どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

藤の花(あしかがフラワーパーク・大藤)

f:id:Aoituki:20210427221055j:plain4/22木曜日。栃木県足利市あしかがフラワーパーク藤の花を見に行ってきました。ここは樹齢160年にもなる大藤がとても有名。巨大な藤棚の奥まで、霞む様に垂れ下がる紫の花カーテンの幻想的な光景が、世界の訪れてみたい夢の旅行先10選に入っていると聞いていつか見てみたいと思ってました。

数日前にたまたま思いついて開花状況を調べたら次の休みに見頃との事、これは一目見て見ようと来訪です。

 あしかがフラワーパークの入園料はとても変わったシステムで、園内の花々の開花状況で値段が前後します。見るべき花の少ない冬などの季節は900円ほどで、藤の花の盛りには最高値1900円。値段は当日朝8:00に決まります。開花状況を調べた4/20は1800円でしたが、我々の訪れた4/22はさらに開花が進んで1900円でした。ちなみにローソンチケットで当日事前にコンビニ入場券を買うと200円安く買えます。

f:id:Aoituki:20210427221118j:plain正門でなく西門から入ってすぐに長藤の大棚がばばーーんとお出迎え。入ってすぐにこの豪勢な景色にテンションあがります。長藤は花の房が1mほどにまで長くなる種類だそうで、確かに房が長かった。風が吹くと左右にそよぐ紫の房が綺麗でした。

f:id:Aoituki:20210427221139j:plain重なり合って奥まで続く。奥の方は霞んで見えるのがまた風情があるわー。

f:id:Aoituki:20210427221152j:plain夜間ライトアップも行っていて、17:00以降の夜間入場券はすこし安くなっています。でも、昼でこれなら夜間はどんなに幻想的だろう。

f:id:Aoituki:20210427221205j:plain白い藤、初めて見たかも。これはこれで清楚でいい。白藤のトンネルなどもありましたが、まだ白藤は半分ほどの開花でした。

f:id:Aoituki:20210427221218j:plain白藤トンネルの開花を待っていたら紫藤が散るし、悩ましいところだな。

f:id:Aoituki:20210427221232j:plain紫の藤は棚作りになってない花はすでに上が白くなって、そろそろ終わりの時期に入ってる株も多々ありました。

f:id:Aoituki:20210427221247j:plain種類によって微妙に色と長さが違う。

f:id:Aoituki:20210427221303j:plain薄紅の藤も初めてみました。桜のような淡いピンクで可憐です。

f:id:Aoituki:20210427221318j:plain薄紅の藤の屋根がついた橋。幻想的でした。

f:id:Aoituki:20210427221335j:plainもう、綺麗、ステキ、スゴいしか言えなかった。

f:id:Aoituki:20210427221356j:plain園内は、足元の草花も手入れされていてとても綺麗です。上から下に垂れ下がる藤と、下から上に咲くルピナスが対照的でいい。もう少ししたらルピナスの後ろの芍薬が開花して壮麗な大きな花を付けるんだろう。

f:id:Aoituki:20210427221416j:plain一層紫の濃いこの藤は、めずらしい八重の藤だそう。八重に咲いてるせいで花のひとつひとつが大きいから、まるで葡萄のようだ。

f:id:Aoituki:20210427221431j:plain藤の花はどれもすごくいい香りがします。甘いんだけど、バラや百合などのむせ返るようなきつい香りではなく、もっと粉っぽいような……。お香や、匂い袋が一番ニュアンスが近い香りかな。やさしくてすっきりした、心安らぐ香りです。この八重の藤が一番匂いがよかったかな。とにかく、長時間嗅いでいてもいやにならずに癒される香り。あまりにいい香りだもんで、お土産にお香を買ってきましたよ。

f:id:Aoituki:20210427221446j:plain薄紅藤のU型の棚。下にベンチがたくさんあって、休憩しながら上を仰げば藤、というぜーたくができるw

f:id:Aoituki:20210427221500j:plain左右にカーブを描く藤棚が綺麗。薄紅色もサクラみたいでも可憐でいい。

f:id:Aoituki:20210427221514j:plainさて、本日のメイン、大藤の棚へ。左右に二本の藤の巨木があり、その二本が巨大な藤棚に左右から枝を伸ばしている形です。

f:id:Aoituki:20210427221529j:plain中に入ると、思わずうお…と声が漏れます。雲が出てきてはいたけど晴れていたので、太陽光を通して藤棚の中の空気は薄紫。そして奥の花は霞んで見える。

f:id:Aoituki:20210427221544j:plainいやもう、幽玄の一言。木の陰からふらりと、横笛を持って狩衣を来た平安時代的なヒトが出てきても驚かぬ。

f:id:Aoituki:20210427221558j:plainすごい……奥までみっしり。

f:id:Aoituki:20210427221612j:plain本当に、夢のような景色だ。

f:id:Aoituki:20210427221630j:plainこの姿になるまで、どれくらいの時間と手間がかけられているんだろう……。

f:id:Aoituki:20210427221645j:plainうーーん、もう唸るしかない。

f:id:Aoituki:20210427221657j:plainこれでもまだ満開にはちょいと早いようで、先端はつぼみが多かった。これがすべて満開になったらどんだけ凄いのか。そして、散りゆくときも凄そうだ。風に舞う藤の花吹雪……ちょっと見てみたい。

f:id:Aoituki:20210427221710j:plainいやはや、参りました。入場料たかいなーと思ったけど、これだけ素晴らしい景色を見れたなら納得しました。それほど感動的で素晴らしい藤の花でした。帰ってきてからもしばらく瞼の裏に浮かぶほど。

来年、今度は夜間のライトアップを見に来ようと思いました。漆黒の闇に、ライトアップされた藤が紫色に輝きながら浮かび上がる写真があちこちに展示されていて、すごく美しかったので。闇夜に浮かぶ藤は昼よりもっと幽玄だろう。この藤を見てると、たしかにこれなら鬼も嫌がりそう……って思えるYO!鬼滅の刃藤襲山はこんな風情だったのではないかとw

f:id:Aoituki:20210427221724j:plainさて、他の藤も見ながら戻ります。これは紫藤だったかな。こぶりな藤棚だけど、大藤がでかすぎるのであって、普通に綺麗で大きな藤です。木のねじれ方はこの紫藤が一番好きかも。

f:id:Aoituki:20210427221742j:plain足元に満開のルピナスと小菊の花壇。これも綺麗。ルピナスが地面から生えた藤みたいだ。

f:id:Aoituki:20210427221755j:plain園内はツツジもたくさん植えられています。ツツジも今がちょうど見頃。

f:id:Aoituki:20210427221808j:plain最後に藤ドームを見て車に戻ります。左右から二本の藤の木を半円ドーム状の棚に這わせています。ここはまだ8分咲きって風情でした。

f:id:Aoituki:20210427221823j:plain藤ドーム前は広場になっていて、ベンチがたくさん。大藤から離れた園の端に位置するのでちょうどいい休憩スポットかも。

f:id:Aoituki:20210427221835j:plain一番最初に見た長藤の棚を見ながら、ゲートを出て車に戻りました。帰りは高速乗る前に佐野ラーメンを食べて帰宅しました。

埼玉の自宅から最寄りの圏央道東北道に入り、佐野インターで降りて20分。全部で1時間30分ほどのほどよいドライブ。

白藤のトンネルはこれからって感じだったし、と黄色藤のアーチはまだまだつぼみでした。5月中頃まで藤祭りは続くようです。

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