているのが見えました。

f:id:Aoituki:20191118184718j:plain

 反対側の大菩薩湖の湖畔の山々も晴れていて、山肌に日が差している。

f:id:Aoituki:20191118184733j:plain

 しかし前を向くと雷岩へ向かう稜線はガスガスの強風。どうやら、この大菩薩嶺あたり山の山頂部分のみ、しつこい雲が張り付いている様子。

私は寒くてパスしましたが、目の前に見えている小さな丘だけ踏みたいと、オットはガスと強風の中登りに行きました。

f:id:Aoituki:20191118184811j:plain

 オットが撮ったピークの反対側あたりの写真。やっぱり先も展望無し。

f:id:Aoituki:20191118184827j:plain

 ピーク部分のガレ場。うーーん、天気悪い、寒そう。

f:id:Aoituki:20191118184842j:plain

ピークより望むと、下界は晴れてるけどこの山の山頂部分のみ曇りだねとオット。

山頂部分は更に風が強かったらしく、かなり体が冷えたとのこと。行かなくて良かったと思いました。

このあと勝沼市内で立ち寄り湯して帰宅しましたが、山から降りる道すがらは山頂とは打って変わっていい天気で、日川の渓谷沿いの紅葉を目で楽しみました。勝沼市内も晴れて暖かくいい天気。立ち寄り湯のぶどうの丘にある天空の湯からは、南アルプスの最南部がくっきりはっきり見えて、露天風呂から南アルプスの勇姿を楽しみましたが、大菩薩の山頂あたりだけべったり雲がついていました。

 まあ、山の天気だし、こーいう日もあるさと今日は諦めて、今度また晴れて気持ちのいい天気の時に、唐松尾根から登って、目の前に富士山バーーンの絶景を愛でに歩こうと思いました。