どんな人生にも雨の日はある。

登山初心者の山歩きの記録と日常。行ける山から少しずつ。

残雪の白駒池と高見石→からの車中泊で野沢温泉(オマケ・GW釣り)

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今年のGWは、5/1から5/6まで休みが取れました。GW前半は妹一家が泊まりにきて、庭で七輪で肉焼いたり、秩父で釣りしたり。ルアー釣りに興味が出た妹の耳をひっぱるように翌日釣具屋巡りをし、妹がルアーロッド購入。めでたく釣り仲間が出来ました。釣り友を作れそうな機会は逃さないぜ、『鉄は熱いうちに打て!』作戦大成功www

 そしてGW後半の5/4火曜日。寒波が流入して変わりやすい天気の多かった今年のGWで、天候の落ち着く一日との予報に、これは山へいくべと北八ヶ岳白駒池を歩いてきました。下界はすでに新緑萌ゆる季節でも、2,000m越えの八ヶ岳はまだ残雪たんまり。思いがけずシーズン最後であろうスノーハイクを堪能しました。

 

 

5/1は遊びに来た妹一家と共に昼から庭で七輪焼き。マトンにラム、サザエにホタテにハマグリ、マグロのカマなど焼いて昼からワイン空けて日本酒空けて。酔っ払ったら庭に設置した車中泊用エアベッドに寝転がる、そんな自堕落な一日。

5/2は朝3:00起きで4:30に家出て秩父の渓流管理釣り場へ。開場の7:00から昼前まで釣って、釣れた魚を塩焼きにして食べて帰宅した、狩猟本能の満たされた一日。

5/3はルアー釣りに興味あるかも?とLINEで言い出した妹宅にならばと二時間後に駆けつけ、一緒に釣具屋やアウトドアショップ巡り。5店舗回った後、妹はルアーロッドとリールとスプーン各種を手にしていた“鉄は熱いうちに打て”大作戦の一日。

そして5/4。朝は5:00起きで6:00出発。予定としては9:00くらいから北八ヶ岳の双子池をピストン。あそこなら昼メシ入れて3~4時間くらいでピストンできるべ。新緑も綺麗な時期だし、透明度高い双子池の雄池と新緑のコラボを見たいし、展望の良い双子山から雪の中央アルプスを見たいし。3月からろくに歩いてないから、距離は短くて景色の良いとこがいいなーと、東松山インターから関越に乗りました。上信越道に入り、佐久平SAでトイレ休憩。

f:id:Aoituki:20210506235659j:plain高速上から真っ白な北アルプスが綺麗に見えたので、SAの端から眺める。佐久平は何度も来てるけど、こんなに北アルプスが綺麗に見えた事はなかったかも。雪が沢山あるから白くて目立つのか?スマホで普通に撮るとわからないので拡大撮影したから画像粗いですが、脳内補正かけて見てくださいw

f:id:Aoituki:20210506235733j:plainいつもは人が少ないSAの端にやけに人がいるなと、北アルプス方向から45度身体の向きを変えて、人が見てる佐久平の市街地を見ると、おや、何か佐久の空に浮いてる……?気球だ、気球が沢山浮いてるんだ!SAに貼ってあったポスターには、ホンダ主催の気球の大会との告知。毎年観客入れてたけど、今年は無観客なんだそうで。だから人がたくさん見ていたのか。

f:id:Aoituki:20210506235745j:plain佐久平SAを出て高速に戻ると、長い下り坂の前方に北アルプスがばーーんと!今まで何度もここは通っているけど、こんなにアルプス見えたっけ?白いからか?

f:id:Aoituki:20210506235802j:plain佐久小諸JCTから佐久南IC目指して無料の中部横断道に入ると、目の前に気球の大群が!

f:id:Aoituki:20210506235815j:plain続々と霞む春空に飛び立つ気球たち。こんなにたくさんの気球が飛ぶとこ、肉眼では初めて見たかも。なんかいいコトありそう~~♪(←……ヒトはそれをフラグという……)

佐久南で高速を降りて、蓼科スカイラインを大河原峠へ向けて駆け上る。空は青空、風も強くなく、若葉はまさに芽吹いたばかり。絶好の登山日和にルンルン♪と鼻歌が出そうな上調子は、スカイライン途中の宇宙観測所前で止まった……。

――道路にバリケードあるやんけ。

この先除雪出来てないから通行不可って書いてあるやんけ―――!カポーンと顎落ちたわ――!!

――嗚呼。思い返せばヤマップで現在の双子池の様子を調べたときに、GWなのに直近のログがなくて、1番近い時期のログが4/25でしかも雨池からの周回コースだったなー。そうか、ヤマップにログが無いのはそーいうことか――!登山口への道が通れないからログも上がらんのか――ッ!

麦草峠が4/23開通だから、てっきり大河原峠も開通してると思いこんでいたわい。しばしオットと二人で放心してから緊急の作戦会議が開かれ、代替え案で白駒池へ向かうことに。蓼科スカイラインを戻る大回りコースになり小一時間ロスしました――(涙)。

f:id:Aoituki:20210506235831j:plainどうにか10:30過ぎに白駒池の有料駐車場着。GWな上に日も高い時間だからすでに駐車場はいっぱい。はじめて第二駐車場へ誘導されました。

f:id:Aoituki:20210506235846j:plain支度を済ませて10:50に白駒池入口に。来る道すがら路肩に雪が見えていたからわかっちゃいたけど、入口からすでに雪の世界が見えています。下界は若葉でもここは標高2,000m越えているのを忘れちゃいけない。ここ2~3日の寒気流入で雪降ったんだろうな。いや、雪大好きだから、この状況めちゃウェルカムだけど♪

f:id:Aoituki:20210506235858j:plain入口からすぐにアイスバーン。入口は大勢に踏みしめられるからこーなるよねー。この時期の北八ヶ岳、チェーンスパイクはお守りとして持参中なので安心。

f:id:Aoituki:20210506235911j:plain結構雪残っているなー。溶けて凍った上に、更にここ数日の寒波で降ったのが凍っている感じ。

f:id:Aoituki:20210506235922j:plain木の根元が岩を抱き込んで空洞を作っているところに雪が積もり、まるで小さなかまくらみたいだ。

f:id:Aoituki:20210506235933j:plain 残雪の大地に、芽吹いたばかりだから(葉っぱが無くて日差しが通る)木漏れ日が影を付ける……好きなシュチュエーションです。

f:id:Aoituki:20210506235946j:plain白駒池湖畔へ降りる坂道は、さすがにカチコチで危険。ここでチェーンスパイク装着しました。観光客が滑るデッキシューズやパンプスでおっかなびっくり降りていく中、チェーンスパイクでガシガシ降りていきます。しかし、大人はへっぴり腰でよたよた降りていくのに、身軽な子供たちはキャーキャー言いながら上手に滑っていき、滑り台のように何度も登っては降りてを繰り返してたのが印象的でした。子供時代にはなんでも遊び道具になってた、その純真さ忘れたくないな。

f:id:Aoituki:20210507000251j:plain湖畔に到着。白駒池は都合3回くらいきてるけど、雪の残る湖畔ははじめて。もっと真冬は一面凍結し、氷上に乗れるそうだ。 山小屋に泊まって、冬の澄んだ空と満天の星空を氷上から見れるそう。

f:id:Aoituki:20210507000302j:plain白駒荘前に到着。GWだからわりと人が多く、格好を見ていると登山装備6割、観光客4割くらいの感じ。

f:id:Aoituki:20210507000314j:plainボート乗り場は舟を陸に引き上げてありました。湖畔に残雪はあるけど池に氷はなし。この残雪が溶けたら高山植物も芽吹くのかな。

f:id:Aoituki:20210507000326j:plain同じ位置から パノラマで。目で見てる風景にはこちらのほうが近い。画像は荒くなるけど。

f:id:Aoituki:20210507000337j:plain白駒荘前を通って少し行くと、右手に高見石への指導標が。ここを右に入ります。高見石小屋前まで、約200mほどの登りです。

f:id:Aoituki:20210507000350j:plain 夏は苔むして滑りやすい木道も、雪に覆われて見えない上、チェーンスパイクしているので歩きやすい。

f:id:Aoituki:20210507000402j:plainヒャッホ――!湖畔より雪が増えて、これは予期せぬスノーハイクだよ!しかもいつもなら土石流みたいな登山道が雪に覆われて凹凸がなくなり、すごく歩きやすいじゃないか!雪も固めで踏み抜きもないし。

f:id:Aoituki:20210507000417j:plainスノーハイクは、グリーンシーズンだと気がつかない、雪に落ちた木々の影の美しさを楽しめるのも醍醐味。

f:id:Aoituki:20210507000431j:plain高見の森の看板に到着。夏道でなら、このあたりから岩が増えて傾斜がきつくなるので、ストックをしまって手袋出すあたり。

f:id:Aoituki:20210507000451j:plainしか―し、雪が積もっているから岩は雪の下。傾斜がある雪道程度。こりゃ楽だわ。なんでもっと早く雪のシーズンに来なかったか後悔したw

f:id:Aoituki:20210507000507j:plainシラビソの若木か?雪に緑が綺麗だった。

f:id:Aoituki:20210507000538j:plainうーーーん、サイコー!!気分上がる上がる♫雪が無い時に二回通っているから道もわかるし、なにより新緑と雪景色が綺麗。

f:id:Aoituki:20210507000555j:plain岩がごつごつしてないし、雪が固く凍っているからチェーンスパイクで沈まないし。チェーンスパイク履いてるから小股で歩くせいか、息もあがらないいいペースで歩けました。

f:id:Aoituki:20210507000610j:plainまだまだ結構積もっているな。すべて溶けるにはしばらく時間がかかりそうだ。

f:id:Aoituki:20210507000623j:plain雪の壁があったので足を蹴り込んでみたけど、全然足が沈まない。昼の気温に溶けては凍りを繰り返した残雪に、数日前からの寒波で雪が降り凍った感じ。

f:id:Aoituki:20210507000635j:plain実は先月、好日山荘のセールで新しいストック購入。登山始めて6年、今までは始めたころに通販で買ったストックを使っていたけど、古くなってきてたので新しいの欲しいなと。狙っていたシナノのストックがセールで安くなっていたので衝動買いしました。やはり名前の知れたメーカーだけあって使いやすかったです。レバーロック式、長さ調整が簡単でいいわ(今まで回転固定式で長さの調整が苦手だった)。

f:id:Aoituki:20210507000647j:plain山頂直下は大きな岩が増えてきて、よいしょと全身で乗り越えるような場所が何箇所かありますが、残雪ではこのとーり。下るのは滑りそうだけど登るのはラク~。

f:id:Aoituki:20210507000704j:plain 誰かが雪に残した落書きに癒されて、高見石小屋までもう少し。

f:id:Aoituki:20210507000716j:plain最後の大岩も、雪が積もってるから楽々抜けれる。いつもはよっこいしょーと乗り越えていたよな。

f:id:Aoituki:20210507000736j:plain着いたぜ、高見石小屋前の広場。ああ、さすがにGW、テン泊が二組いるわー。とりあえず小屋前の広場でザックを降ろして大休憩、昼メシ休憩にします。写真撮ってないけど定番のマルタイ棒ラーメン。まだ肌寒い時期、雪があるような場所では暖かいものがいい。

f:id:Aoituki:20210507000747j:plain高見石小屋の小屋看板は、小枝で小屋名を作ってあり、いつも可愛いなと思う。

f:id:Aoituki:20210507000805j:plainさて、食事を終えて片付けたら、小屋の入口脇のザック置き場にザックをデポ。なぜなら岩に登るから。

f:id:Aoituki:20210507000820j:plain小屋の裏にある展望台(展望岩?)、高見石に登ります。小型の物置程度から、軽自動車程度まで、でかい岩がガンガン積み上がってできている小ピーク、高見石。積み上がった岩を全身を使って登るのでザックはデポ推奨。貴重品とスマホだけ持っていきます。正しいルートに赤丸してあるので、その通りにいけば上までいけますが、両手使う三点支持で安全に。けっこう岩場で、鎖やロープはありません。階段や掴む場所などの人工物は何もないので注意です。岩と岩の間の隙間もあるので、ハマったり物を落とさないよう注意しながら登ります。

f:id:Aoituki:20210507000836j:plain高見石は、岩の隙間にいつか何か落としそうで、どんくさい自分はほんのちょっとだけ怖いんですが(若い方や子供なんかは、岩をぽんぽん行けて大好きかも)、 がんばってよじ登ればこの絶景!さっきまで居た白駒池が眼下。茶臼山縞枯山などの北八ヶ岳の峰々が左手奥に。前回、秋に紅葉で来たときははガスガスで真っ白だったけど、今日は景色が綺麗に見れてよかった!

f:id:Aoituki:20210507000851j:plainあれは雨池だな。雨池も再訪したいな。残雪なら入笠山もまた行きたいな。こうやって行きたい場所ばかり増えるw

f:id:Aoituki:20210507000908j:plain登ってきた高見石小屋を振り返る。小屋の奥に見える雪をかぶった峰々は中央アルプスか?

f:id:Aoituki:20210507000923j:plainこれは中山かな。始めて高見石に来たとき、白駒池方面へ降りる道を間違えて中山方面へ行ってしまい、なんで池へ降るはずの道が登りなんだ?と道間違えに気づいて引き返したほろ苦い思い出。いつかあれを越えて黒百合ヒュッテへも行ってみたい。

f:id:Aoituki:20210507000936j:plain高見石から見た白駒池をパノラマで。肉眼で見る景色に近い広がり感。

f:id:Aoituki:20210507000952j:plain同じく高見石小屋方向をパノラマで。このあとは展望台を降りてザックを回収。白駒池に向けて下山開始です。

f:id:Aoituki:20210507001007j:plain帰り道も雪で気分いい~♫雪道は終始ご機嫌で歩けます。雪を見ると犬がはしゃぐのと同じに、雪を見るとテンションが上がるタイプ。

f:id:Aoituki:20210507001020j:plain分岐点。丸山経由で麦草峠へ向かうには左へ、白駒池へ下るには右へ。

f:id:Aoituki:20210507001035j:plain指導標が差す白駒池方向へ降ります。白駒荘の裏からの道と違い、こちらの道は傾斜が緩いので、こちらから登る方も多いです。

f:id:Aoituki:20210507001050j:plain雪が積もっていても、苔からは若草色の新芽が出てる。雪が深くて、一見、冬の山だけど、春はもうすぐなんだな。

14:30頃駐車場へ戻り、GWで明日も休みだから足を伸ばして馬曲温泉へ向かいます。ナビ入れたらここから102km先で2時間半から3時間かかりますがなwひょいと足伸ばすって距離でないわな―わはは。いつもの休みならこのあたりで温泉しちゃうけど、今はGWだし特に明日予定ないし明後日5/6まで休みだし。行ってみて風呂入って帰宅してもよし、念のため車中泊用品積んできたから、気が向いたら車中泊してどこかに行こうかと、フリーダムな行き当たりばったり旅の開始です。

f:id:Aoituki:20210507001103j:plain佐久南から上信越道に乗り北上。豊田飯山ICで降りて木島平方面へ。17:30頃、目的地の馬曲(まぐせ)温泉に到着。ここは露天からの山並の景色が有名で、風呂に浸かりながら暮れゆく山々を眺めたいと思い来訪。入浴料500円です。

f:id:Aoituki:20210507001119j:plain湯上りに休むのに気持ちよさそうな畳敷きの縁台。

f:id:Aoituki:20210507001135j:plain 縁台から見えた景色。奥に見える山々が露天からばーーんと見えました。景色はいいし、お湯は単純アルカリ泉でしっとり。ただ、内湯から露天(野天)へは一度服を着て移動するタイプなので、それだけちょっぴり面倒かな。

日没前に露天に入りたかったので急いで内湯で体を洗い露天へ。めずらしくメガネ着用で湯に入り、暮れゆく山並みを楽しみました。

maguse-onsen.com

その後、館内の食事処で夕食。登山後は肉!とカツカレーとトンカツ定食を頬張りながら周辺の情報収集を行い、野沢温泉が近い事を知る。……どうする?なかなかこんな機会ないし、野沢温泉行っちゃう?

――よろしい、ならば車中泊だ。

全力を持って道の駅を調べた結果、候補に挙がったのは『道の駅野沢温泉』と『花の駅千曲川』。前者は新しいが駐車数36台で小さめで、駐車場が平坦でなく斜め地になっている様子。後者は駐車場96台でわりと大きめで街道沿い。駐車場が斜めはやだなー&駐車台数が多い方が場所確保に良くね?で後者の道の駅へ移動。

途中コンビニで今晩の晩酌にハイボールを2本買い、道の駅に20:30頃到着。車中泊設営してから、車の後ろに常に車に積んでる折り畳みイスとテーブルを出し、ハイボールで乾杯!椅子に座って夜空を見上げれば、街灯の明かりで相殺されても満天の星空。夜でもソフトシェルかフリースを着込めば外でもそう寒くない、いい季節。22:00には片付けて寝袋に潜り込みました。

f:id:Aoituki:20210507001257j:plainおはよーございます。只今5/5の7:30前。朝まで良く眠れました。今日は予報通りの曇り空。f:id:Aoituki:20210507001314j:plain朝、目覚めたら目の前が関田山脈、なんていい場所だ。車中泊組は結構居て、我々が止めた場所で10台前後、もっと広いほうでも15台くらいはいたかな。駐車場広いから、左右に1台分づつスペース空けて止めれていい。

f:id:Aoituki:20210507001328j:plainヴェゼル車中泊もこれで何度目?去年6月の北横岳ロープウェイ駅で初車中泊尾瀬いくために道の駅檜枝岐で二回目、五色沼散策で道の駅裏磐梯、紅葉の白駒池で白駒池有料駐車場、日光の半月山展望台で歌ヶ浜駐車場だから6回目か――。ヴェセルは広くはないけど、我ら二人が寝るには十分です。寝返りもちゃんと打てるよ。

f:id:Aoituki:20210507001343j:plain車中泊をこの道の駅にしたのは理由がもうひとつありまして。ここ、道の駅にはめずらしく朝7:30からカフェでモーニングやってるんです。そんなサービスやってるってことは、まあまあ車中泊に寛容かな?と思ったのと、朝目が覚めて前日に買い置きした食料でなくて、ちゃんとした朝ごはん食べれる車中泊って魅力的でありません?

f:id:Aoituki:20210507001356j:plainメインメニューと洋食セットか和食セットを選んで600円のモーニング、オットはチーズオムレツの洋食セット。

f:id:Aoituki:20210507001410j:plain私は目玉焼きの和食セットを注文。モーニング目当てで来る方々も結構いて、7:30の開店時間には次々に車が来て店の前に行列が。我々の直前でカフェの席がすべて埋まったので、10分ほど待って入店しました。

f:id:Aoituki:20210507001422j:plainお味噌汁はエノキ、大根の入った手作り。お米はコシヒカリ。目玉焼きは中身半熟でとろーり。 付け合せの野沢菜も長野らしくてグッド!

f:id:Aoituki:20210507001437j:plain 目玉焼き、黄身に甘味があって美味しい卵だなと思っていたら地元産かー。これで600円は安い。朝からちゃんとした朝ごはん食べれて幸せです。

トイレは常に音楽が流れていたし、トイレ前は中庭のようになっていて椅子やテーブルがあり、夜にそこで飲んでる方々も居ました。街道沿いですが車の往来は激しくないので、静かにゆっくり休めてとても良い道の駅でした。

www.chikumagawa.net

f:id:Aoituki:20210507001450j:plainさて移動開始。まずは道の駅野沢温泉へ移動して野沢温泉の情報収集と作戦会議。道の駅で温泉地の全体マップを入手します。

野沢温泉は無料の外湯(心付けの箱があれば数百円)が13ヶ所と、有料の入浴施設が2ヶ所あります。特筆すべきは外湯はどこも熱い湯で、ところどころに湯温が低めの湯があるという事。47℃とかの熱い湯では心休まらないので、ネットで外湯の情報収集し、ぬるめと噂の十王堂の湯と、熊の手湯、上寺湯をピックアップ。

行きたい外湯を回る経路を考え、止める駐車場を決定。外湯のあとは有料の温泉施設、麻釜温泉公園ふるさとの湯で身体を洗ったりドライヤーしたりして、最後に麻釜を見て帰ろうと計画を立て、温泉地へ移動します。f:id:Aoituki:20210507001503j:plainバス中央ターミナル併設の市営中央駐車場へ車を止めます。一日500円。道の向かい側、観光案内所の屋根越しに妙高山火打山などの新潟の山々の勇姿が。晴れてたらもっと綺麗だろうなー。

f:id:Aoituki:20210507001517j:plain1件目、十王堂の湯へ。見た感じふつうの二階建ての建物ですが、1階が女性、2階が男性用になっています。心付けの箱があるので数百円投入。

f:id:Aoituki:20210507001532j:plain中は洗い場がなく、湯船と同室の壁に脱衣ロッカー(扉なし)が並ぶ、草津外湯なんかと同じ方式です。ざぶんと入って温まったら出る。野沢温泉のお湯は硫黄泉で、薄く硫黄の香りが漂います。

ここはぬるめと聞いていましたが、これがどうして。お湯はかなりの熱湯でした。先に1組先客が居たので、協力してホースで埋めて入りましたが、ホースより源泉投入口から出る湯量の方が多くなかなか埋まりません。何度もかけ湯して慣らして、えいやと入っては出てを二度繰り返し、どうにか肩までつかりました。入ってしまえば慣れてきますが体は真っ赤に。私が入れる限界温度が45℃~46℃くらいなんで、それくらいはあったかなー。でも今回入ったなかで1番気に入りました。

f:id:Aoituki:20210507001545j:plain表に温泉卵作れる場所があった……ちょっと惹かれた。 

f:id:Aoituki:20210507001602j:plain2件目の外湯、熊の手湯に向かう途中、地元民の洗濯場前を通りかかりました。

f:id:Aoituki:20210507001617j:plain雪の多い地方だろうから、お湯で洗濯できるのは昔はありがたかったんじゃないかな。

f:id:Aoituki:20210507001638j:plain野沢温泉内はこんな坂道の小道がたくさん。アップダウンを繰り返す細い道には宿屋や民宿、飲食店やカフェ、土産物屋などが点在します。細い小道をたどって外湯を巡る様子は草津によく似ています。 

f:id:Aoituki:20210507001656j:plain2件目の熊の手湯が満員で、外に待つ人がいたので、予定変更して上寺湯へ。ここは穴場のようで女湯は先客一人だけ、男湯は誰もいなかったそう。

f:id:Aoituki:20210507001712j:plain三人も入れば満員の小さな湯船でしたが、湯温はすこし熱めってくらいでちょうどよかったです。 ちょうど湯を溜めている最中で、少し湯量が少なめでしたが、半身浴チックで気持ちよかった。

このあとふるさとの湯@500円へ向かい(写真忘れた)、開店10:00と同時に入場、まだ空いてる時間に髪と身体を洗ってドライヤーを使って支度。5/5なので内湯が菖蒲湯になっていて新鮮でした。

f:id:Aoituki:20210507001728j:plainふるさとの湯のすぐ上が有名な麻釜。野沢温泉というと必ず映される場所です。よく菜っ葉とかとうもろこしとか茹でられてるとこ。

f:id:Aoituki:20210507001742j:plain底からぶくぶくお湯が沸いていました。かなり熱そう。大釜、丸釜などいくつか湯溜まりがあり、食品用や工芸品用など、使用用途もそれぞれで違うそうです。釜により70℃から90℃まで湯温の差があるそうで。

f:id:Aoituki:20210507001758j:plainここは90℃くらいの湯が湧いている大釜。底からぼこぼこ沸いてた。野沢温泉はどこも高温のお湯だと聞いているが、この麻釜を見ると納得する。この麻釜から湯を引いてる外湯も多いし、そうでなくても60℃以上の源泉ばかりだそうで。

f:id:Aoituki:20210507001814j:plain地元民以外立ち入りも使用も禁止なので、我々は外から眺めるだけですが、湯温がかなり高いから、あやまって小さい子供が近寄ったりしたら本当に危ないし、立ち入り禁止でいいと思う。ちなみに2件目に入った上寺湯はここの湯を引いているそうです。f:id:Aoituki:20210507001832j:plain麻釜に近い足湯の湯らりから、妙高山の勇姿。新潟の山並みなんかめったに見れないからよく見ておこう。 まだ真っ白で、あそこは冬の世界なんだろうな。

f:id:Aoituki:20210507001849j:plain野沢温泉の外湯のシンボル、大湯。宮造りのような建物がカッコイイ。お湯が熱いと聞いて今回はパスしたけど、今度来たときは絶対入りたい。今度は野沢温泉の外湯来訪をメインで車中泊したい。

大湯の周辺の地元の酒屋で、この辺りで作っているどぶろくや地酒、野沢菜や馬肉燻製などの、ラインナップが酒と肴しか無いw自分たちへのお土産を買って11:30過ぎ。さて、このまま埼玉へ戻るか、それともあとちょいで新潟だから、新潟方面へさらに行っちゃう?日本海見ちゃう?きときとの魚なんか買っちゃう?などと、駐車場へ戻りながらこのあとの行動を作戦会議。

さすがにさらに日本海まで行くのは無謀だけど、ここまで来たからには新潟へ入りたいというオットの希望で、さらに北上決定wほんと今回は行き当たりばったり。でも、知らない道を行くのは大好きなので賛同。

f:id:Aoituki:20210507001902j:plain国道117号に戻り、千曲川沿いをさらに北上。千曲川信濃川と名前を変える、新潟との県境に近い道の駅信越さかえに立ち寄り。時間は12:00頃、お腹がすいたのでお昼です。

この信越エリアを走るなら、次に食べるのはお蕎麦でしょ?と蕎麦屋を探していたので、表にある軽食カウンターで山菜そば550円をまず注文。なかなか盛りの良い蕎麦で美味しくいただきました。別注でふきのとう味噌のおにぎり150円と行者にんにく味噌おにぎり150円も食べてお腹いっぱい。やっぱ新潟近いからお米うまいなー、蕎麦とおにぎりで700円で満腹、コスパいいなーと満足して車に戻る途中に発見した、キノコ汁200円ののぼり。

………食べるしかないだろ、200円は。

――しかもコシヒカリごはんが150円だと?それも買うしかないな。

満腹だから一人前購入して、オットと半分こ。しかし、これで350円よ?キノコ汁は大きめの器だし、ナメコとエノキと豆腐で量も具もたっぷり、ご飯も一膳分はあるし、野沢菜もついててごま塩と梅干乗ってる。一人前350円今時350円で腹一杯に食べれるメニューなんかそうそうないよ?しかも米どころ味噌どころで絶対うまいときてる(これを二人前先に食べたら700円、それからお蕎麦550円を一杯注文して半分こにしたらもっと安く昼メシあげられたカモー。でもお蕎麦も味噌おにぎりも美味しかったからいいか)。次回、野沢温泉来るときはまたこの道の駅でお昼にしよう。今回は店がやってなかったけど、キノコ汁の隣のカウンターは『山菜てんぷら300円』と書いてあった……つまり、ここでキノコ汁とごはんと天ぷらで山菜天ぷら定食ができるってワケか………600円で山菜てんぷら定食、これは再訪決定だ!

物産館では山菜をたくさん売っていて、調理方法も書いてあったので、コゴミとコシアブラと葉ワサビを購入。今夜はコゴミを茹でてポン酢マヨネースし、葉ワサビはゆがいて鰹節でおひたし、コシアブラを軽く茹でてからバターとにんにくと醤油で炒めて、炊いたご飯に混ぜるコシアブラご飯、それと買ったお酒に決まりました。

www.matatabi.info

 

 その後、新潟へ突入。津南町あたりで海山物も扱う土産店を発見して立ち寄り、村上の塩引鮭を発見!これ、一度食べてみたかったけどネットでけっこういい値段するんだよね、二枚入り570円の冷凍真空パックなら味のお試しできるじゃんと購入。

そろそろ戻りますかと、塩沢石打ICより高速に乗ったのは14:00頃でした。

f:id:Aoituki:20210507001917j:plainスキーやスノボをやった事ないので、高速上から初めて見たガーラ湯沢に感動。名前は聞いてたけど初めて見たよと、スノボやってた妹に写メで送ってやりました。なつかしーと即ラインで返答がwウィンタースポーツやってる方々には、塩沢石打ICはよく使ったICだそうで。このあたりはスキースノボのメッカだよ!と妹に解説された。

f:id:Aoituki:20210507001933j:plain関越トンネルが近くなり、 前方に谷川岳含む山々が。晴れていたら綺麗だろうなー。このあと初関越トンネルで長さに驚き、谷川岳SAでトンネル工事中に湧き出したという清水をペットボトルに汲んで帰りました。すごくまろやかで柔らかく甘い軟水で、これはいいもん汲めたわい。2ℓボトルでダースで水汲んでる、お店やってるっぽいおじさんがいたけど、この水で淹れたらコーヒーもウィスキーもうまそう(←結局美味しくてペットボトル二本分そのまま飲んでしまったけど)

このあと、最寄りの東松山ICに16:20頃到着。地元には17:00頃着いて、長距離を走り宿になってくれたヴェゼルを労って洗車して帰宅しました。二日間で600キロ、長野から新潟まで走ったGWのいきあたりばったり旅、とても楽しかったです。

大河原峠の閉鎖から始まった行き当たりばったり旅ですが、結果的にスノーハイクも楽しめて、行ってみたかった馬曲温泉も行けたし、野沢温泉も体験できた、濃い二日間を楽しめました。

良い道の駅も二件知れたし、山菜も売り場に料理方法が書いてあったから初めてコシアブラとかコゴミとか買って楽しめました。これで今後、農産物直売で見ても手が出せるぞ。

 野沢温泉はよく行く草津温泉に感じが似ていました。人と軽トラしか入れなさそうな、狭い急勾配の路地を分けいると外湯があるのも似ている。温泉地内の駐車場は車中泊禁止でしたが、花の駅千曲川車中泊してまた行こう、今度は外湯をコンプリートしたいと思いました。最近、トシのせいか草津の酸性湯だと手指が荒れるので、草津の熱い湯感を堪能できて酸性ではない(それでも硫黄泉だから多少荒れるけど)野沢温泉はいいかもー。次は絶対、温泉卵つくるぞー!

 

 

さて、GW後半は前述した行き当たりばったり旅でしたが、前半は妹一家が泊りがけできて、我が家では恒例のお遊び、渓流管理釣り場へ釣りに行きました。

f:id:Aoituki:20210507001947j:plain今回選んだのは奥秩父の大血川渓流管理釣り場。昨年のコロナ自粛明けに来て、餌釣りの他にテンカラやフライ、ルアーも出来るストリームエリアがあるんで、再訪しようと狙っていたんです。

aoituki.hatenadiary.com

去年夏に行った奥多摩方面も候補にあったけど、東京都が緊急事態宣言出したから都下は混むだろうしやめようと奥秩父にした上、開場7:00前到着を狙い、3:00起きで4:30出。釣り場に6:30到着。さすがに他には車3台くらいしか待ってなくて、もくろみ大成功。最初のグループで入れました。

ただし、ニジマス釣り堀は一日券がなくて2時間券のみ。回転をよくするためだろうから仕方ないか。妹一家はニジマスへ、私とオットはテンカラとルアー可能なイワナ・ヤマメの渓流エリアへ。渓流エリアは時間券と値段そう変わらないので一日券で購入。

f:id:Aoituki:20210507001959j:plain大血川はニジマス釣り堀エリアも流れをせき止めただけみたいな感じで、自然溢れる釣り場です。マス釣り場より渓流釣り場のほうが広いのも特徴。 我々姉妹のマス釣り好きに、ニジマス釣りを何度も体験してる姪は8歳でもう一丁前の釣り師の風情。

マス釣り堀は、自分で釣った魚を食べることで子供の食育にもなるし、人が持つ原始の狩猟本能も満たされます。渓流や新緑の美しさも堪能できて、いいお遊びだと私は思います。子供のころにこういう遊びに触れていると、大人になっても楽しめるしね。我々姉妹も、子供の頃はアウトドア好きな父親に、キャンプだ釣りだ、フィールドアスレチックだとアウトドア遊びにあちこち連れていかれたタイプです。

f:id:Aoituki:20210507002013j:plain渓流エリア。ほんと自然の渓流まんまで、一応、イワナの放流もしてくれるんだけど、あちこちに点在する渕に放流する感じ。

f:id:Aoituki:20210507002026j:plain2時間の釣り時間が終わった妹たちに、我々の釣る姿が撮られていた。この大岩超えた向こう側が、今回の割り当てられたエリアでした。GWなので釣り上がりはナシ(釣り上がるとは、自然での渓流釣りの基本で、下流から上流へ、釣りながら移動すること)。平日ですいていれば釣り上がり可能です、ここ。しかも、渓流エリアでも餌釣り可。ルアー、フライ、てんから、餌釣り可能な渓流エリアは、管理釣り場ではそう無いです。

f:id:Aoituki:20210507002039j:plainルアーのオットの影に、よく見ると自分が居るwなんか手が変なとこから出てる?心霊写真か?と思ったら自分だった。

f:id:Aoituki:20210507002053j:plainこの大岩に挟まれた淀みに魚が溜まっていたんだよねー。でも、右側手前の大岩がじゃまで、うまくキャスト出来なくて四苦八苦。

f:id:Aoituki:20210507002105j:plain水は綺麗で、水性昆虫のハッチ(羽化)もところどころ確認できた。釣り場のおじさんが言うには、毛鉤はもうちょい時期が先かなーとの事。水性昆虫の羽化が盛んな時期になると、渓流魚はそれを主食にするんで毛鉤をよく食うんだそう。

f:id:Aoituki:20210507002119j:plain中洲に渡ってベースにしてキャストを繰り返すが、今回で3回目の初心者にはそうそう簡単に釣れてくれません。木を釣ったり毛鉤を無くしたり。私は一匹釣れて水面から出したけど、取り込みに失敗して足元で跳ねてポチャンと逃げた。オットがかろうじてルアーで1匹釣り上げた。そんな様子を、出番がほとんどなかったビクが渓流に浸かりながら悲しく見ていた……。

f:id:Aoituki:20210507002136j:plain結果、妹たちが12匹釣り上げたニジマスのご相伴に。前回は自分たちも2時間で10匹くらい釣れたのにー。放流分は釣り上げてやったのにー。我らのいたストリームエリアにこれから入る方々は、釣れなかった我らの分の放流魚も釣り上げてやってくれ……。

f:id:Aoituki:20210507002148j:plainストリームエリアの一日券は4,500円。二人で9,000円。このイワナは一匹9,000円に焼き代150円で9,150円の高級イワナです……。

――そうだよ、我々は今回は練習、キャストの百本ノックしに行ったんだよ、釣りじゃないんだよ、たまたま1匹釣れてラッキーじゃん?と自分の心を慰めます。

ただ、やはりキャスト練習は必要で、自宅に戻ってからYouTubeのてんから釣り動画を見まくって己のキャストの欠点を復習。テンカララインが水についてるからダメだったと勉強しました。これはやはり、庭にバケツおいて、釣りキチ三平のように、バケツに毛鉤落とす練習しかないか?

『次回、本気出す』

oochigawa-fishing.jp


ああ、山登りもしたいし釣りもしたい!体がふたつあれば、片方で山登りして片方で釣りできるのにー!でも、二人なら収入も二倍いるからダメだな~(笑)

今年はそんなGWでした。