5/26水曜。ここのところグズついていた天気予報が、唯一この日は晴れマークがついた。翌日木曜も休みだけど、木曜はまた雨予報。
ここしばらくはなにかと釣り道具(タックルという)との出会いがありました。水木の自分たちが休みの日に雨天が多く、山も行けないからアウトドアショップに行く→釣り道具見ているうちに盛り上がって衝動買い→そして雨天ばかりだし、給料日前だしと、揃えた道具をうずうずと眺めていた日々でした。
しばらくぶりの休みの日の晴れ予報に、山行も悩んだのですが、やはりここは買った釣り道具を試したい!と、大月にある奈良子釣りセンターへ行ってきました。
※このあとは釣り話題ばかりなので、ご興味ない方はUターン推奨w
圏央道から八王子JCT経由で中央道へ。大月で降りて下道を20~30分。以外に自宅から1時間30分くらいで着きました。高速ICからわりとアクセスいいので、この前にGWに行った県内奥秩父の大血川渓流釣り場より近いくらい。
渓流管理釣り場はそれこそ星の数ほどたくさんありますが、テンカラ釣りの自分とルアー釣りのオットが一緒にできる管理釣り場で、できれば自然の渓流まんまのエリアがあるところ(練習の為に)、そして釣れたら食べる気満々なのでキャッチ&リリースでないところ、と選んで行くとそうそう多くはなくて。
YouTubeなどで色々釣行の動画を見たり、ネットで調べたりして今回は奈良子釣りセンターにしました。ポイントはストリームエリア(渓流を岩で区切ったエリア)と自然渓流エリアに加え、池(ポンドという)エリアまである事です。
入口から駐車場を振り返る。坂の上に駐車場があります。場内は車乗り入れ禁止。車は上に置いて下まで歩く。
橋を渡ると左手に受付。ここで入場券を買います。奥に魚を捌く流し、その手前がトイレ。男女別のウォッシュレット付きの綺麗なトイレでした。
大人4,700円、女性は3,800円。女性がちょっぴり安いのもここをえらんだ理由のひとつ。入場券は見えやすいように帽子の後頭部あたりにつけておきます。
休憩小屋の右横から釣り場へ。休憩小屋にはお湯もレンジもあります。13:00過ぎに一休みして食べたカップヌードルシーフードは、汗をかいたあとにこんな自然の中で食べるからか、激ウマだった。
これは手前の餌釣り場。貸し竿借りて、イクラとかブドウ虫で釣るエリアです。一人後から来て餌釣りしてたけど、けっこう釣れてたみたい。
餌釣り場の上流部がルアー・フライ・てんからエリアです。さらにその上流、木々が鬱蒼と茂る暗いエリアが自然渓流エリアの入口。ここはキャッチ&リリースです。
ルアー・フライのストリームエリアは構造は餌釣り場と同じ。川に岩で区切りを作り、そこに放流する形。でも自然の流れの中で釣りが出来るので、渓流釣りのカンを養ういい練習になります。
いるのはほぼ20~25cmのニジマスですが、中には釣られずに居ついているのか、40cm超えるような大物がいたりして面白い。大物はちょっとやそっとじゃ釣れないけど。
ビクはレンタル。今日のビクはちゃんと役目果たしています。
ストリームエリアでは自分4匹、オットは3匹釣り上げました。前回も前々回もボーズだったんで、色々雑誌読んだり動画見たりして勉強、自分のキャストの悪いところがわかったのでそこを直したら釣れました!
てんからでちゃんと釣れたのはここが初めて。すごく嬉しかったです。ただ、取り込み方が良くないのか、釣り上げたのに取り込むときにバラすのがたくさん。これは要勉強です。ランディングネットの使い方がもたついてしまうからか、釣れた魚を引き寄せる時のやり方、もしくは魚が針にフッキングしたときの合わせが早いから針がかりが浅いのか?これは回数こなして慣れていくしかないか。
毛鉤がうまく水面に落ちて、そこへ水面下から腹をギラつかせながらニジマスがギュンと上がってきて、がばっと水面割って毛鉤を咥えていくのがたまりません!狩猟本能が刺激されます!
その後、池エリアへ。この池はならご池。左奥の小屋の向こう側に、ならご池の半分くらいのサイズのイワナ・ヤマメ池があります。ならご池は毛鉤に関して言えば、打てば食いにくるようで活性が高かったです。ならご池ではニジマスを2匹、サクサクと釣りました。ヤマメ池はヤマメは警戒心が強いのかなかなか食わず。それでも根性で一匹、アマゴを釣り上げました。
結局、渓流エリアに行く時間はなく、この日はストリームエリアとならご池、イワナ・ヤマメ池で終わりました。
小さいけれど、初めて釣り上げたアマゴ。楕円形のパーマークと言われる模様と、その上に散る鮮やかな朱色の斑点が特徴です。ヤマメの亜種で、関東では自然でほとんど見れません。関西の川には居るけど関東にはいない魚がアマゴ。ここ奈良子には居ると聞いていたから、お目にかかりたいと思ってました。ヤマメより派手で美しい姿に感激!
管理釣り場によっては魚のはらわた抜きサービスがありますが、ここ奈良子は自分で捌くタイプ。我家の魚の捌き担当は、元々海釣りを趣味にしていたオット。自分?自分は家に帰ったら料理する担当です。
ハラワタを抜き、エラを取り、中を洗われて手際よく捌かれていく魚たち。
最終的に、私が7匹、オット3匹で10匹釣れました。その場で2匹焼いてもらって、8匹持ち帰ります。クーラーバックも保冷剤も用意してきてあるぜ(やっと使う事ができてよかった……)。
やっぱり、ニジマスよりアマゴはきれい。なかなか釣れないヤマメ池で、やっと毛鉤にかけた一匹、『オマエは逃がさん!』とひとり吠えながら釣り上げたアマゴ、まってろよ、家で美味しく食べるからな。
焼いてもらう場所の壁に、こんなメニュー……いや、旨いでしょコレ。おばさーーん、イタリア焼きとフランス焼きにしてくださーーい!と焼きの二匹はこれにしました。
フランス焼き。ハーブソルトで塩焼きした魚にガーリックバターかけてパセリ散らしたシンプルなヤツだけど、めちゃくちゃうまい!正直、どこの管理釣り場でも釣った魚を食べるには塩焼き一択で、美味しいけど飽きてきたところでした。が、このガーリックバター焼きは管理釣り場の焼き魚に革命をもたらす旨さでした。しかも自分が釣り上げた魚となるとなお旨し。
このあと、小菅村抜けて奥多摩方面へ。奥多摩のもえぎの湯で汗を流し、朝9:30から15:00まで日差しの中ほぼ立ちっぱなし、集中しっぱなしでさすがに疲れたので、釣った魚は翌晩のご飯にして、この日は帰りにご飯食べて帰宅しました。
翌日夕飯に、釣り上げたニジマスとアマゴをバターでムニエルにし、刻んだ舞茸をバターとニンニクで炒め、バルサミコや醤油を足して作った舞茸バターソースで頂きました。食べ比べるとニジマスよりアマゴのほうが小さいのに骨も固く、身が締まっている感じでした。とても美味しかったです、奈良子の魚たち、ごちそうさまでした。
さて、衝動買いした釣り道具ですが、このパタゴニアのベスト・フロント・スリングです。パタゴニアは登山用品や服でも有名ですが、釣り用品や服でも有名どころ。釣りで服、というと胸ポケットのたくさんついたベストみたいなのがまず思い浮かびます。実際、釣り場に立つとあのベストは仕掛けをたくさん収納でき、背中にランディングネットも取り付けられるようになってるので効率的で便利ですが、いかんせん『ジジくさい』&『ダサい』のは否めない。
で、このベスト・フロント・スリングはそのベストの胸ポケット機能をワンショルダーのスリングとドッキングさせたもの。ベストに比べると若向きでファッショナブル、その上ランディングネットも背負えるすぐれもの。脇にはロッドホルダーもあるのでロッドケースを付けれそう。
背中はワンショルダーですが胸部分は左右にベルトがあるので、ぶらぶらせずに固定できます。胸ポケットが大容量で、なおかつ表にも裏にもポケットが多数あるので、仕掛けのすくないテンカラ道具なら表側の胸ポケットのみでOKでした。裏側のポケットはスマホや小銭入れがちょうどいいサイズ。
強力な磁石とスマホに付ける延長コードみたいなやつで、ランディングネットをスリングの背後のD管と、前面のベスト部分の下部に付けます。そして右脇にロッドケースをつけるとこうなります。両手が空いて、足元の良くない釣り場でもとても便利でした。ランディングネットが背中にあると、魚が釣れたからわざわざネットを取りにいく手間がなくなり便利でした。
さて、もうひとつ買った釣り道具、それはこれ。折り畳めてコンパクトになる長靴。
渓流釣の必須品でウェーダーという、いわゆる胴長があるんですが、けっこうするし、かさばるし。でも、大血川の渓流で竿振ると、あとすこし川の浅瀬に立てればいいところに毛鉤降り込めるなとか、対岸に渡るのに足首まで浸かれたら、遠回りしなくても楽に近くから渡れるのにというコトが多くて。いつかウェーダー買うかもしれませんが、まずは様子見で長靴を買ったのでした。(でも、結局昨日の奈良子では渓流エリアに行く時間がなくて使えず)
今回は初めての釣り場で勝手もわからなかったけど、今度奈良子に行く時は、まずは渓流エリアで釣れなくて(笑)心折られて、次にストリームエリアでスレてない奈良子の魚たちにすこし慰めてもらって、最後に池で食べる分確保して帰ろうという作戦が組みあがりました。
さて、この長靴、いつどこでデビューしようかな。再び奈良子か、それとも大血川か。それとも、まだ見ぬ新しいフィールドか。楽しみです♪